
(賃貸不動産経営管理士はあるけど宅建持ってないってどう?)
- 不動産賃貸業マンは、賃貸不動産経営管理士を取得しとくべき?
- 賃貸不動産経営管理士持ってるけど、宅建持ってない人の評価は?
- 合格で年収に影響ある?不動産業界で転職しやすい?
不動産賃貸営業マンとして働く人にとって、
賃貸不動産経営管理士の資格は気になる存在ですよね。
不動産業界で鉄板資格といえば宅建士ですが、
宅建士ってかなり難易度の高い資格です。

宅建士に比べると、賃貸不動産経営管理士は難易度がかなり下がります。
なので、いずれは宅建士を目指したいけど、
その第一歩として賃貸不動産経営管理士の合格を目指す人がかなり多いんですね。
問題は、この賃貸不動産経営管理士が
持ってたら本当に評価される資格なのか?です。
もしぜんぜん評価されない資格なら、
わざわざ時間と労力をかけて勉強する意味はありませんよね。
この記事では、実際に不動産賃貸営業マンとして働いている私が、
賃貸不動産経営管理士の現場での評価をお教えします。
これから賃貸不動産経営管理士の勉強を始める人や、
不動産賃貸営業マンへの転職を考えている人は参考にしてみてください。
この記事を書いた人
不動産賃貸営業マンに未経験転職しました。地元の不動産業者にて経験10年目です(宅建士資格あり)
トラブルに遭遇したり、業界の裏側見てしまったり…といろいろ珍体験あり。不動産業界のリアル体験談を書きます。
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ぶっちゃけ「賃貸不動産経営管理士あり/宅建は持ってない人」って現場でどう評価されてる?

