- 転職活動ではみんな転職エージェントを普通に使っているけど、本当に安全?
- 転職エージェントが無料で使えるのはなぜ?どういうビジネスモデルになっているの?
- 企業側はエージェント経由の応募を嫌がる?直接応募したほうがいい?
転職エージェントは、あなたに少しでも高い年収で採用が出るようにするために、応募書類の添削や面接対策、年収交渉などをやってくれます。
「これらがすべて無料」といわれると、なんだか逆に気味が悪く感じてしまいますよね。
(「ただより高いものはない」なんて言いますし…。)
ですが、結論からいうと、転職エージェントは求職者側(あなた)にとってはメリットしかない仕組みになっています。
最初から最後まで料金を請求されるようなことは決してありませんから、安心して使うことができますよ。
もちろん、転職エージェントもボランティアで仕事をしているわけではありませんから、あなたの転職を支援することによってちゃんと利益が出る仕組みになっています。
以下では、実際に転職エージェントとして現役で働いている私が、転職エージェントという会社のビジネスモデル(もうけの仕組み)を解説します。
彼らのビジネスの仕組みをきちんと理解しておけば、安心して利用することができると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
転職エージェントのビジネスモデル(もうけの仕組み)

(転職エージェントのビジネスモデルとは?)
ひとことでいうと、転職エージェントは、「採用活動を行っている企業側からお金をもらう」というかたちで仕事をしています。
人材を採用したい企業としては、自力で人を探してきてもいいのですが、なかなか大変なのでエージェントに「こういう人を探してきて欲しい」と依頼しているのです。
転職エージェントは求職者を企業に紹介し、紹介先で正規雇用として内定が出た段階で報酬が発生する仕組みとなっています。
具体的にどのぐらいの料率で成功報酬が支払われているのか?ですが、「採用が決まった人の初年度の年収の25%~35%」相場と言って良いと思います。
例えば、あなたが年収500万円で転職できたとすると、転職エージェントには500万円×25%=125万円が支払われるといった具合です。
もちろん、このお金を払うのは採用を行う企業側ですので、あなたがお金を負担することはいっさいありません。
転職エージェントと求職者(あなた)の利害は一致している
転職エージェントとしても、あなたの年収が高くなればなるほど、紹介手数料として企業側から受け取る手数料は大きくなります。
なので、エージェントはあなたの採用確率を高め、少しでも年収が高くなるようにあの手この手で企業側に働きかけてくれるのです。
具体的には、履歴書や職歴書の添削から始まって、面接対策、年収交渉や採用時の役職ポジションの交渉、さらには入社日の交渉などをやってくれます。
転職エージェントとあなたの利害は一致しているといえますので、安心して相談することができますよ。
転職エージェントを使っているのはどういう企業?
転職エージェントは現在ほとんど全ての業種の企業が利用しています。
↓そもそも、人の採用をしたい企業側が求人を出す場所としては、以下のようなところがあります。
- ハローワーク
- 転職サイトや求人チラシ(固定料金)
- 転職エージェント(成功報酬)
企業側からみた場合の、それぞれの場所のメリットデメリットを解説しましょう。
ハローワーク
ハローワークは企業側も無料で求人広告を出すことができるのですが、なかなか採用まで至らないのが実情です。
なぜかというと、ハローワークは本当に「誰でも使える場所」なので、経歴を問わずいろんな応募者が集まってくるからです。
たとえば、企業側が大卒者にきて欲しいと思っていても、中卒の人が応募してくる…なんていうケースはザラにあります。
企業側はこういう応募者に対しても平等に応対しなくてはなりませんから、ものすごい時間と労力のロスになってしまうのです。
転職サイトや求人チラシ
ハローワークよりも、企業側がもう少し採用効率を上げることができるのが転職サイトや求人チラシです。
これらは有料の媒体なので、ある程度ターゲットをしぼって求人広告を見てもらうことが可能になります。
ただし、企業側がこうした媒体に求人広告を出すためには、ハローワークと違って広告料が必要になります。
相場では4週間で20万円〜30万円です(転職サイト内の目立つ場所に掲載するためにはさらに追加料金がかかります)
なお、最近では企業側が無料で求人掲載できるインディードなどのサービスもありますが、ハローワークに求人を出すケースと同様の問題(マッチしない人材が大量に応募してきてしまう)が生じているのが実情です。
転職エージェント
3つ目の手段が転職エージェントです。
転職エージェントと、上で見た転職サイトの違いは、この求人掲載料金が「固定料金」なのか、「成功報酬」なのかにあります。
企業側が転職サイトに求人を掲載する場合、最終的に採用が決まるか決まらないかによらず料金を払わなくてはなりません。
一方で、転職エージェントの場合には、最終的に採用が決まった場合にのみお金が発生しますから、企業側としては「こういう人材がほしい」というニーズが明確に決まっているときには転職エージェントを使う傾向があるのです。
転職エージェント経由で採用が決まった場合に、企業側が転職エージェントに支払う費用は、「年収×25%~35%」です。
企業はエージェント経由の応募を嫌がる?
採用活動を行う企業側は、転職エージェント経由だと紹介手数料を支払う必要があります。
それならば企業への直接応募した方が喜ばれるのではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
