- 大学事務職員の面接で聞かれる質問ってどんなもの?
- どういう回答が高評価?自己PRはどうすべき?
- 何か質問はありますか?と逆質問されたらどう答える?
この記事では、大学職員の面接で面接官から聞かれることの多い質問を紹介します。
高評価につながる回答例文もお教えしますので、参考にしてみて下さい。
この記事を書いた人
新卒で電気メーカー就職→国立大学職員に転職(教務課で3年)
その後、私立大に転職し経理・研究支援・補助金業務を担当。転職時には国立大2校と私大1校で内定。大学職員の転職方法を解説します。
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大学職員の面接で聞かれることの多い質問と答え方
大学職員の面接で聞かれることの多い質問としては、
↓以下のようなものが挙げられます。
1. 自己紹介をお願いします
まず初めに自己紹介で好印象をつかむことが大切です。
アピールしたい自分の強みや経歴を交えて簡潔に伝えましょう。
1分でお願いしますというように時間を指定されることもあるので、
何パターンか準備しておくと良いです。
この質問への回答例
初めまして。鈴木太郎と申します。
本日は面接の機会をいただきありがとうございます。
私は機械メーカーで3年間、法人を顧客とする営業職を経験しました。
前職を通してつちかった交渉力や提案力をいかして大学事務職員として貢献したいと考え、この度の選考に応募させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
2. 本学を志望される理由(志望動機)を教えて下さい
なんとなく大学職員ではなく、
本当にこの大学で働きたいのか?が問われています。
自分の経験や信念と関連付けて志望動機を伝えることがポイントです。
誰でも話せるような理由では面接官に響きません。
この質問への回答例
私は学生時代、キャリアセンターの職員の方に大変お世話になった経験があります。
学生時代の就職活動では私企業への就職を選択しましたが、学生を支援する仕事にずっと憧れを抱き続けておりました。
3. 前職の退職理由はなんですか?
同じような理由ですぐに辞めてしまう人材ではないか確かめたい意図があります。
マイナスな理由にはポジティブな説明を加えましょう。
例えば、激務が辛い場合、それだけを伝えると打たれ弱い人材と思われるかもしれません。
もう少しゆとりのある環境でひとつひとつの仕事にじっくりと取り組みたい等、仕事に対して前向きである姿勢を添えましょう。
この質問への回答例
(人間関係が原因の場合)
前職は営業職だったのですが、どちらかというと個人プレーが重視される環境でした。
私は学生時代にラグビーをやっていたこともあり、
チームプレーで貢献する職場で力を発揮できるタイプだと思っています。
貴学におかれましては、大学運営において職員の連帯と協力を重要視されていることを知り、強く共感いたしました。
4. 大学職員としてどのようなキャリアプランを考えていますか?
少子化により大学間の競争が厳しくなる中、大学改革を進められるような前向きで向上心のある人材が求められています。
そのため、昇進や管理職に興味がない、ひとつの部署に留まりたい、というような発言はNGです。
ジョブローテーションを経て経験を積み大学改革、大学経営に関わりたいというプランを提示しましょう。
この質問への回答例
学生を直接支援する教務やキャリア支援に興味があります。
また、大学改革に関わるためには人事や経理等の法人部門も経験したいと考えています。
5. この大学の弱みや課題はなんだと思いますか?
課題解決能力のある人材か探る意図があります。
大学のことをきちんと調べてきているか志望度を測る狙いもあるでしょう。
自分の強みに関連がある課題を探し、課題解決に取り組む意志をアピールしましょう。
この質問への回答例
同規模の大学と比べ、留学人数がやや少ない点が課題ではないでしょうか。
私の英語力と留学経験を活かし、ぜひ課題解決に取り組みたいです。
6. 大学職員の役割はなんだと思いますか?
大学職員の仕事を理解しているかが重要です。
大学職員は楽というイメージや単に学生をサポートする姿を語ると落とされてしまうでしょう。
大学を俯瞰し経営していく役割、教員や地域、産業界と連携し調整する役割等を語れるかが鍵です。
この質問への回答例
大学職員の役割は、その大学の強みや他大学の状況を分析し目指すべき大学像を定めることだと思います。
7. 最後に何か聞きたいことはありませんか?(逆質問)
逆質問は両者間で誤認識がないように、受験者に質問するチャンスを提供する場で、合否を分ける質問ではないと思います。
ただこの場でHPでも分かるような質問をするとマイナスになってしまいます。
希望する部署が求める人材の資質や面接官が大事にしてきたマインド等、調べられないことを聞くと良いでしょう。
この質問への回答例
産学連携に興味があるのですが、その分野で活躍するために必要な資質としてはどんなことがありますでしょうか?
大学職員の面接は厳しい?倍率や通過率はどのぐらい?
倍率や通過率は大学によるのでなんとも言えませんが、一般企業に比べて筆記試験を重視する傾向にあるので、面接までたどりつければ、ある程度の競争に勝ったと言えるでしょう。
経験上、個人面接では3〜4人の面接官のケースが多く固い雰囲気でした。
大学職員は昨今人気の職種の割に採用人数は多くないので、しっかり対策しましょう。
面接での大学の呼び方は?
貴学、貴大学と呼びましょう。
貴校、御校は小学校や中学校に使う言葉です。
貴社、御社は企業に対する言葉ですので避けましょう。
大学職員の面接では服装はスーツ?
男性はスーツにネクタイで挑みましょう。
女性はオフィスカジュアルで面接に来る人もいますが、スーツが無難ですね。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
「大学職員の求人に特化した転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
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それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
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>>大学職員の実際の求人を見てみる
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↓利用者の口コミ評判についてはこちらを参考にしてください。
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転職サイト見るのすらめんどくさい…ってなるのが自然ですからね。
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(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
転職サイトっていろんなところがありますが、
絶対にブラックな職場に入りたくない人は、
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特に未経験で転職する人は要注意です。
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
地獄のような環境のブラック職場で搾取されることになります。
私も経験ありますが、まじで寿命がちぢまりますからね…。
今すぐは転職活動を始められない人も、
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