
(正社員になれないなら会社は辞めるべき?)
- いつまでたっても正社員になれない…。こういう会社って辞めるべき?
- 正社員にしてもらえないのは自分のスキル不足?
- このままずっと非正規で働くのはヤバい?20代ならまだ大丈夫?
↑非正規(派遣社員や契約社員)として働いている人の中には、このようなモヤモヤをかかえながら仕事している人は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、こういう会社でずっと働き続けるのは非常に危険です。
なぜ、会社は従業員を正社員にしたがらないのか?
会社で採用担当をやっている私が、その裏事情をお伝えします。
この記事の目次
いつまでたっても正社員にしてくれない = 安く買い叩かれている状態

(いつまで経っても正社員にしてくれない会社で働くリスクを解説します)
とてもお伝えしにくいのですが、
非正規で長期間働いている人は「会社から安い給料で買い叩かれている状態」です。
(失礼な言い方で申し訳ありません。ですがこれが事実なのです)
というのも、会社にとって従業員を正社員にするのってものすごくコストがかかるんです。
非正規ならボーナスは支給しないでいいですし、会社の業績が悪くなってきたらすぐクビにできてしまいます。
なので、できればいつまでも契約社員などの
非正規で雇いたいのがホンネなんですよ。

逆にいうと、正社員って守られすぎなぐらい守られています。
会社が正社員を解雇したい場合は、最低でも30日前に解雇予告をするか、30日分の解雇手当を払わないと企業は解雇ができないという労働法のルールがあります。
↓※ 労働基準法第20条という法律です。
(解雇の予告)第二十条
使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。
三十日前に予告をしない使用者は、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならない。
↑ここでいう「労働者」は正社員の意味で、
契約社員や派遣社員・パートなど非正規社員は含まれません。
もし、会社がこのルールを破って正社員を解雇した場合、従業員に訴えられて損害賠償を負担するなんてことにもなりかねません。
しかも、正社員を一人クビにしたら別の正社員も危険を感じてみんな辞めてしまう(会社がまわらなくなって倒産する)可能性があるので、
会社はよほどのことがないと正社員はクビにはできないんです。
↑こんなふうに会社は「従業員を正社員にするのって会社にとって大きなリスクだよなー」と考えています。
そんな中で、非正規社員なのに正社員と同じぐらいバリバリ働いてくれる人(例えばあなた)がいたら、会社側はどうするでしょうか?
正社員になんかするわけないですよね。
ずっと非正規で今のまま働いてもらう方がコストもリスクもないわけですから。
この記事を読んでくださっているあなたは、きっと正社員と同じぐらいのスキルと仕事量をこなしている優秀な人なんだと思います。
しかし、あなたが優秀であれば優秀であるほど、会社にとっては「安くておいしい」んです。
安い給料で働いてくれて、いつでもクビにできるという気安さでこき使うことができるわけですからね。
あなたは会社にブチギレていい

(いつまでも正社員にしてくれない会社にもっと怒ってください)
ここまで読まれて嫌な気分になってしまった方。本当にすみません。
一生懸命働いている人間に対して、こんな言い方されたらだれでもムカつきますよね。
でもこれが現実であることをどうしても知って欲しいんです。
表面的には「社員のことを思っているいい会社」を装いながら、
実際には社員を搾取しているブラック企業って普通にあります。
(規模の小さい中小企業ほどこういう会社が多いです)

はっきり言ってしまうと、あなたは会社に対してキレていいです。
というか、もっと怒ってください。
あなたの会社は、あなたに対して非常に卑怯なことをやってますので。
契約社員や派遣社員といった弱い立場の人たちを、
- すぐに正社員にする予定だから
- 契約社員は使用期間中だけだから
- もうちょっとだけ待って!
↑とかなんとかうまいこといいくるめて、いつまでたっても正社員にしない…というのは、典型的なブラック企業のやり口です。
でも今すぐには仕事辞められないし…
もちろん、今のあなたは今すぐに会社を辞めるわけにはいかない状態だと思います。
(そうでなきゃそんな会社さっさと辞めて別の会社で正社員になってますよね)
生活のために給料は稼がないといけませんし、
無職のブランク期間を作ってしまうと就活で不利になります。