結論から言うと、あなたが応募するときには、企業側がエージェントを使っているのであれば、エージェント経由で応募してなんの問題もありません。
企業と転職エージェントの間では「専属契約」というかたちで契約が結ばれているのが普通です。
なので、企業側がエージェントに依頼しながら別の媒体に同じ条件で求人を出すと契約違反になってしまいます。
企業側が「エージェント経由で応募してきた人より、直接応募してきた人を優先する」というのは基本的にないと考えておいて問題ありません。
転職エージェントの利用の流れ
↓転職エージェントを利用して転職活動する場合は、基本的に下記の手順で選考が進んでいきます。
転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェント会社に登録(無料)
- サイト内でレジュメ(職歴や転職先の希望条件など)を入力する
- レジュメを見た転職エージェントからメールや電話で連絡が入ります
- 転職エージェントとの面談を行います
- 転職エージェント側から求人紹介がされます
- 求人に応募する場合、書類選考へと進みます(エージェントが応募書類の添削をしてくれます)
- 書類選考に通過したら、面接へと進みます(エージェントが面接対策をしてくれます。面接に同席してくれる場合もあります)
- 好感触の場合、エージェントが企業側と年収や役職の交渉をしてくれます
- 企業側から採用内定の連絡が入ります
- 内定を受諾する場合、入社手続きに進みます
転職エージェントに対してお金を払っているのは採用活動を行なっている企業側ですので、求職者(あなた)は完全無料で使うことができますよ。
↓転職エージェントを使って転職活動することには、以下のようなメリットがあります。
転職エージェントを使うメリット①:書類選考に通りやすくなる
転職エージェント経由で求人に応募する場合、エージェントがその企業にあった応募書類の作成を支援してくれます。
具体的には、作成した履歴書や職歴書の添削をしてもらうことが可能です。
(書類の添削は転職サイトに応募書類をアップし、それに対してアドバイスをもらうというかたちで行われることが多いです)
エージェントは実際に求人企業の担当者と会って「こういう人材が欲しい」ということまでヒアリングしていますから、企業側のニーズに合わせた内容に添削してもらえます。
当然ながら書類選考に通過する可能性がかなり高くなるのです。
転職エージェントを使うメリット②:面接対策をしてくれる
エージェント経由で求人に応募した場合、エージェントが面接対策をしてくれます。
上でも見たように、エージェントは採用企業の担当者へのヒアリングを通して「どういう人材を求めているのか」を把握していますから、「この企業はこういう人材を欲しがっているので、こう質問されたらこう答えてください」というところまで事前にアドバイスしてもらえます。
いわば、カンニングで入学試験に挑戦できるようなものです(利用できるものは全て利用しましょう)
もちろん、エージェントを通したからと言って、面接が優遇されたり、選考フローが削減されたりというようなことはありません。
しかし、エージェントに面接対策をしてもらうことによって、採用確率がぐっと高くなることは間違い無いでしょう。
転職エージェントを使うメリット③:年収交渉をしてもらえる
自分のお給料の金額について、面接で「これだけ欲しいです」と伝えるのはなかなか難しいですよね。
こういった交渉が苦手な方は、エージェント経由で企業側にあなたの意思を伝えるのがよいでしょう。
転職エージェントを使った場合、あなたの初年度の年収や福利厚生について、エージェントに交渉を代行してもらうことが可能です。
企業側にとっても、あなたと直接交渉をするよりも、年収の相場について把握しているエージェントと交渉をする方がスムーズということもあります。
転職したいけど、年収は絶対に落としたく無いという方は、エージェント経由で求人応募するのがおすすめですよ。
面接後は内定受諾またはお断り→入社日程の調整へ
面接が終わったら企業から結果が来た時点で、エージェントからあなたに対して連絡が入ります。
採用だった場合、内定受諾の意思確認が行われるのが一般的ですね。
もちろん、この時点でもあなたの側から内定をお断りすることも可能です。
内定を受諾する場合には、晴れて採用ということで入社日程の調整という流れになります。
仕事つまらない・給料安い…。今の職場でこれ以上働き続けたくない人へ

(あわない仕事・人間関係のストレスでつらい働き方をしている人へ)
- 給料がぜんぜん上がらない…。もう2年以上働いてるのに。
- 人間関係のストレスが限界。上司も先輩も大嫌いな人ばかり…。
- 1ミリも興味ない仕事だけど、生活のためにしかたなく働いている…。
↑こんな感じで働いている人ってきっと多いのではないでしょうか。
仕事って人生のほとんどの時間を使ってやっていくことですから、
ストレスの多い環境だとほんと地獄ですよね。
ほとんどの人にとって今の仕事がベストの選択肢じゃないのが普通です。
学生時代になんとなく就活やって、
なんとなく安定してそうな会社に入って、
なんとなく年齢を重ねていく人がほとんどなんですよね。
ただ、こんな感じで30代後半になってくると、状況はもっと悪くなります。
「35歳転職限界説」とかいいますが、
転職って年齢が高くなるほど実務経験を求められるようになりますから、
難易度がどんどん高くなってしまうんですね。
そうしているうちに家族ができ、家を買うために住宅ローンを組んで…。
で、どんどん身動きが取れなくなっていくのが現実です。
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めるのが有利

