今回は、ベンチャー企業で経理事務の仕事を4年間経験された男性に、お仕事の体験談をインタビューしました。
横山さんは、20代で経理に転職された方です。ベンチャー経理でのかなりきつい仕事の経験を生かして、現在はもう少し大手の企業で経理をされています。
年収や残業の有無、仕事内容は具体的にどのぐらいきついのか?といった気になる点についてくわしく話をしていただきましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
ベンチャー企業の経理はきつい?私が体験した仕事内容
体験談をお聞きした方のデータ
- お名前 :横山幸太
- 在職年齢:25歳〜29歳(4年間在職)
- 雇用契約:正社員
- 年収 :年収500万円
- 会社規模:従業員300名の中堅ベンチャー企業(非上場)
- 退職理由:ベンチャー企業で激務でした。同じく経理で残業が少なく給与が同じ老舗の企業がみつかりましたのでそちらに転職しました。
私は、ビジネスホテルを経営する企業の経理として4年間働きました。
業界内では「ベンチャー」と呼ばれる規模の会社です。
非上場で従業員は300名程度でした。
具体的なお仕事の内容はどんなものでしたか?
仕事内容は決算を含む経理業務と給与計算です。
日常的には日々の会社の銀行口座の管理や、取引の流れを請求書などの内容に基づき帳簿に記録するといった仕事をします。
そして、1年に1回決算を行い、会社が納める税金の金額を計算するのが私の仕事です。
経理は会社全体の利益の状態を把握していますので、毎月初に会社全体で先月に利益が出ているかの資料作成も行いました。
給与計算は従業員の給与計算です。社会保険の手続きなども含まれます。
経理の仕事はどういうふうに社会の役に立つ仕事ですか?
経理の仕事はお客さんと直接会って話をする仕事ではありませんが、とても重要な仕事だと思っています。
経理がちゃんと仕事をしなければ、最悪の場合は会社が倒産してしまう可能性すらあるからです。
会社がちゃんと利益を出しているのかを具体的な数字で把握し、経営者の経営判断に役立ててもらうのが私たちの仕事です。
また、経理は会社が納める税金の金額を計算します。まちがった金額の税金を納めると脱税になってしまいますので、こちらもとても大切な仕事といえますね。
さらに、給与計算という仕事もあります。
これは簡単に言えば会社で働く従業員のお給料の金額を計算して、実際に会社の銀行口座から従業員の銀行口座にお金を振り込む作業です。
会社から振り込まれたお給料の金額がもし間違えていたら、そんな会社では働くのはきついですよね。給与計算は従業員との信頼の基礎になるとても大切な経理の業務といえます。
日常的にはどういう人たちを相手に仕事をしますか?
経理という職種では、お客様は社内の従業員や、会社の役員・経営陣となります。
外部のお客さんと直接話をすることは基本的にはありません。
特に、経営者は自社がちゃんと利益を出しているのか、従業員がちゃんと働いているのかに常に関心を持っています。
日々彼らの要求に応えていくことが経理の仕事です。
一緒に経理として働いている人たちはどんな人たちでしたか?
デスクワークですので社内の人たちと一緒に勤務することが大半です。
私の部署(経理部)は6名のメンバーで仕事をしていました。会社全体では300名ほどの従業員がいました。
ベンチャー企業ということもあって、一緒に働いていた人たちの年齢構成はほとんど20代でした。
働く時間や残業・休日出勤の有無について教えて下さい
朝は8時に出社し、22時に退社していました。
ベンチャーの経理は業務量の割に人員が少なくとにかく忙しかったです。ワークライフバランスといわれるとかなりきつい環境だと思います。
現在の私はベンチャーの経理はやめて、老舗の企業の経理に転職して働いています。
採用担当者に具体的な職務経験を伝えたことで、ベンチャーでの経理経験は転職でも高く評価してもらえました。
同じ経理でも仕事の忙しさはかなり違いますから、転職活動するときには応募前に転職エージェントに情報をもらうなどしておいた方が良いと思います。
残業代は支給されていましたか?