なので、どんなに腹が立っても「いきなり辞める!」とかはしない方がいいです。
失業保険がもらえるとしてもたったの数ヶ月です。
無収入で無職状態になるのはリスクが高すぎます。
自分が思ったタイミングで再就職できる保証なんてどこにもありませんからね。
いつまでも非正規でずるずる働き続ける危険性(ワーキングプアリスク)
しかし、非正規の状態をずるずるとこの先何年も続けていると、状況はさらに悪くなってしまうのも現実です。
契約社員や派遣社員などの「非正規社員」って本当に弱い立場です。
収入面で不安定なだけでなく、キャリア形成ができないのも問題です。
非正規でどんなに一生懸命がんばったとしても、
履歴書(職務経歴書)上はゼロカウントになってしまう可能性が高いのが現実であることを理解しておいてください。
もしそのまま30代〜40代になったら…非正規の泥沼のようなループから抜けられなくなります。
これがいま社会で問題になっているワーキングプアというものです。
それではいったいどうしたらいいのか?解決策はこれ

(今の仕事をしながら、転職活動のための情報収集を始めましょう)
それではどうしたらいいのか?ですが、
解決策としては今の仕事をしながら(働きながら)、
正社員としての再就職活動を始めるのがおすすめです。
どんなに不満があっても、
今の仕事をある日いきなり辞めるとかはダメです。
仕事を辞めてから就活(転職活動)するのってめっちゃ不利になります。

正社員として再就職を目指すなら、契約社員や派遣社員・パートでもいいので
「なんらかの職についている状態」で就活していくのが鉄則です。
ある程度の年齢の人(20代後半以上の人)で非正規状態で就活するのって勇気がいりますよね。
ただ、そんなにハードルを高くする必要はありません。
今の時代、年齢高め・転職回数多めの人でも正社員として採用している企業はたくさんありますよ。
問題はどこで求人を探すか?です。
なかなか良い求人に出会えない人は、ハローワークなど求人を探す場所をまちがえてしまっている人が多いです。
未経験から働ける仕事って意外にたくさんありますよ。
ただし、ブラック企業には注意が必要

(たとえ正社員で採用すると言われても、ブラック企業に応募してはいけません)
ただし、いま非正規社員として働いている人は、
ブラック企業につかまらないように注意してください。
いくら正社員で採用してくれると言っても、ブラック企業には絶対に応募してはダメです。
ブラック企業って雇用環境が劣悪なのでなかなか人を集められていません(集められてもすぐ辞めていきます)
私も経験があるのですが、
ブラック企業って
月給手取り16万円で毎日深夜まで残業させられたり、
パワハラな上司から毎日どなられたり…みたいな環境です。

人手不足で給料も安く、仕事が激務すぎてしんどいブラック企業で働くのは悲惨です。
ブラック企業は非正規で働く人をターゲットにしていますので、くれぐれも注意してください。
仕事つまらない・給料安い…。今の職場でこれ以上働き続けたくない人へ

(あわない仕事・人間関係のストレスでつらい働き方をしている人へ)
- 給料がぜんぜん上がらない…。もう2年以上働いてるのに。
- 人間関係のストレスが限界。上司も先輩も大嫌いな人ばかり…。
- 1ミリも興味ない仕事だけど、生活のためにしかたなく働いている…。
↑こんな感じで働いている人ってきっと多いのではないでしょうか。
仕事って人生のほとんどの時間を使ってやっていくことですから、
ストレスの多い環境だとほんと地獄ですよね。
ほとんどの人にとって今の仕事がベストの選択肢じゃないのが普通です。
学生時代になんとなく就活やって、
なんとなく安定してそうな会社に入って、
なんとなく年齢を重ねていく人がほとんどなんですよね。
ただ、こんな感じで30代後半になってくると、状況はもっと悪くなります。
「35歳転職限界説」とかいいますが、
転職って年齢が高くなるほど実務経験を求められるようになりますから、
難易度がどんどん高くなってしまうんですね。
そうしているうちに家族ができ、家を買うために住宅ローンを組んで…。
で、どんどん身動きが取れなくなっていくのが現実です。
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めるのが有利

(営業から経理、総務からマーケティングなど「職種を変える転職」は年齢制限があります)
今いる環境にどうしても限界を感じているなら、
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めましょう。
特に、職種を変えるキャリアチェンジ転職の場合は年齢をかさねるほど不利になります。
(営業から経理、総務からマーケティングなど)
今の仕事とまったく違う職種に行きたいなら、
どんなに遅くとも20代後半、できれば20代前半までに転職しておく必要があります。
業種業界にもよりますが、ここを逃すと未経験職種での採用は非常に難しくなるのが一般的ですね。
- 今の仕事はぜんぜん好きになれない…
- この業界でずっと働きたくない…
↑と感じている人は、
早めにアクションを起こす必要があります。