(「賃貸不動産経営管理士を持ってるけど、宅建は持ってない人」のリアルな評価)
あ、賃管士持ってるんだね!
(でも宅建は持ってないのか…)
↑賃貸不動産経営管理士を持っているけど、
宅建は持ってない人の不動産業界でのリアルな評価は、
ずばりこの一言につきます。
(賃貸不動産経営管理士は現場では「賃管士」と呼ぶことが多いです)
残念ながら
「持っていても持ってなくても、特にこれといった評価アップはない…」
というのが賃貸不動産経営管理士の現実ですね。
あえて言うなら「勉強熱心なんだね」または、
「肩書き増やす努力しっかりしてるね」くらいです。
宅建士保有者の方が圧倒的に歓迎されるのが率直な感想ですね。
なぜ、賃貸不動産経営管理士はあまり評価されないのか?
なぜ、賃貸不動産経営管理士は不動産賃貸営業の現場であまり評価されないのでしょうか?
↓その理由は2つあります。
- 賃貸不動産経営管理士は、試験の難易度が宅建士よりかなり低い
- 賃貸不動産経営管理士は、独占業務がない(宅建士にはある)
まず「1. 賃貸不動産経営管理士は、試験の難易度が宅建士よりかなり低い」について。
賃貸不動産経営管理士は、
はっきり言ってそんなに難しい資格試験ではありません。
なので、賃貸不動産経営管理士を持っているのを見て
「この人は賢いんだな、勉強のために努力できる人なんだな」
と思うことは普通はないんですね。
【ブラックに入社すると地獄…】不動産業界への転職で注意すべき1つのこと
賃貸不動産経営管理士には独占業務がない
賃貸不動産経営管理士には独占業務がない。
↑より重要(致命的?)なのはこちらです。
賃貸不動産経営管理士には有資格者の「独占業務」がありません。
つまり「賃貸不動産経営管理士がいてくれないと業務が成り立たない」
という場面が不動産賃貸営業の現場ではほぼないんですね。
↓一方で、宅建士には以下のような独占業務があります。
- 不動産取引における「重要事項の説明」
- 「重要事項説明書への記名押印」
- 37条書面への記名押印
また、不動産業者は事業所の5人に1人の割合で宅建士を配置しないといけませんから、
宅建士は不動産転職市場でも常に歓迎されるのです。
これから不動産関連の資格取得の勉強を始めるのであれば、
賃貸不動産経営管理士よりも、
宅建士を目指した方がコスパが良いと思いますよ。
賃貸不動産経営管理士への今後の需要は?(2021年に国家資格化)
このように、賃貸不動産経営管理士は「簡単・肩書だけの資格」「持っていても使えない資格」の代表選手でした(残念ながら)
しかし、2021年には賃貸不動産経営管理士は国家資格となりましたから、
不動産業界でこの資格がちょっとした注目を集めているのも事実です。
ただ、それでもこの資格は「昔は誰でも取れた資格が、今はそんな地位にまでレベルアップした」
と少し冷めた目で見ているのが現場で働く賃貸営業マンのリアルな感想です。
賃貸不動産経営管理士を持っていると年収アップする?
賃貸不動産経営管理士を持っていると、
賃貸営業マンとして年収アップにつながるのか?
↑これも気になるポイントだと思いますが、
リアルな現場の評価をお教えしましょう。
私が働いている不動産会社では、不動産関連の資格を取得すると、
↓以下のように資格手当てが給料にプラスで支給されます。
- 賃貸不動産経営管理士の資格手当て
月5000円の昇給 - 宅建士の資格手当
月3万円の昇給
↑このように、宅建士に比べるとかなり評価が低いの現実です。
もちろんないよりははるかに良いですが、
賃管士はお金を払ってまで勉強・取得してもおいしい資格ではない、
というイメージがどうしても離れませんね。
私の職場では、賃管士保有者は従業員20人のうち、
各店舗の店長2人が持っているだけで、
誰も積極的に取ろうとはしませんでした。
賃貸不動産経営管理士を持っていると転職活動で有利?
ここまで、賃貸不動産経営管理士についてネガティブな評価をお伝えしてきましたが、
「転職活動に活かす」という視点ではどうでしょうか。
結論から言うと、未経験で不動産賃貸営業への転職を目指す場合には、
賃貸不動産経営管理士の資格を持っていると、
プラス評価に働くのはまちがいないと思います。
不動産業界は「全くの未経験者」を採用で受け入れることが多いので、
不動産系資格の保有者は社員教育の手間が省けるので歓迎されるんですね。
【ブラックに入社すると地獄…】不動産業界への転職で注意すべき1つのこと
賃貸不動産経営管理士の難易度について(宅建なしでも取得可能?)
結論から言うと、賃貸不動産経営管理士は、
不動産の知識が現時点でほぼゼロの人でも取得可能です。
賃貸不動産経営管理士は合格率30%前後と言われています。
国家資格化して確かに難易度は上がったものの、
宅建のように不動産の知識全般を学ぶわけではありません。
不動産賃貸管理の分野に的をしぼれるので勉強しやすい資格なんですね。
私の後輩(不動産未経験で入社した営業マン)も、
「宅建の勉強は出題範囲が広すぎて挫折したけど、
賃管士は賃貸不動産に集中して勉強できるからやりやすい」
といっていました。
彼は2か月ちょっとの勉強時間で賃貸不動産経営管理士に合格したようです。
ただし、あなどりすぎは禁物…
ただし、賃貸不動産経営管理士の資格の難易度をあなどりすぎてはいけません。
私の別の不動産営業マン仲間(宅建なし)は、
賃貸不動産経営管理士はそんなに難しくないだろう〜
と思っていたそうなのですが、
過去問を見た時ぜんぜん解けなくて驚いたそうです。
「現場の知識でなんとなく答えは分かるけど、確信が持てないもの」が多いんですね。
結局、試験の1か月前から真剣に勉強に取り組んだそうです。
彼は無事に賃貸不動産経営管理士に合格していました。
ぶっちゃけ、賃貸不動産経営管理士って必要?価値ある?
ぶっちゃけ、賃貸不動産経営管理士って必要?
わざわざ時間と労力をかけて勉強する価値ある?
↑これは実際に勤める不動産会社にによりますね。
おおまかにいって、
↓以下の2つのどちらかに該当する人は
賃貸不動産経営管理士を取得する価値はあると思います。

- 賃貸管理戸数200戸以上の不動産会社に勤める方
- これから先、長く不動産業界で働く方
今後「現・賃管士保有者の退職」や、
「不動産賃貸業を始動・管理戸数の増加」した時が、
賃貸不動産経営管理士として活躍できるチャンスになります。
【ブラックに入社すると地獄…】不動産業界への転職で注意すべき1つのこと
これから不動産業界を目指す人は、
応募する求人をまちがえないように注意してください。
↓まったく同じ職歴や年齢でも、
- ブラックな職場で働く人たち
安い給料で誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。
新人は「利益を生み出さないお荷物」みたいな扱いで放置され、ひたすらに搾取の対象として酷使され、遅かれ早かれ退職を余儀なくされキャリア(職歴書や履歴書)にも傷がついてしまう…。 - ホワイトな職場で働く人たち
最初から平均より高い給料が設定され、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境で、残業も少ないのでワークライフバランスを実現できる人たち。
↑この2種類の働き方をしている人がいるのが現実です。
職歴もスキルも年齢も同じなのに、なんでこんな差がついてしまうのか?ですが、
これはあなたがこれから働く会社が、
ちゃんともうかっている会社かどうか?
(ちゃんと利益を出せている会社か?)によって生まれる違いなんです。
利益の出ていない会社は常に人手不足で余裕がありません。
利益が出ていませんから当然お給料も安くなりますし、
みんなイライラと不満を持ちながら働くことになるので、
必然的に職場環境が劣悪になりがちなんです。
(これがブラック企業が生まれる仕組み)
どんなに優秀で、やる気のある人であったとしても、
入社する会社をまちがえるとブラックな働き方になってしまうということですね。
なので転職活動のやり方ってたいせつなんです。
- 「採用される可能性が高そうな求人なら、とりあえずどこでもいい」
- 「とりあえず希望職種や希望業界に入れるならどこでもいい…」
- 「入社時はお給料が安くても、がんばって結果を出せばアップしていくはず…」
↑みたいな感じではなく、
最初からしっかりとホワイト企業の求人だけにしぼりこんで応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
入社後になってからものすごく後悔することになってしまいますよ。
会社って、入社後にはお給料や残業時間の交渉とかしてくれませんからね。
こちらの希望を伝えられるのって、基本的に入社前だけです。