残業はたくさんありましたが、その分の残業代はちゃんと支給されていました。
休日出勤については、会社がサービス業(ホテル業)でしたので、年間休日が108日と少なく祝日はほとんど出勤していました。
お客さんや上司からの急な呼び出しというのはなかったです。
ただ決算後の締めの繁忙期については、出勤が毎日ずっと続くような感じです。これはかなりきついです。
3月決算でしたので、5月末が納税期日となります。ゴールデンウィークはほぼありませんでした。
経理の仕事が楽しい、やりがいがあると感じる瞬間はどんなときですか?
経理の仕事をしていると、会社の経営状況を車内で一番早く知ることができます(社長よりも早く知ることができます)
こうした情報を社長を含む経営陣に伝えることで、経営判断の一助を担えるという点には物凄くやりがいを感じました。
また、経理や給与計算に関わる法律は解釈が色々あったり、変わったりすることもあります。
きちんと勉強をすることで能力を高めていくことが出来るという点についても非常に楽しさを感じることができましたね。
経理の仕事は、経験を積めば積むほど、自分自身の仕事の出来る幅がどんどんと広がっていきます。
私自身そうなのですが、経理の実務経験を積めばいろんな会社から転職のオファーが来るようになります。
成長していることが実感しやすい仕事ですので、成長意欲の高い方にはとてもおすすめの仕事ですよ。
経理の仕事で「ここがきつい・しんどい」という点を教えてください
経理の仕事は基本的にデスクワークです。
決算期(繁忙期)に、一日中ずっとPCと向き合わなければいけない日が何日も続いたときはかなりきつかったです。
また、実際に務める企業や役職レベルにもよりますが、経理は業務量が非常に多いです。時間との勝負になることもありますね。
月次決算の締め切りがギリギリになったり遅れたりしてしまうと経営陣からきつい叱責を受けることもあったのは非常に辛かったです。
私の場合は特にベンチャー企業でもあり、社内での業務態勢がまだ整っていない状態でした。非効率に業務を進めなければいけないことも多かったのもしんどかったです。
ただし、これは逆に言えば社内のルールを現在進行形で作っていくということでもあります。
業務を効率的に変えていけるという点についてはやりがいを感じることもありました。この辺りはベンチャーのおもしろい所と言えます。
経理の仕事でよくある退職理由を教えてください
経理業務や給与計算は、AI化が進んでいるとは言え、まだまだ人の手が重要な仕事です。
また基本的には日本国内であれば統一されたルールを基に仕事をしますので、1つの会社で経理の実務経験を積めば、どこの会社でも転職できます。
そのため、勤務時間や給料などの条件がもっと良い他の会社を見つけたから転職するというケースは多いですね。
私もベンチャーの経理から、老舗メーカーの経理に転職をしました。
給料はそこまで変わりませんでしたが、残業時間が劇的に減ることになりました。
経理の仕事に向いている人は、どんな人だと思いますか?
まずは何よりも「勉強が好きな人」です。
経理は日々新しい知識を入れていく、変わっていく法律に対応するなどが必要だからです。
また「わからないことをそのつど調べる能力」も重要です。
従業員や経営陣からは専門的な税法や経理処理の事を聞かれることがあります。
その際に、たとえ自分でわからなくても調べて答えを出すということは非常に重要なスキルとなってきます。
また経理というとコツコツというイメージはあると思いますが、コミュニケーション能力も重要です。
特に社内の経営陣に対して説明をしなければならない場面も多く、日ごろから良い関係を築いておかないと、本来簡単に伝わることも伝わりません。
他部署の部門長とも良い関係を構築する必要があります。
そうしないと、社内で何が起きているのかわからず、決算数字の裏にある背景について経営陣に説明が出来ないという事に陥ってしまうからです。
経理の仕事に就くための転職活動はどのように行いましたか?
