- 大学職員に向いてる人ってどんな人?
- 適性ある人の性格的特徴は?逆に向いてない人は?
- 長期的なキャリア構築という意味で大学職員は有利?
大学職員は「安定していて給料高い」というイメージがある方も多いと思います。
実際、大学がつぶれるようなことはほとんどありませんし、
一般企業の事務職と比べると給料も高めといえますね。
ただ、実際に大学職員として働いていて思うのは、
この仕事は「向いてる人/向いてない人」の差が激しいという点です。
どんな仕事でもそうですが、
向いてない仕事でずっと働くのはとてもつらいので注意しましょう。
この記事では、大学職員に向いてる人の特徴をまとめてみました。
これから未経験で大学職員への転職を目指す人は参考にしてみて下さい。
この記事を書いた人
新卒で電気メーカー就職→国立大学職員に転職(教務課で3年)
その後、私立大に転職し経理・研究支援・補助金業務を担当。転職時には国立大2校と私大1校で内定。大学職員の転職方法を解説します。
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この記事の目次
大学職員に向いてる人の性格的特徴4つ
1. コミュニケーションが好きな人
大学職員に必要な適性として、
コミュニケーションが得意であることが挙げられます。
もちろん、飲み会でノリがいいとかそういうことではなく、
相手が何を望んでいるのか?
を会話を通じてきちんと把握できる能力のことですね。
大学職員は事務職員のみならず、学生や教員など、
様々な人と接する機会があります。
例えば、窓口で学生対応をしていると、
授業やサークル活動のことで相談を受けることがあります。
学生がどんなことで悩んでいるのか、
どうすればその悩みを解決することができるかを事務職員は一緒になって考えます。
私が実際に対応した例としては、
学生がサークル活動で使用する施設が経年劣化により工事が必要な状況になり、
サークル活動を行う場所がないと相談を受けました。
私は学生から、サークル活動を行う場所にはどんな条件を満たす必要があるかなど、
学生の要望に耳を傾け、代わりに用意できる活動場所を一緒になって探しました。
学生や教員と一緒になって問題を解決するために、
最低限のコミュニケーション能力は必要といえるでしょう。
2. 教育に興味・関心がある人
教育に興味や関心がある人は大学職員に向いています。
大学職員は日々学生の勉強や教員の研究の下支えを担っているためです。
学生が授業で使用する教室の維持管理や、
教員が研究で使用する物品の発注手続きなど、
大学職員は間接的に大学教育を支えています。
もちろん、大学職員は先生のように教壇に立って指導を行う立場ではありません。
ただ、教育にたずさわり貢献する仕事であることは間違い無いです。
少しでも教育に興味や関心があり、貢献したい気持ちがある人には大学職員という職業は向いてるでしょう。
3. 仕事に「安定」を求める人
職業に安定を求める人は国立大学職員に向いていると思います。
特に、国立大学職員は給与や待遇面が公務員に準拠した「みなし公務員」として扱われます。
そのため、国立大学職員は基本的に解雇されることがなく、
将来にわたって安定した収入が見込めます。
安定を求める人には適した職業であるといえます。
給与面でも、残業代が割増しで支給されたり、年に2回ボーナスが支給されるなど、恵まれた待遇といえるでしょう。
ただ、忙しい時期には残業をすることもあり、
特に3月から4月の年度の移り変わる時期は大学職員の繁忙期となっています。
なお、大学職員には正規職員ではなく、
非常勤職員をはじめ、雇用期間が定められている有期雇用職員もいます。
定年を迎えるまで安定した雇用や収入を求める人は、
正規職員としての雇用を目指すべきでしょう。
4. ルーチンワークが苦にならない性格の人
大学職員の仕事はルーチンワークが多いです。
大学職員の業務は年間を通して「この時期にはこの業務を行う」といったある程度の流れができあがっているからです。
ルーチンワークの内容も、定例の会議資料の準備や、
物品や施設の管理など、単純な事務処理作業も多く、
退屈に感じてしまうこともあります。
ルーチンワークや単純作業が嫌いな人は、
大学職員になるとツラいと感じることが多いでしょう。
ただ、大学職員には数年おきに異動のタイミングがあり、
大学の中には組織改革や企画立案を行う部署もあります。
ルーチンワークから離れたい人は、
そのような部署への異動を希望するとよいでしょう。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
「大学職員の求人に特化した転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
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それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
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この記事を書いている現在ですが、
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>>大学職員の実際の求人を見てみる
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あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
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特に未経験で転職する人は要注意です。
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地獄のような環境のブラック職場で搾取されることになります。
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