- 家族経営の会社って実際どう?
- ブラック企業が多くて最悪って本当?
- メリット・デメリットはどういうこと?
家族経営の会社というと、なんだかアットホームで働きやすそうなイメージがありますよね。
ですが、家族経営の会社で働くことにはデメリットも少なくありません。
結論から先にいうと、家族経営の会社で働くのは
よほどのことがない限り避けた方が良いです。

私自身、家族経営の会社で3年ほど働いた経験があるのですが、はっきりいって時間のムダでした。
(ブラックな労働環境で最悪な経験をしました)
この記事では、家族経営の会社で働くことには、具体的にどういうメリットデメリットがあるのかを解説します。
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この記事の目次
家族経営の会社で働くメリット5つ
家族経営の会社で働くことには、
↓以下のような点はメリットと言えます。

- 採用されやすい
採用の判断は最終的に「社長に気に入られるかどうか?」で決まるので、面接などで相性がよければ即採用ということもあります。
(私は面接にいったその日のうちに合格の電話が来ました。いま思えばこんなことで嬉しくなってしまった自分が恥ずかしいです) - 会社の創業者と非常に近い距離で働ける
会社の創業者の人たちは、能力的に優れた人が多いです。彼らのそばで働くといろいろ勉強になります(ただし、パワハラ気質の人が多い) - ゆるい雰囲気で働ける
従業員に社長の家族がいたりするので、良くも悪くもゆるい雰囲気です。
多少ミスしても降格とか減給とかいったことはないです。 - 経営者家族に気に入られれば働きやすい
家族経営の会社では、経営者の家族が従業員として働いています(社長の奥さんが経理・息子が後継者など)
社長だけでなく、彼らにも気に入られれば何かと楽です。 - 次の社長になる予定の人と仲良くしておくと良いことがあるかも
たいていは社長の息子が後継者として社長になるので、彼らが若いうちに仲良くしておくと代替わりした後にいろいろ得します。
家族経営の会社で働くデメリット7つ

(家族経営の会社で働くデメリットとは?)
上のようなメリットに対して、
↓家族経営の会社で働くことには以下のようなデメリットがあります。
(※ 特に致命的なのが7つ目です)
- とにかくあらゆる基準があいまい
会社内のほとんどのことを経営者が一人で決めているので、とにかくあらゆること(人事評価や業務手順など)がいい加減でころころ変わります。 - 謎の会社行事がたくさんある
社内旅行やキャンプなど、社長の自己満足としか思えない謎の行事がたくさんあります。
社長は福利厚生のつもりでも、従業員からすれば「そんなのいいから休みをくれ」という感じです。 - 仕事に関係のない経営者家族への気遣いが必要
社長の奥さんや子供が社内をうろうろしていることも多く、気を使います。
いわゆる「金持ちの子供」が苦手な人は要注意。 - 能力よりも社内の人間関係で待遇や役職が決まる
人事については社長がほぼ一人で決めているので、目上の人と人間関係を気付くのが苦手な人は苦労するでしょう。 - 経営者の健康状態が経営に直接的な影響を与える
極端な話、社長が病気やけがで仕事ができなくなったら、数ヶ月後には会社が倒産します。 - 会社が利益を出しても経営者家族への分配が優先される
家族経営の会社は結局「社長の持ち物」です。従業員はお手伝いさんに過ぎません。
ろくに仕事をしていない社長の息子がもっとも多くのボーナスをもらう…というようなことも普通にあります。 - 家族経営の会社で働いたキャリアは、別の会社ではまともに評価されない
これがもっとも深刻なデメリットです。以下でくわしく説明します。
7つ目の「家族経営の会社で働いたキャリアは、別の会社ではまともに評価されない」という点には特に気をつけてください。
私もこれにはかなり苦しめられました。
↓とても重要なことなので、以下でくわしく説明します。