経理財務の求人を多く持っている転職サイトに登録して、専門の転職エージェントから仕事を紹介してもらいました。
また経理業務は特に専門性が高いので、知識を持っているということをアピールする為にも簿記2級の取得までは必須であると考えます。
現在はまだ資格取得していなかったとしても、資格取得に向けて勉強中であることは履歴書や面接でアピールするのが良いと思います。
簿記検定は年に3回試験がありますから、ちゃんと勉強していけば3ヶ月程度で合格できます。
私の場合、面接は全部で2回ありました。
最終面接は社長との面接で、経理をやりたいという姿勢よりもこの会社の一員として働きたいというアピール出来たことが採用につながったと考えております。
【損失がでかすぎ】向いてない仕事で人生を浪費するな
- この仕事、自分には向いてないと感じる…。
- やりがいをまったく感じない。毎日何も楽しくない。
- 職場の人たちがぜんぜん好きになれない…。
↑こんなふうにモヤモヤしながら働いている方、
きっと多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは「自分に合ってない仕事や職場で、人生の貴重な時間を浪費するのは、本当にもったいない」ということです。
20代で年齢的にうちはまだいいかもしれません。
何ごとも経験だから…。
でがまんできる人もいるでしょう。
でも、これがこの先30年以上ずっと続く…と考えた場合どうでしょうか。
例えば、いま25歳の人なら定年が65歳として、
あと40年(…!)は仕事人生は続きます。
つまり、仕事って人生のほとんどの時間をかけてやっていくものなんですよね。
どうせならやりがいを感じられる仕事の方がいいと思います。
自分に向いていない仕事で、
毎日苦痛を感じながら生きていくなんて、
いったいなんのために生まれてきたんだ…。
って感じても不思議はありません。
(むしろ自然な感情でしょう)
ですが、残念ながらほとんどの人が
「みんながまんしてるんだから…」
で自分も我慢してしまうのが現実です。
どんな仕事でも「向いてる/向いてない」が絶対にある
これはすべての種類の仕事についていえることですが、
仕事って向いてる/向いてないが絶対にあります。
例えば営業マンの仕事。
ものすごくまじめに頑張ってるけど、
なぜか成果が出ない人っているんですね。
その一方で、毎日テキトーに仕事してても、
キャラや見た目の良さでポンポン成果を出してしまう人っています。
事務職でもこれは共通です。
毎日、一生懸命やってるのになぜか職場で嫌われたり、
足を引っ張られたりする人がいる一方で、
どんなにミスをしてもなぜか許されちゃうみたいな人っていますよね。
私も新卒入社した会社で営業配属だったのですが、
ダメダメでした。
本当に嫌で嫌でしょうがなくて、
毎日やめたい…と感じながら働いてましたね。
↑当然ながらこんな働き方で成果なんて出ません。
私がモタモタしているうちに、
楽しみながら仕事をしていた
同期たちにはどんどん差をつけられました。
同期入社の連中はどんどん成果を出し、
役職付きになって昇給していくのに、
自分だけずっとヒラ社員の安月給…。
まわりからも「あいつは仕事ができない」と見下され、
自分でもそんな自分がどんどん嫌いになっていく…。
↑これめっちゃつらいです。
その後どうしても耐えられなくなって
事務系の仕事に転職をしたのですが、
こちらは自分に合っていたのか、
割とすぐに成果を出すことができました。
営業マン時代は完全に「無能」あつかいされていた自分が信じられないぐらい、
すんなりと仕事内容を覚えられたんですね。
仕事には「向き不向き」があるのを痛感した瞬間でした。
仕事がちゃんとできると、職場内での人間関係もスムーズになります。
一緒に働く人たちも「あいつは役に立つ」と認めてくれますから、
仲間として受け入れてもらえるんですね。
「向いてない仕事でがんばる」のは損失が大きすぎる
「好きこそものの上手なれ」ってことわざがありますが、
仕事に関してはこれほんと真理だと思います。
本当はもっと力を発揮できる仕事があるのに、
たまたま自分に合わない仕事を選んでしまったばっかりに、
苦しい思いをして働いている…。
↑こういう損してる人が多すぎます。
仕事なんて実際に現場に出てみるまでは
向いてる/向いてないなんてわからないので、しかたないんですけどね。
逆に言えば、いまうまくいっていない人にも必ず
「これならやれる」って思える仕事はあります。
ただし、まったく未経験の仕事に転職するのって、
年齢が高くなるほど難しくなるのにも注意です。
今の仕事が合ってないと感じている人は、少しでも早く対策をとりましょう。
自分に向いてる仕事を見つける方法(ハロワは使うな)
どうすれば自分に合った仕事を見つけられるのか?ですが、
まずは情報収集から始めましょう。
- いま現在、世の中にはどんな仕事があるのか?
