
(研究職の仕事の種類にはどんなものがある?大手メーカーで働く34際男性に転職の体験談をお聞きしました)
今回は、OA機器メーカーで研究開発の仕事をされている方に転職の体験談をお聞きしました。
田中さんは現在34歳で、業界内では「トップクラスの大手企業」といわれる企業に勤めている方です。
- 研究職として働く職場の種類はどんなところがある?
- マニアックな研究をしている人でも研究職としての働き口はある?
- 研究開発の仕事のやりがいは?つらいときはどんなとき?
などなど、体験者でないと語れない情報を本音でお話しいただきましたので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
研究職の仕事内容とは?私の転職体験談
体験談をお聞きした方のデータ
- お名前 :田中圭太(34歳)
- 在職年齢:29歳~現在(5年間在職中)
- 雇用契約:正社員
- 年収 :約600万円
- 会社規模:業界内では大手と言われる規模
私は、OA機器メーカーで研究開発の仕事をしています。
業界内では「大手企業」といわれるぐらいの規模で、主にコピー機やインクジェットプリンターを作っているメーカーです。
職場環境は、従業員数5000人以上、開発チームとしては約30人のメンバーと一緒に働いています。
年齢は40代前半が多く、その脇を固めるように、経験豊富なベテラン、体力のある若手が配属されています。
研究職と呼ばれる仕事にはどんな種類がありますか?