家族経営の会社で働いたキャリアはまともに評価されない

(家族経営の会社で働いた職歴はキャリアとして評価されません)
「家族経営で働いてきた」という職歴は、
転職活動をするにあたって一般企業からはまったく評価されません。
なぜかというと、上で見てきたように、家族経営の会社ではすべてが経営者の一存で決まっているからです。
なので、あなたが職務経歴書などで「私はこれだけの結果を出してきました」というアピールをしたとしても、
転職先の企業の採用担当者は「結果を出したと言っても家族経営の会社ででしょ?たまたま社長と仲が良かったからうまくいったんじゃないの?」という評価をする可能性が高いです。
↑実はこれ、私が実際に転職活動の面接で言われたことです。
家族経営の会社で働いていたときの職務経歴は
まともに評価してもらうことができませんでした。

たとえば家族経営の会社で10年働いたとして、その間の実績がすべて「ゼロ」扱いされる可能性もあるということです。
これは最悪すぎますよね。
家族経営の会社はブラック企業が多い

(ほとんどのことを社長が一人で決めている家族経営の会社はブラック企業になりがちです)
また、家族経営の会社というのは、
一般企業では当たり前のように認められる福利厚生が存在しなかったりします。
(つまり、ブラック企業になりがち)
残業をしても割増賃金が支払われない。
実質的には休日出勤でしかない社内行事に無給で参加させられる。
罵声が飛び交うパワハラな環境。
労働法のルールを守らない不当解雇なども日常茶飯事です。
↑なぜこうなってしまうのか?ですが、理由は簡単です。
家族経営の会社には労働組合のようなものがありませんから、
経営者が勝手なことをしていても、文句をいう人間がいないからです。
本来、労働法のルールが守られていなかったら
労基署などにかけこめばいいんですが、
もしそんなことをしたら会社にはまずいられなくなります。

ブラックな環境で働き、しかもそれがキャリアとしてはゼロあつかいになる…。
↑数年後にこういう状況に気づいて愕然(がくぜん)としたくない人は、家族経営の会社で働くのは絶対にやめた方が良いです。
家族経営の会社で働くことは、長期的なキャリア形成という視点から見てもリスクがでかすぎます。
家族経営の会社なんて選択肢に入れなくても働き口はたくさんある

(リスクの大きい家族経営の会社で働かなくても、働き口はたくさんあります)
- そうは言っても、家族経営の会社ぐらいしか採用してもらえる企業がない人はどうしたらいい?
- すでに家族経営の会社で働いている人はどうしたらいい?
↑ここまで読んでいただいた方の中には、
このような不安を感じた方もおられるでしょう。
ですが、そんなに心配しないでも大丈夫です。

就活(転職活動)がうまくいかない人は、
能力的な問題ではなく、就活のやり方をそもそもまちがえているケースが大半です。
しっかりとポイントを押さえて就活すれば、家族経営の会社なんかで働かなくても、あなたを雇ってくれる会社はたくさんありますよ。
【損失がでかすぎ】向いてない仕事で人生を浪費するな

(合わない仕事で人生を浪費するのは損失がでかすぎます)
- この仕事、自分には向いてないと感じる…。
- やりがいをまったく感じない。毎日何も楽しくない。
- 職場の人たちがぜんぜん好きになれない…。
↑こんなふうにモヤモヤしながら働いている方、
きっと多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは「自分に合ってない仕事や職場で、人生の貴重な時間を浪費するのは、本当にもったいない」ということです。
20代で年齢的にうちはまだいいかもしれません。
何ごとも経験だから…。
でがまんできる人もいるでしょう。

でも、これがこの先30年以上ずっと続く…と考えた場合どうでしょうか。
例えば、いま25歳の人なら定年が65歳として、
あと40年(…!)は仕事人生は続きます。
つまり、仕事って人生のほとんどの時間をかけてやっていくものなんですよね。
どうせならやりがいを感じられる仕事の方がいいと思います。
自分に向いていない仕事で、
毎日苦痛を感じながら生きていくなんて、
いったいなんのために生まれてきたんだ…。
って感じても不思議はありません。
(むしろ自然な感情でしょう)
ですが、残念ながらほとんどの人が
「みんながまんしてるんだから…」
で自分も我慢してしまうのが現実です。
どんな仕事でも「向いてる/向いてない」が絶対にある