(営業から経理、総務からマーケティングなど「職種を変える転職」は年齢制限があります)
今いる環境にどうしても限界を感じているなら、
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めましょう。
特に、職種を変えるキャリアチェンジ転職の場合は年齢をかさねるほど不利になります。
(営業から経理、総務からマーケティングなど)
今の仕事とまったく違う職種に行きたいなら、
どんなに遅くとも20代後半、できれば20代前半までに転職しておく必要があります。
業種業界にもよりますが、ここを逃すと未経験職種での採用は非常に難しくなるのが一般的ですね。
- 今の仕事はぜんぜん好きになれない…
- この業界でずっと働きたくない…
↑と感じている人は、
早めにアクションを起こす必要があります。

まずは「自分にはどんな選択肢があるのか?」のリサーチから始めよう

(まずは「自分の学歴・職歴でどのぐらいの求人を狙えるのか?」のリサーチから始めましょう)
とはいえ、いきなり転職活動なんてハードルが高く感じてしまいますよね。
生活費を稼がないといけないから、今すぐ転職は難しい…。
↑という人もきっと多いはずです。
転職って重要な決断になりますので慎重になるのは当然ですよね。
いきなり転職活動なんて無理…と感じる方は、
まずは「世の中にどんな仕事があるのか?」
「自分の学歴・職歴だとどんな仕事に転職できる可能性があるのか?」
のリサーチから始めてみるのがおすすめです。
具体的には、無料で使える転職サイトでいろんな求人情報を見てみましょう。
転職サイトは今すぐ転職する気がない人も気軽に使うことができますよ。
マイナビエージェント
高年収な優良求人が絶対見つかる!(無料転職サイト)
マイナビエージェントは個人的に最もおすすめな転職サイトです。
未経験から高年収を目指せる求人から、
実務経験者限定のクローズド求人まで、
好条件なホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。
無料で使える鉄板の大手転職サイトなので、転職活動が初めてな人も安心です。
転職サイトで無料アカウントを作っておくと、
あなたにマッチする求人が出てくるたびにメール自動通知してもらうえます。
気になった求人をブックマークしておくだけでも、
いざとなったら転職もあるという選択肢を持つことができるんですね。
今の職場で限界が来たときに、
転職という対抗策を打つことが可能になります。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくことが大切です。

転職サイトは完全無料で使うことができます。
いつでも利用をやめられますし、
変な連絡が来ることもないのでリスクはゼロです。
今すぐは転職できない人も、転職サイトを活用して情報収集から始めましょう。
転職成功するのに「特別優秀」である必要はない

(ごく普通の人でも転職で成功することは可能です)
- 特別優秀なひとにぎりの人だけが高年収になれる。
- コミュ力が高くてルックスも良く人脈もないと人生負け組。
- 一流大学を出てないと出世なんてできない…。
↑こんなふうに考えている人って多いと思いますが、実はこれまったくの誤解です。
私は転職支援の仕事をしてるので、
年収700万円〜1000万円の人たちとたくさん会いますが、
彼らは特別優秀な人ばかりではありません。
もちろん、中には弁護士や会計士みたいに
特別優秀な人もいますけどね。
でも、営業マンや経理マンなど
ごく普通の仕事でも高年収の人たちもたくさんいます。

問題は「ごくフツーの人が、なぜ理想的な働き方ができるようになったのか?」ですが、
これは日頃から自分がどういう環境で働ける可能性があるのか?
の情報リサーチをしっかりやっているからなんです。
情報リサーチといえば新聞をまずイメージしますよね。
ですが、ニュースにくわしくなって年収上がった人を私は見たことがないです。
お金と時間を消費して新聞を読むぐらいなら、
転職サイトを見るようにした方がよっぽど年収アップにつながりますよ。
実際、年収高い人って今すぐ転職する予定はなくても
転職サイトに登録だけはしています。

転職サイトで希望条件を入力しておくと、マッチする求人が自動的に情報として入ってくるので情報感度が高くなるんですよね。
最新の求人情報につねにアンテナを貼っておいて、
チャンスがめぐってきたらすぐに行動を起こせるようにしておくのが大切です。
転職サイトを使った情報リサーチのやり方
\ 高年収な求人多数あり!/
転職サイトに無料登録すると、
↓こんな感じで最新の求人情報にいつでもアクセスできるようになります。

↑実際の求人情報を見てみるとわかりますが、
年収の高い仕事であっても、
特別な能力って求められていないことに気づくと思います。
サラリーマンの年収って、所属先の会社がもうかっているかどうか?でほぼ決まるからです。
逆にいうと、所属先の会社がもうかっていないと、
あなたがどんなに優秀な人であっても大したお給料を稼ぐことはできません。
これは優秀な人ほど見逃しがちな重要ポイントですね。
もうかっている会社は転職サイトに好条件で求人をバンバン出しています。
こういう情報を常日頃からリサーチしておくことがとても大切ですよ。