- 転職エージェントを使うなら退職後?それとも在職中?
- 今の職場はすっぱり辞めて転職活動した方がじっくり時間をかけられて良いかも。
- 収入は無くなるけど、失業保険の受給期間中に再就職が決まれば大丈夫ななはず…。
↑いまの職場を辞めて、転職を考えている方の中には、こんな風にお悩みの方は多いのではないでしょうか。
転職活動はかなり面倒な作業が多いです。
なので、「いったん今の仕事は退職してしまって、時間に余裕がある状態で取り組みたい」という人も多いかもしれませんね。
ただ、結論から言うと転職活動は在職中(今の仕事を辞める前)に始める方が圧倒的に有利になります。
退職後になると現在の仕事よりも紹介される求人の条件は確実に下がると思っておいてください。
この記事では、退職後に転職活動を始めるメリットとデメリットを紹介します。
転職活動をスムーズに進めるための具体的なポイントについても記事の中で解説しますので、参考にしてみてください。
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転職エージェントへの相談が退職後になると不利になってしまう理由

(転職エージェントを使うなら退職後?在職中?)
退職後に転職エージェントを使うのがなぜ不利なのか?というと、
転職エージェント側からみて、あなたの優先順位が下がってしまうからです。
転職エージェントは、在職中の相談者と、退職後の相談者の2人がいる場合には、在職中の人を優先します。
転職エージェントもビジネスですので、「少しでも早く、少しでも有利な条件で採用が決まりそうな人」を優先する傾向があるのです。
(あなたの年収が高くなるほど、企業側からエージェントに対して支払われる紹介手数料も高くなります)
しかし、あなたがすでに退職後で失業の状態になってしまっていると、企業側に対するアピールがどうしても弱くなってしまわざるを得ないのです。
ほぼすべての転職エージェントが、在職中の人を優先で求人紹介しているのが現実であることを知っておいてください。
ただし、「すでに退職している人だけに特化して求人紹介している専門エージェント」もいます。
↓すでに今の仕事を辞めてしまったという人や、どうしても事情があって在職中には転職活動を始められないという人は、以下のようなエージェント会社に相談してみると良いでしょう。
人間の能力は「鮮度が決め手」
転職市場においては、「人間の能力は鮮度が決め手」が鉄則となっています。
つまり、採用の場面では「今まさにその仕事をしている人」がもっとも高い評価を受けると言うことですね。
「今の仕事にも意欲的に取り組んでいるが、それを蹴ってでも御社での仕事に魅力を感じている」というアピールができるとき、好条件での採用が決まりやすくなります。
こうした状況を作るためには、可能な限り休職期間はない方がベストです。
面接で「なぜ次の仕事が決まる前に退職したのですか?」と突っ込まれる
退職後の転職活動の場合には「なぜ次の仕事が決まる前に退職したのですか?」という質問が来る可能性が高いです。
あなたがすでに退職後の状況である場合、どのように説明したとしてもネガティブな退職理由をイメージされてしまいがちです。
採用担当者は「あなたが前職を辞めた理由」に強い関心を持っています。
なぜならば、自社に採用したとしても、もし同じ不満が生じる環境となった場合に、また同じようにあなたが退職してしまうことを避けたいからです。
この点、在職中の転職活動であれば「今の仕事も好きなのですが、もっとやりたいことがあります」というポジティブな転職理由をアピールすることが可能になります。
例えば、「現在の仕事は営業職ですが、より仕事のレベルを上げたいので、管理事務職の仕事を経験したいと感じている」という転職理由なら、
「しっかりとしたキャリアプランを持って計画的に転職活動している人」という印象を与えることが可能になります。
「会社が倒産してしまった・突然解雇されてしまった」とか「配偶者の転勤で辞めざるを得なかった」などの事情であれば急な退職もやむを得ませんが、可能な限り在職中に転職活動を始めるのが適切と言えます。