(営業職も事務職も「向き不向き」が必ずあります)
これはすべての種類の仕事についていえることですが、
仕事って向いてる/向いてないが絶対にあります。
例えば営業マンの仕事。
ものすごくまじめに頑張ってるけど、
なぜか成果が出ない人っているんですね。
その一方で、毎日テキトーに仕事してても、
キャラや見た目の良さでポンポン成果を出してしまう人っています。
事務職でもこれは共通です。
毎日、一生懸命やってるのになぜか職場で嫌われたり、
足を引っ張られたりする人がいる一方で、
どんなにミスをしてもなぜか許されちゃうみたいな人っていますよね。
私も新卒入社した会社で営業配属だったのですが、
ダメダメでした。
本当に嫌で嫌でしょうがなくて、
毎日やめたい…と感じながら働いてましたね。
↑当然ながらこんな働き方で成果なんて出ません。
私がモタモタしているうちに、
楽しみながら仕事をしていた
同期たちにはどんどん差をつけられました。

同期入社の連中はどんどん成果を出し、
役職付きになって昇給していくのに、
自分だけずっとヒラ社員の安月給…。
まわりからも「あいつは仕事ができない」と見下され、
自分でもそんな自分がどんどん嫌いになっていく…。
↑これめっちゃつらいです。
その後どうしても耐えられなくなって
事務系の仕事に転職をしたのですが、
こちらは自分に合っていたのか、
割とすぐに成果を出すことができました。
営業マン時代は完全に「無能」あつかいされていた自分が信じられないぐらい、
すんなりと仕事内容を覚えられたんですね。
仕事には「向き不向き」があるのを痛感した瞬間でした。
仕事がちゃんとできると、職場内での人間関係もスムーズになります。
一緒に働く人たちも「あいつは役に立つ」と認めてくれますから、
仲間として受け入れてもらえるんですね。
「向いてない仕事でがんばる」のは損失が大きすぎる

(どんな仕事にも向き不向きがあります)
「好きこそものの上手なれ」ってことわざがありますが、
仕事に関してはこれほんと真理だと思います。
本当はもっと力を発揮できる仕事があるのに、
たまたま自分に合わない仕事を選んでしまったばっかりに、
苦しい思いをして働いている…。
↑こういう損してる人が多すぎます。
仕事なんて実際に現場に出てみるまでは
向いてる/向いてないなんてわからないので、しかたないんですけどね。
逆に言えば、いまうまくいっていない人にも必ず
「これならやれる」って思える仕事はあります。

ただし、まったく未経験の仕事に転職するのって、
年齢が高くなるほど難しくなるのにも注意です。
今の仕事が合ってないと感じている人は、少しでも早く対策をとりましょう。
自分に向いてる仕事を見つける方法(ハロワは使うな)

(自分に合った仕事を見つける方法とは?)
どうすれば自分に合った仕事を見つけられるのか?ですが、
まずは情報収集から始めましょう。
- いま現在、世の中にはどんな仕事があるのか?
- 自分の性格で向いている仕事ってどういうものなのか?
- どういう仕事をしている人が給料高いのか?
- どういう業種にニーズが集まっているのか?
- どういう業界が今後も伸びていくのか?
↑こういったことについての現状把握から始めることがたいせつです。
なお、求人はハロワとかでも一応は探すことができますが、
正直ブラック求人が多いので避けた方が良いですね。
ハロワって政府が「本当に本当に仕事がなくてどうしようもない状態の失業者」向けに提供しているサービスです。
はっきりいって生活保護と同じレベルの最低限のサービスなので、
最後の手段ぐらいに考えておきましょう。
普通に高校や大学出てて、
普通にネット使える環境の人は転職サイトを使いましょう。
転職サイトは無料サイトなので、お金がかかることはありません。
自分の年齢・職歴に合った転職サイトを使うのが重要(じゃないと門前払いを食らう)

