- 大学職員は勝ち組?
- 事務職なのに高級取りになれる理由は?
- ホワイトで働きやすい職場って本当?
大学職員というと「ホワイトな勝ち組職種」として
良いイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
実際、大学職員はワークライフバランスよく働けて、
一般的な事務職よりも年収は良い方です。
大学がつぶれることはほぼないので、
雇用も安定しています。
もちろん、どんな仕事でもメリット/デメリットはありますし、
配属された職場に合う/合わないもあるでしょう。
それでも、この仕事はいったん入職してしまえば、
かなり有利な立場になれることは間違いないです。
(人によってはそれを「勝ち組」と呼ぶのかもしれません)
以下、大学職員として実際に働いている者として、
この仕事の実態を赤裸々にお教えします。
これから大学職員への転職を目指している方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
この記事を書いた人
新卒で電気メーカー就職→国立大学職員に転職(教務課で3年)
その後、私立大に転職し経理・研究支援・補助金業務を担当。転職時には国立大2校と私大1校で内定。大学職員の転職方法を解説します。
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ハロワで探す…とかはブラック一直線なので注意して下さいね。
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この記事の目次
大学職員が「勝ち組」と言われる理由4個
大学職員の仕事が勝ち組と言われる理由としては、
↓おおまかにわけて以下の4つを挙げることができるでしょう。
1. 一般事務職と比べて高給取り(年収が高い)
私大職員の給与がどのくらいかご存知でしょうか?
以下は私が働いている
「都内に2つキャンパスがある都市部の大学」の例です。
学生数5000名超
教職員数350名(教員200名、職員150名)
ほどの中規模大学だと思っておいてください。
この規模の大学職員なら、
未経験採用1年目で300万円~340万円ぐらい、
3年〜5年ほどの勤務で年収380万円~440万円ぐらいでしょう。
↑どうでしょう?
正直、別にそんな高くはないですよね。
ただ、これはあくまでも「若手職員のころ」の話です。
大学職員って経験15〜20年ぐらいの
管理職になると一気に高年収になるんです。
昇格の早い人ですと、35歳ぐらいになると管理職になる人もいます。
未経験からの採用ですと、
15年~20年ほど経過したところで管理職になるのが一般的でしょう。
管理職の年収は年齢にもよりますが、
900万円を超えるなんてケースもあります。
私がはじめて管理職になったときには、
年収が一気に1.5倍に増えてびっくりした経験があります。
2. ワークライフバランス重視で働ける
私が思う、大学職員は勝ち組だなと感じる点は、この待遇の良さにあります!
もちろん、年末から年度末にかけて、また年度初めなどは入試、卒業式、入学式など繁忙期を迎え、非常に忙しい毎日となります。
しかし、一日の労働の中で完結できる程度の仕事量ですから、それほど残業が多くなることはありません。
数日残業が続いたという経験はありますが、それでも1か月20時間以内には収まるのです。
休日出勤は大学の行事や入試などの影響により、勤務を余儀なくさせられることは多々ありますが、とはいえ必ず振替休日をとることになっていますので、ホワイトな職場といえます。
このような勤務実態ですので、子育てや家族との生活時間を充実させたい方にお勧めです。
3. クビになることがほぼなく雇用が安定している
大学業界はこれから少子化による人口減が響き、大学経営は非常に厳しいということを良く耳にします。
しかし、私は半分正解で、半分誤りだと思っています。
人口減によりかなり大学経営が厳しくなるのは間違いありませんが、
公共法人である大学は学生が存在する限り経営難に陥ったとしても行政がつぶすようなことはしないからです。
そのため、たとえば地方の無名大学などでは、多少の淘汰が生じる可能性があるものの、それでも合併など何らかの形で生き残るでしょう。
つまり一大学が完全消滅するような(つぶれる)ことはほぼ無いと思っていただいて良いのです。
公務員に近い存在が私大職員であり、公務員と同様に雇用も安定しているのです。
ただし、国立大学の職員は雇用の安定はありますが年収が低いので、
狙うなら有名私大、特に首都圏などの都心にある私大職員が理想的といえるでしょう。
4. ノルマなどが無く落ち着いた環境で働ける
私の勤務先では、良い意味でも悪い意味でも年功序列です。
かなり落ち着いた環境で働くことができています。
ただ、出世競争はかなり激しくありますよ。
課長になりたい、部長になりたい、
↑このようなレベルのものもありますし、
理事や学長補佐になりたいなど、私の勤務先では色々な動きがあるのです。
もちろん全員ではありませんが、男性職員の大半はそのように考えているのではないでしょうか。
こんなにホワイトで良い環境がそろった職場なのですが、
出世争いの場面を見るたびに人間の性なのかなと感じてしまいます。
ただ、私の職場のようにこの程度の競争原理が働いている方が、
健全な経営が保たれるということなのだろうと実感しています。
実際に私の勤務先の職員のうち6割(90名ほど)が女性で、
こうした出世競争に興味のある人は皆無です。
残り4割(60名ほど)が男性ですが、
このうちのおよそ7割は昇級・昇格に関心を寄せていると思います。
公務員の世界も同じだと思いますが、
少しでも自分が良い環境で仕事をするためのポジションを求め争うことは、大学職員も同じですね。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
「大学職員の求人に特化した転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
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転職サイトってものすごくたくさん種類がありますが、
それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
実際に求人リサーチしてみました。
この記事を書いている現在ですが、
↓例えば以下のような求人が登録されています。
(なお、無料アカウント登録だけで使えるサイトなので、お金がかかるようなことはいっさいありません)
>>大学職員の実際の求人を見てみる
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転職活動ってどこで求人を探すか?によって、
結果がかなり変わってくるので、くれぐれも注意して下さい。
こちらの求人サイトでは、
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↓利用者の口コミ評判についてはこちらを参考にしてください。
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転職サイト見るのすらめんどくさい…ってなるのが自然ですからね。
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ブックマーク保存して情報としてストックしておきましょう。
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大学職員の年収や福利厚生の相場が自然にわかってきます。
(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
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特に未経験で転職する人は要注意です。
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
地獄のような環境のブラック職場で搾取されることになります。
私も経験ありますが、まじで寿命がちぢまりますからね…。
今すぐは転職活動を始められない人も、
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