収入がない中での転職活動は非常につらい
「失業保険をもらえるので、退職後でもゆっくり転職活動に専念できる」と考えている方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
しかし、失業保険というのは、はっきりいって大した収入にはなりません。
まず、自己都合で退職する場合には、失業保険の支給が開始するまで3ヶ月間待たなくてはなりません(待機期間と言います)
この間は貯金を切り崩して生活することになります。
失業保険をもらう人は、この期間中のアルバイトも禁止されますので注意してください。
そして、待機期間3ヶ月がすぎて支給が開始しても、支給される日数はわずか90日間です。
この程度のお金はすぐに使い切ってしまうでしょう。
こうなると「何がなんでも失業保険受給の90日以内に内定をもらわないといけない…」という意識になってきます。
必然的に「内定が出るなら多少条件を下げてでも…」となりがちです。
場合によっては、前の職場よりも条件待遇が悪くなったり、より人間関係の悪い職場に入らざるを得なくなったりするでしょう。
これではなんのために転職したのかわかりません。
こうした事態を避けるためにも、転職活動は在職中に余裕をもって始めるのが最適です。
採用担当者は「働いていない人」を低く評価する
採用活動を行う企業側担当者もサラリーマンです。
求職者(あなた)を評価するにあたっては、「この人は、自分たちと同じようにサラリーマンとしてちゃんとやっていける人かどうか?」を基準に評価するのが普通です。
採用担当者も人間ですので、面接であなたの能力や可能性をすべてわかるわけではありません。
どうしても「失業中」というあなたの属性から判断をせざるを得ない部分があるのです。
仕事から離れている期間が長くなると、どうしても社会人としてのカンが鈍ってしまいます。
採用担当者はちょっとした挨拶の仕方とか、電話のとり方などからそうしたことを見抜きます。
また、失業期間が長くなると、「みんなが働いているのに自分は…」と自信を失ってしまいがちです。
特に、20代の転職は基本的にポテンシャル採用になりますから、自信をもって人とコミュニケーションを取れているかどうかは非常に重要な評価基準となります。
採用担当者はこうした点にも目を光らせていますから、失業中に転職活動をすると非常に不利になってしまうのです。
在職中に転職活動する場合の注意点と対策
在職中に転職活動を行うとなると、今の仕事と転職活動を同時進行で行うことになります。
転職活動というのはかなり労力がかかりますから、いわば「副業」をやっている感覚に近くなるでしょう。
以下では、在職中に転職活動する場合の注意点とその対策について解説しますので、参考にしてみてください。
上司からの引き留めを受けた場合と対策
転職活動は、現職の上司や同僚には秘密で進める必要があります。
しかし、なんらかのきっかけで転職活動をしていることが知られてしまうケースはあるでしょう。
(なお、転職エージェントは秘密厳守で動いてくれますので、転職サイトに登録したのがきっかけで転職活動していることがバレるケースはほぼありません)
そのような場合に障害になるのが、会社からの引き留めです。
優秀な人材であればあるほど企業としては逃がしたくないのは自然なことです。
直属の上司や関係の役員等々と話し合いがあり、そのたびに慰留されてあなたの退職意思がうやむやにされる…というようなことは往々にしてあるでしょう。
ただ、会社はあなたの人生にすべて責任をとってくれるわけではありませんから、退職する意思が固いなら明確に退職意思を表示しなくてはなりません。
(労働法上、雇用契約はあなたからの意思表示だけで終了することが可能です)
もちろん、明確に退職意思を表示するのは別の会社から内定が出た後にするのが安全です。
引き留めがしつこいということは、逆に言えば会社はそれだけあなたを評価していてくれたということでもあります。
今の会社が欲しいと思ってくれている人材であるあなたは、別の会社でも必要とされる存在になれる可能性が高いです。
自信をもって転職活動にのぞむようにしましょう。