まずは「自分にはどんな選択肢があるのか?」のリサーチから始めよう

(まずは「自分の学歴・職歴でどのぐらいの求人を狙えるのか?」のリサーチから始めましょう)
とはいえ、いきなり転職活動なんてハードルが高く感じてしまいますよね。
生活費を稼がないといけないから、今すぐ転職は難しい…。
↑という人もきっと多いはずです。
転職って重要な決断になりますので慎重になるのは当然ですよね。
いきなり転職活動なんて無理…と感じる方は、
まずは「世の中にどんな仕事があるのか?」
「自分の学歴・職歴だとどんな仕事に転職できる可能性があるのか?」
のリサーチから始めてみるのがおすすめです。
具体的には、無料で使える転職サイトでいろんな求人情報を見てみましょう。
転職サイトは今すぐ転職する気がない人も気軽に使うことができますよ。
マイナビエージェント
高年収な優良求人が絶対見つかる!(無料転職サイト)
マイナビエージェントは個人的に最もおすすめな転職サイトです。
未経験から高年収を目指せる求人から、
実務経験者限定のクローズド求人まで、
好条件なホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。
無料で使える鉄板の大手転職サイトなので、転職活動が初めてな人も安心です。
転職サイトで無料アカウントを作っておくと、
あなたにマッチする求人が出てくるたびにメール自動通知してもらうえます。
気になった求人をブックマークしておくだけでも、
いざとなったら転職もあるという選択肢を持つことができるんですね。
今の職場で限界が来たときに、
転職という対抗策を打つことが可能になります。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくことが大切です。

転職サイトは完全無料で使うことができます。
いつでも利用をやめられますし、
変な連絡が来ることもないのでリスクはゼロです。
今すぐは転職できない人も、転職サイトを活用して情報収集から始めましょう。
転職成功するのに「特別優秀」である必要はない

(ごく普通の人でも転職で成功することは可能です)
- 特別優秀なひとにぎりの人だけが高年収になれる。
- コミュ力が高くてルックスも良く人脈もないと人生負け組。
- 一流大学を出てないと出世なんてできない…。
↑こんなふうに考えている人って多いと思いますが、実はこれまったくの誤解です。
私は転職支援の仕事をしてるので、
年収700万円〜1000万円の人たちとたくさん会いますが、
彼らは特別優秀な人ばかりではありません。
もちろん、中には弁護士や会計士みたいに
特別優秀な人もいますけどね。
でも、営業マンや経理マンなど
ごく普通の仕事でも高年収の人たちもたくさんいます。

問題は「ごくフツーの人が、なぜ理想的な働き方ができるようになったのか?」ですが、
これは日頃から自分がどういう環境で働ける可能性があるのか?
の情報リサーチをしっかりやっているからなんです。
情報リサーチといえば新聞をまずイメージしますよね。
ですが、ニュースにくわしくなって年収上がった人を私は見たことがないです。
お金と時間を消費して新聞を読むぐらいなら、
転職サイトを見るようにした方がよっぽど年収アップにつながりますよ。
実際、年収高い人って今すぐ転職する予定はなくても
転職サイトに登録だけはしています。

転職サイトで希望条件を入力しておくと、マッチする求人が自動的に情報として入ってくるので情報感度が高くなるんですよね。
最新の求人情報につねにアンテナを貼っておいて、
チャンスがめぐってきたらすぐに行動を起こせるようにしておくのが大切です。
転職サイトを使った情報リサーチのやり方
\ 高年収な求人多数あり!/
転職サイトに無料登録すると、
↓こんな感じで最新の求人情報にいつでもアクセスできるようになります。

↑実際の求人情報を見てみるとわかりますが、
年収の高い仕事であっても、
特別な能力って求められていないことに気づくと思います。
サラリーマンの年収って、所属先の会社がもうかっているかどうか?でほぼ決まるからです。
逆にいうと、所属先の会社がもうかっていないと、
あなたがどんなに優秀な人であっても大したお給料を稼ぐことはできません。
これは優秀な人ほど見逃しがちな重要ポイントですね。
もうかっている会社は転職サイトに好条件で求人をバンバン出しています。
こういう情報を常日頃からリサーチしておくことがとても大切ですよ。