(20代は「20代にあった転職サービス」を使うのが大切)
転職サイトを使う場合には、1つだけ注意点があります。
それは、自分の年齢や職歴に合った転職サイトを使うことです。
転職サイトっていろんな種類があって、
↓こんな感じでそれぞれ利用者層が違うんですね。
- 30代〜40代のベテラン向け求人をメインであつかう転職サイト
- 20代若手向けの求人だけをあつかう転職サイト
- 金融業界の求人だけを専門であつかう転職サイト
- 経理職の求人だけを専門であつかう転職サイト
- 薬剤師や看護師など特定の資格を持つ人向けの転職サイト
例えば、20代若手の人が30代〜40代のベテラン向けの転職サイトとか使っても、
まず応募できる求人なんて出てこないです。
自分に合っていない転職サービスで仕事を探してしまうと、
マッチする求人件数0件…みたいな状態になってしまうので注意してください。
(いわゆる「門前払い」です。これってまじで絶望的な気分になります)

\ 未経験OK!20代向け求人多数あり/
↑無料アカウント登録で求人検索機能を使えます。
(年収や残業時間などのくわしい情報を指定して検索できます)
転職支援サービスは、
自分の状況に合ったところを使う。
(20代は20代向け、未経験者は未経験むけのところ)
↑これは転職活動のコツというか鉄則です。
ネット使い慣れている人でも、
意外に見落としがちなポイントなので注意してください。
自分にマッチする求人は「探す場所」さえまちがえなければ、
誰でもちゃんと見つけることができますよ。

無料アカウントを作っておくと、
自分にマッチする求人が出た時に最速で通知してもらえたり、
「こんな職種もありかも?」的な情報メールが定期的に受け取れます。
自分ではまず思いつかないような
意外な仕事の選択肢を知れたりしますよ。
未経験の職種に挑戦する場合、
はば広い選択肢の中から仕事を選ぶのが大切ですからね。
世の中で不況で「若い人は仕事なんてどこにもない…」とかとんでもないウソです

(探す場所さえ間違えなければ、仕事なんてたくさん見つかります)
日本の若年失業率はたったの3.7%です(世界平均は13.6%)
仕事は探す場所さえまちがえなければ山ほどあるんです。
あと、学生時代の就活ってある程度は選択肢がしぼられてましたよね。
(ある程度の大手企業に行こうと思ったら営業マンしかない…など)
でも、いったん社会人になった後の転職活動って、
選択肢がものすごく多いんです。
人事やマーケティングといった人気職種も、
未経験OKの求人がたくさんありますし、
最初から「将来の幹部候補」などのかたちで募集されている求人も多いですよ。
いざというときの選択肢を確保しておくのが重要

(いざとなったときの選択肢を準備しておくのが大切です)
転職支援サイトで無料アカウントを作ったら、
自分の年齢や職歴・希望年収などを入力しておきましょう。
条件にマッチする求人を定期的にメールで配信してもらうことができます。
自力で探していたらまず気づけなかった選択肢にも気づけますよ。
↑日常的に送られてくる求人メールをチェックしておいて、
気になったものを情報としてストックしておくのがコツです。
これやっておくと、
「今の仕事がどうしても辛くなったら転職もある」
という選択肢を持てるのが大きいです。
疲労とストレスで倒れる前に転職という対策を打てます。

転職サイトは誰でも無料で使うことができます。
↓20代若手層の人がマッチする求人を見つけやすい転職サイトはこちらです。
\ 未経験OK!20代向け求人多数あり/
まとめ
今回は、家族経営の会社で働くメリットとデメリットを解説しました。
結論的には家族経営の会社で働くのは避けた方が良いです(デメリットがでかすぎます)
いま無職の人や、すでに家族経営の会社で働いてしまっている人は、今すぐ就活を始めた方が良いですよ。