退職後に転職活動する場合
無職期間(ブランク期間)が長くなればなるほど、前述のように金銭的にも精神的にも不安定になり、転職は不利になります。
経験則ですが、ブランク期間が3か月以上になると、採用企業もエージェントも「この人大丈夫かな?」と不安を感じるようになります。
退職後に転職エージェントを使うなら、そう感じさせないような対策が必要になるでしょう。
以下は退職後にエージェントを利用する時の注意点です。参考にしてみてください。
できるだけ早いタイミングで転職サイトに登録し、レジュメをしっかり目に書いておく
上で見たように、転職エージェントは基本的に「退職から3ヶ月以内かどうか」で求人紹介の優先度を決める傾向があります。
なので、可能な限り早めに転職サイトに登録し、転職エージェントに対してあなたが転職活動中であることを伝えておくことが大切です。
↓※すでに退職後となっている人におすすめの転職エージェントはこちら
また、転職サイトに登録したらレジュメ(職歴や希望条件)をしっかりめに入力しておきましょう。
転職サイトに登録だけして、レジュメをいいかげんに書いている人はたくさんいます。
レジュメをしっかりと書いておけば、こうした人たちよりも優先的に求人を紹介してもらえる可能性は高くなるでしょう。
ブランク期間中に何をしていたのか?をしっかり説明する
退職後に転職活動を始めるなら、ブランク期間中(失業期間中)に何をしていたのか?をエージェントにしっかりと伝えるようにしましょう。
もちろん、現実には人間関係が嫌になってしまったとか、失業中は何もやる気がしなくてゲームばかりやっていた…という人もいるでしょう。
そういう場合にも、自己投資をしていたなど、なんらかのポジティブな理由を見つけるようにしてください。
多少の誇張があっても構いません。「自己投資をしていた」なんて本人の言い方ひとつの部分がありますからね。
(ひたすら筋トレをして体力づくりをしていた、いろんな人と人脈を作るために飲み会に毎日出ていたといったことでも、それは言い方次第では自己投資です)
失業していたけど、具体的な目標に向けて行動していたということをアピールできれば、その期間の価値が上がります。
その他、資格の勉強に挑戦していた、英語の勉強をしていたなどでもいいでしょう。
失業中、なにもせずに遊んでいたと思われると一気に評価が下がってしまいますから、なんらかの理由をつけるようにしてください。
退職後もビジネス感覚がにぶらないようにしよう
退職後もビジネス感覚を失わないようにしましょう。
それには何かしらビジネスに携わることが必要です。
アルバイトをするケースもよく見られますが、基本的には正社員の仕事と比べてレベルの低い業務になるのであまり評価されません。
最近ではクラウドワーキングサイトなどでフリーランスの業務をたくさん見つけることができます。
簡単なプログラミングができる方はそうした能力が生かせる仕事を、文章が得意ならライターなどの仕事を探してみましょう。
時間調整が自由になるので、転職活動をしながらお金を稼ぐことが可能です。
終わりに
「今すぐは転職するかどうかわからない」という人も、
転職サイトへの登録は今やっておきましょう(無料でできます)
転職活動は、あなたの人生に大きな影響を与える重要な決断ですから、
「今の職場で追い込まれてしまい、どうしようもなくなって転職」ではなく、
「精神的に余裕があるときに、長期的な視点で転職活動を始める」というのが理想です。

仕事のストレスが限界に達してしまうと、
新しい行動を起こすのがとても苦しくなります。
辛い気持ちをそのままずるずると放置してしまうと、深刻な事態になる可能性が高いです。
あなたの職歴や希望年収にマッチした最新の求人がメールで送られてきます。
気になった求人情報をブックマークしておくだけでも、
「今の職場がどうしても嫌になったら転職すればいい」という選択肢を持つことができます。
転職サイトは無料で使うことができますので、まずは、
「自分はどんな仕事に転職できる可能性があるのか?」
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