(研究職の仕事の種類は大きく分けて「基礎研究」と「商品開発」の2種類)
研究職の種類には、おおまかに分けると「基礎研究」と「商品開発」があります。
なお、転職サイト内では「研究」「開発」「設計」などの業務担当別に求人が登録されていることが多いので、実際に仕事を探すときの参考にしてみてください。
1.基礎研究の研究職とは?
「基礎研究」とは、必ずしも商品化にこだわらず、自社の技術を高め、他社との差別化を図ることを目的としています。
具体的には、特許や論文、学会発表などをして自社の技術アピールするのが仕事です。
理系大学の研究室に近い環境で働くことができるため、新入社員が配属されるケースが多いですね。
2.商品開発の研究職とは?
一方で「商品開発」と呼ばれる研究職の種類は、商品化を目的としてチームが形成され、開発を進める部門です。
いわゆるメーカーの花形で、エース級の人が集まります。
メーカー企業は、この商品開発の種類の仕事をする研究職の能力次第で、会社の競争力が決まるからです。
ただし、ひと口に「開発」と言っても、専門分野や扱う技術の種類によって担当が分けられます。
なので、実際には非常に多くの企業部門から成り立っていて、それぞれが自分の専門分野を活かして活躍しています。
マニアックな研究をしている人も活躍できる仕事がきっとある
この記事を読んでいる方の中には、「自分が研究している分野が、将来どのような分野で活躍できるか不安…」と感じている人もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、ぜひ実際の求人が見れるところ(転職サイトなど)で、研究職の仕事を検索してみてください。
ものすごくたくさんの種類の研究の求人があることに気づかれるかと思います。
自分の研究分野はマイナーだから…という人にも、必ず専門性がマッチした会社や部署があると思います。
私も大学生の頃はかなりマニアックな研究をしていたので、当時は何の役に立つか不安でした。
しかし、キャリアを重ねることでその不安も解消されていきました。
世の中には本当にたくさんの研究職の仕事の種類があります。
自分の研究分野で社会貢献ができることが研究職という仕事の魅力です。
研究職の仕事の働く時間や残業、休日出勤の有無について教えて下さい
勤務形態は、だいたい9時~18時の間で休憩が1時間あります。
残業はありますが基本全額支給されます。
あまり知られていませんが、この職種は残業代が完全支給される会社は多いと思います。
なぜなら業務進捗がわかりやすく成果が目に見えるため、上司も管理しやすく、勤務時間管理も明確だそうです。
ただし、残業時間は他の業種と比較して多く、休日出勤もまれにあります。
その理由として、最近は開発スピードを求められるケースが多いためと考えています。
また最近では研究所と工場が併設されていない会社も増えていることや、技術者が直接お客様を訪問するケースも多くなってきているので、出張もあります。
ただ、出張はそこまで多くはありません。
研究職の仕事が楽しい、やりがいがあると感じる瞬間はどんな時ですか?
研究開発の特徴は「地道な努力」です。
決して見栄えする華やかさはありません。
でもその日々の地道な努力から製品は生まれ、世の中を豊かにしています。
私たちの仕事はみなさんの身近にあるものを彩り鮮やかに美しくすることで日々の生活を華やかにしています。
例えば、何気なく手に取っている雑誌や広告などはほとんどがプリンターで印刷されたものです。
最近では紙以外のものに印刷しているものもありますね。
実はみなさんの身近にあるものはほとんどが印刷されているものなので、日々の生活に触れて頂いていることになります。
幅広く使って頂いているので、私たちのお客様は個人であったり、企業であったり、様々です。
従って、製品を開発する際は常に最終的にどんなお客様が手に取ってくれるかを意識することが大切だと考えています。
実際に担当したあるプロジェクトの話
例えば、数年前に担当したとあるプロジェクトでは、短期間での商品化を求められていたので、開発メンバー全員が早朝から終電まで悲鳴をあげながら働いていました。
不満も募るばかりでメンバー間の争いも絶えず、チームがバラバラになりそうだった時、さらに追い打ちをかけるように技術的な課題が浮かんでくるなど、いよいよ絶望感が漂う事態になりました。
しかし私たちは諦めず、地道な検討を重ね、なんとか商品化に間に合わせることができました。
その瞬間の疲れ切った表情からこみ上げる笑顔と達成感に溢れた笑い声は他の何にも変えられない瞬間で、いくつになっても熱くなれる仕事だと認識させられます。
さらに、苦労して作った製品が使われている現場に行くと、その嬉しさも倍増し、明日への活力になります。
研究職の仕事で「ここがつらい・しんどい」という点を教えて下さい
一番はクレームですね。
もちろんクレームを頂かないように厳しい試験を合格して商品化されるのですが、ゼロにすることは難しく、何かしらのクレームが発生します。
クレーム対応は開発よりも対応スピードが要求されるため、他の業務よりも優先して対応することになり、結果として残業時間も増え、肉体的にも精神的にも疲弊します。
しかし、私たちは、何よりもお客様に満足して頂きたいので、指摘されたことを真摯に受け止め、丁寧な対応を心がけています。
そしてこのお客様の声を活かしてさらに良い製品を作るモチベーションへと変え、自分の成長に繋げることができます。
研究職の仕事でよくある退職理由を教えて下さい
開発テーマの進め方に不満を持ってやめていく人が多いです。
会社の方針が合わない、メンバーと考え方が合わない方は辞める傾向にあると思います。
この理由で退職される方はモノづくりを辞めたいわけでは無いので、競合他社など、他のメーカーに転職するケースが多いです。
直近で退職した私の先輩は会社の方針と合わないため、自分の考えとマッチした会社に転職しています。
私たちの職種は、給与や待遇よりも「やりがい」を優先して退職する方が多い傾向にあると思います。
研究職の仕事に向いている人はどんな人だと思いますか?
研究職の仕事は、「日々の研究結果から次の課題を浮き彫りにして、課題を解決するために研究する」というサイクルの繰り返しです。
従って、辛抱強く我慢でき、物事を客観的に捉えられる人は向いていると思います。
逆に、短期で大きな成果が欲しい方や、あまり忍耐に自信の無い方はやめておいた方が良いかもしれません。
なお、最近ではコミュニケーション能力を重要視する企業が増えている傾向があります。
これは先述したように、直接お客様を訪問する機会が多くなり、直に会話する機会が増えていることが要因です。
ひと昔前では研究開発系の職種は社内から出ない傾向でしたが、時代の移り変わりと共に求められる能力も変化してきていると言えます。
研究職の仕事はどこでどうやって見つけましたか?
転職サイトから求人内容を見て応募しました。
面接は2回行われ、「職務経歴」「自己アピール」「入社後にやりたいこと」などを聞かれました。
明確なビジョンを要求されるので、曖昧な回答は避け「これをやりたい」と意欲的にアピールされる方が良いです。
あと筆記試験もあるので、早くから勉強もしておくことをお勧めします。
仕事つまらない・給料安い…。今の職場でこれ以上働き続けたくない人へ

(あわない仕事・人間関係のストレスでつらい働き方をしている人へ)
- 給料がぜんぜん上がらない…。もう2年以上働いてるのに。
- 人間関係のストレスが限界。上司も先輩も大嫌いな人ばかり…。
- 1ミリも興味ない仕事だけど、生活のためにしかたなく働いている…。
↑こんな感じで働いている人ってきっと多いのではないでしょうか。
仕事って人生のほとんどの時間を使ってやっていくことですから、
ストレスの多い環境だとほんと地獄ですよね。
ほとんどの人にとって今の仕事がベストの選択肢じゃないのが普通です。
学生時代になんとなく就活やって、
なんとなく安定してそうな会社に入って、
なんとなく年齢を重ねていく人がほとんどなんですよね。
ただ、こんな感じで30代後半になってくると、状況はもっと悪くなります。
「35歳転職限界説」とかいいますが、
転職って年齢が高くなるほど実務経験を求められるようになりますから、
難易度がどんどん高くなってしまうんですね。
そうしているうちに家族ができ、家を買うために住宅ローンを組んで…。
で、どんどん身動きが取れなくなっていくのが現実です。
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めるのが有利