- 自分の性格で向いている仕事ってどういうものなのか?
- どういう仕事をしている人が給料高いのか?
- どういう業種にニーズが集まっているのか?
- どういう業界が今後も伸びていくのか?
↑こういったことについての現状把握から始めることがたいせつです。
なお、求人はハロワとかでも一応は探すことができますが、
正直ブラック求人が多いので避けた方が良いですね。
ハロワって政府が「本当に本当に仕事がなくてどうしようもない状態の失業者」向けに提供しているサービスです。
はっきりいって生活保護と同じレベルの最低限のサービスなので、
最後の手段ぐらいに考えておきましょう。
普通に高校や大学出てて、
普通にネット使える環境の人は転職サイトを使いましょう。
転職サイトは無料サイトなので、お金がかかることはありません。
自分の年齢・職歴に合った転職サイトを使うのが重要(じゃないと門前払いを食らう)
転職サイトを使う場合には、1つだけ注意点があります。
それは、自分の年齢や職歴に合った転職サイトを使うことです。
転職サイトっていろんな種類があって、
↓こんな感じでそれぞれ利用者層が違うんですね。
- 30代〜40代のベテラン向け求人をメインであつかう転職サイト
- 20代若手向けの求人だけをあつかう転職サイト
- 金融業界の求人だけを専門であつかう転職サイト
- 経理職の求人だけを専門であつかう転職サイト
- 薬剤師や看護師など特定の資格を持つ人向けの転職サイト
例えば、20代若手の人が30代〜40代のベテラン向けの転職サイトとか使っても、
まず応募できる求人なんて出てこないです。
自分に合っていない転職サービスで仕事を探してしまうと、
マッチする求人件数0件…みたいな状態になってしまうので注意してください。
(いわゆる「門前払い」です。これってまじで絶望的な気分になります)
\ 未経験OK!20代向け求人多数あり/
↑無料アカウント登録で求人検索機能を使えます。
(年収や残業時間などのくわしい情報を指定して検索できます)
転職支援サービスは、
自分の状況に合ったところを使う。
(20代は20代向け、未経験者は未経験むけのところ)
↑これは転職活動のコツというか鉄則です。
ネット使い慣れている人でも、
意外に見落としがちなポイントなので注意してください。
自分にマッチする求人は「探す場所」さえまちがえなければ、
誰でもちゃんと見つけることができますよ。
無料アカウントを作っておくと、
自分にマッチする求人が出た時に最速で通知してもらえたり、
「こんな職種もありかも?」的な情報メールが定期的に受け取れます。
自分ではまず思いつかないような
意外な仕事の選択肢を知れたりしますよ。
未経験の職種に挑戦する場合、
はば広い選択肢の中から仕事を選ぶのが大切ですからね。
世の中で不況で「若い人は仕事なんてどこにもない…」とかとんでもないウソです
日本の若年失業率はたったの3.7%です(世界平均は13.6%)
仕事は探す場所さえまちがえなければ山ほどあるんです。
あと、学生時代の就活ってある程度は選択肢がしぼられてましたよね。
(ある程度の大手企業に行こうと思ったら営業マンしかない…など)
でも、いったん社会人になった後の転職活動って、
選択肢がものすごく多いんです。
人事やマーケティングといった人気職種も、
未経験OKの求人がたくさんありますし、
最初から「将来の幹部候補」などのかたちで募集されている求人も多いですよ。
いざというときの選択肢を確保しておくのが重要
転職支援サイトで無料アカウントを作ったら、
自分の年齢や職歴・希望年収などを入力しておきましょう。
条件にマッチする求人を定期的にメールで配信してもらうことができます。
自力で探していたらまず気づけなかった選択肢にも気づけますよ。
↑日常的に送られてくる求人メールをチェックしておいて、
気になったものを情報としてストックしておくのがコツです。
これやっておくと、
「今の仕事がどうしても辛くなったら転職もある」
という選択肢を持てるのが大きいです。
疲労とストレスで倒れる前に転職という対策を打てます。
転職サイトは誰でも無料で使うことができます。
↓20代若手層の人がマッチする求人を見つけやすい転職サイトはこちらです。
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