これ、実は私もやってしまったミスなんですが、
当時無職ニートだった私は、
「とりあえず採用してもらえるなら、どこでもいいや…」
↑みたいな感じで適当に転職活動していました。
(ハローワークやリクナビの「おすすめ求人」みたいなやつに、
内容も見ずにかたっぱしから応募してました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
これやってしまうと、本当に地獄を見ることになります。
一度入った会社って、そう簡単には辞められないんです。
いろいろ理由をつけて退職日って引き延ばされますし、
たとえ正式に退職願いを出しても、
そこから1ヶ月間は働き続けないといけないのが法律のルールです。
入社後に「思ってたのと違うんだけど…」って思っても、
少なくとも数ヶ月〜数年間はがまんすることになってしまいます。
どうせ辞めることを決めているどうでもいい会社のために、
自分の人生の貴重な時間をささげるとか最悪ですよね…。
でも、もう嫌だから明日でいきなり仕事辞める!とかやってしまうと、
職歴書(履歴書)が汚れることになるので、これもできません。
私もまちがえてブラック企業の求人に応募してしまい、
最悪な労働環境の職場に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の職場に転職したんですが、
今から思うと、本当に人生で無駄な時間でした…。
(最初からホワイト企業にしぼって転職活動すればよかった)

特に、未経験で新しい仕事を始める人は注意して下さい。
ブラックな職場って「新人は使い捨て」みたいな感じなので、
徹底的に搾取されてしまう可能性があります。
せっかく転職するなら、
ワークライフバランスが良くお給料も平均より高い職場で働きましょう。
これから転職活動を始める人は、ここだけは絶対にこだわってください。
くりかえしになりますが、
ブラックな職場にまちがえて入ってしまうと、
あなたの貴重な人生の時間をドブに捨てることになりますよ。
本当に本当に後悔することになりますから、くれぐれも注意して下さいね。
「不動産業界の求人に強い転職サイト」で求人を探すのがコツ

(ホワイト求人だけにしぼりこんで応募しましょう)
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
特定の業種業界の求人に強い転職サイトを使って求人を探すようにして下さい。
転職サイトってものすごくたくさん種類がありますが、
それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
実際に求人リサーチしてみました。
この記事を書いている現在ですが、
↓例えば以下のような求人が登録されています。
(なお、無料アカウント登録だけで使えるサイトなので、お金がかかるようなことはいっさいありません)

不動産業界「営業職」の求人例
不動産業界「事務職」の求人例
転職活動ってどこで求人を探すか?によって、
結果がかなり変わってくるので、くれぐれも注意して下さい。
こちらの求人サイトでは、
↓他にも以下のような求人を見つけることができましたよ。

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今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと

(今すぐ転職活動できない人も、転職サイトへの無料登録だけは早めにやっておきましょう)
いろいろ事情があって、今すぐは転職活動を始められない…という人も、
転職サイトの無料アカウントは精神的に余裕のあるうちに作っておきましょう。
日々の疲労やストレスが限界になると、
転職サイトに登録するという作業すらやる気がなくなるものです。
疲れて仕事から帰ってきたら、
転職サイト見るのすらめんどくさい…ってなるのが自然ですからね。

転職サイトで無料アカウントを作り、
希望年収や志望職種などを入力しておくと、
自分にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえて便利です。
(優良求人が出てきた時に見落としがなくなります)
良さげな求人が見つかったら、ブックマーク保存して情報としてストックしておきましょう。
普段から転職サイトから送られてくる求人情報をこまめにチェックするくせをつけておくと、
この業界の年収や福利厚生の相場が自然にわかってきます。
(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
転職サイトっていろんなところがありますが、
絶対にブラックな職場に入りたくない人は、
ホワイト求人に強い転職サイトで求人を探すようにしてください。
特に未経験で転職する人は要注意です。
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
地獄のような環境のブラック職場で搾取されることになります。
私も経験ありますが、まじで寿命がちぢまりますからね…。

今すぐは転職活動を始められない人も、
まずは情報リサーチから始めましょう。
↓下記の転職サイトは誰でも無料で使うことができますよ。
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