(営業から経理、総務からマーケティングなど「職種を変える転職」は年齢制限があります)
今いる環境にどうしても限界を感じているなら、
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めましょう。
特に、職種を変えるキャリアチェンジ転職の場合は年齢をかさねるほど不利になります。
(営業から経理、総務からマーケティングなど)
今の仕事とまったく違う職種に行きたいなら、
どんなに遅くとも20代後半、できれば20代前半までに転職しておく必要があります。
業種業界にもよりますが、ここを逃すと未経験職種での採用は非常に難しくなるのが一般的ですね。
- 今の仕事はぜんぜん好きになれない…
- この業界でずっと働きたくない…
↑と感じている人は、
早めにアクションを起こす必要があります。

まずは「自分にはどんな選択肢があるのか?」のリサーチから始めよう

(まずは「自分の学歴・職歴でどのぐらいの求人を狙えるのか?」のリサーチから始めましょう)
とはいえ、いきなり転職活動なんてハードルが高く感じてしまいますよね。
生活費を稼がないといけないから、今すぐ転職は難しい…。
↑という人もきっと多いはずです。
転職って重要な決断になりますので慎重になるのは当然ですよね。
いきなり転職活動なんて無理…と感じる方は、
まずは「世の中にどんな仕事があるのか?」
「自分の学歴・職歴だとどんな仕事に転職できる可能性があるのか?」
のリサーチから始めてみるのがおすすめです。
具体的には、無料で使える転職サイトでいろんな求人情報を見てみましょう。
転職サイトは今すぐ転職する気がない人も気軽に使うことができますよ。
マイナビエージェント
高年収な優良求人が絶対見つかる!(無料転職サイト)
マイナビエージェントは個人的に最もおすすめな転職サイトです。
未経験から高年収を目指せる求人から、
実務経験者限定のクローズド求人まで、
好条件なホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。
無料で使える鉄板の大手転職サイトなので、転職活動が初めてな人も安心です。
転職サイトで無料アカウントを作っておくと、
あなたにマッチする求人が出てくるたびにメール自動通知してもらうえます。
気になった求人をブックマークしておくだけでも、
いざとなったら転職もあるという選択肢を持つことができるんですね。
今の職場で限界が来たときに、
転職という対抗策を打つことが可能になります。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくことが大切です。

転職サイトは完全無料で使うことができます。
いつでも利用をやめられますし、
変な連絡が来ることもないのでリスクはゼロです。
今すぐは転職できない人も、転職サイトを活用して情報収集から始めましょう。
転職成功するのに「特別優秀」である必要はない

(ごく普通の人でも転職で成功することは可能です)
- 特別優秀なひとにぎりの人だけが高年収になれる。
- コミュ力が高くてルックスも良く人脈もないと人生負け組。
- 一流大学を出てないと出世なんてできない…。
↑こんなふうに考えている人って多いと思いますが、実はこれまったくの誤解です。
私は転職支援の仕事をしてるので、
年収700万円〜1000万円の人たちとたくさん会いますが、
彼らは特別優秀な人ばかりではありません。
もちろん、中には弁護士や会計士みたいに
特別優秀な人もいますけどね。
でも、営業マンや経理マンなど
ごく普通の仕事でも高年収の人たちもたくさんいます。

問題は「ごくフツーの人が、なぜ理想的な働き方ができるようになったのか?」ですが、
これは日頃から自分がどういう環境で働ける可能性があるのか?
の情報リサーチをしっかりやっているからなんです。
情報リサーチといえば新聞をまずイメージしますよね。
ですが、ニュースにくわしくなって年収上がった人を私は見たことがないです。
お金と時間を消費して新聞を読むぐらいなら、
転職サイトを見るようにした方がよっぽど年収アップにつながりますよ。
実際、年収高い人って今すぐ転職する予定はなくても
転職サイトに登録だけはしています。

転職サイトで希望条件を入力しておくと、マッチする求人が自動的に情報として入ってくるので情報感度が高くなるんですよね。
最新の求人情報につねにアンテナを貼っておいて、
チャンスがめぐってきたらすぐに行動を起こせるようにしておくのが大切です。
転職サイトを使った情報リサーチのやり方
\ 高年収な求人多数あり!/
転職サイトに無料登録すると、
↓こんな感じで最新の求人情報にいつでもアクセスできるようになります。

↑実際の求人情報を見てみるとわかりますが、
年収の高い仕事であっても、
特別な能力って求められていないことに気づくと思います。
サラリーマンの年収って、所属先の会社がもうかっているかどうか?でほぼ決まるからです。
逆にいうと、所属先の会社がもうかっていないと、
あなたがどんなに優秀な人であっても大したお給料を稼ぐことはできません。
これは優秀な人ほど見逃しがちな重要ポイントですね。
もうかっている会社は転職サイトに好条件で求人をバンバン出しています。
こういう情報を常日頃からリサーチしておくことがとても大切ですよ。