- 大学職員は仕事にやりがいがないって聞くけど本当?
- やりがいを感じるのってどんなとき?
- 学生と関わる仕事は楽しい?つまらない?
大学職員の職場は大学のキャンパスです。
大卒の人にとっては「慣れ親しんだ場所」で働けるので、
ハードルが低いと感じる方も多いかもしれませんね。
ただ逆にいうと、
仕事が楽すぎてやりがいがないのでは…?
↑こんな不安をお持ちの方もいるかもしれません。
この記事では、大学職員の仕事でやりがいを感じる瞬間はどんなときか?
について私の実体験ベースでお話しします。
これから未経験で大学職員への転職を検討している方は参考にしてみて下さいね。
この記事を書いた人
新卒で電気メーカー就職→国立大学職員に転職(教務課で3年)
その後、私立大に転職し経理・研究支援・補助金業務を担当。転職時には国立大2校と私大1校で内定。大学職員の転職方法を解説します。
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この記事の目次
大学職員のやりがいを感じる仕事とは?
大学職員の仕事をしていて
特にやりがいを感じる仕事内容としては、
↓以下のようなものを挙げることができます。
1. 学生をサポートする仕事
教務課や学生課などに配属されると、
大学に通う学生さんたちと直接やりとりをするのが仕事になります。
教務窓口での履修相談対応や、
就活中の学生さんへのキャリア支援がメイン業務です。
学生さんとのやりとりが好きな人は
やりがいを感じられる仕事だと思いますよ。
成績不振の学生に履修登録の指導をしたり、
奨学金の書類をチェックしたりします。
直接的に学生と関わるので、もっとも「大学職員らしい仕事」と言えますね。
他にもエントリーシートを添削する等、学生さんの就活支援も重要業務です。
就活を応援した学生から内定報告があるととても嬉しいですよ。
卒業式の日に事務所に立ち寄り、改めてお礼を伝えてくれる学生さんもいます。
一生懸命向き合って良かったと思える瞬間です。
逆にいうと、一部の学生から理不尽なクレームを受ける…
みたいなこともときどきあります。
ただ、一般企業における対顧客対応に比べれば、
それほど大きなストレスではないかもしれませんね。
2. 教員・研究者をサポートする仕事
大学で働く教員や研究者の方々をサポートするのも大学職員の仕事です。
先生方が教育や研究をしやすいように環境を整備したり、
研究のための補助金獲得にむけてサポートするなどが仕事内容になります。
こういう仕事は大学が職場でないと
なかなか経験できない仕事内容ですね。
教育現場を裏方として支えるという意味で、
やりがいを感じられると思いますよ。
例えば、研究活動に必要な資金を研究者に助成する科研費事業です。
厳しい競争率を勝ち抜くため、研究者からの申請書類に目を通します。
誤字脱字のチェックや趣旨を理解しやすいかどうか確認を行うのは大学職員の仕事です。
何度か教員へフィードバックした後、採用された時には研究者と喜びを分かち合います。
大学の大きな使命である研究に貢献していると実感できますね。
一方、大学の教員の中には気難しい人もいます。
(私は初対面でいきなり怒鳴られたこともあります…)
ただ、大学に通った経験のある方は共感いただけるかと思いますが、
優秀な研究者というのはちょっと変わった人が多いんですよね。
こういう先生方からも信頼を得られるとやりがいを感じますし、
職員として職場のみんなからも頼りにされて株も上がりますよ。
3. 受験生を集める仕事(オープンキャンパスなど)
受験生や保護者、高校に大学をアピールする業務もやりがいのある仕事です。
例えば、オープンキャンパス等の校内イベント。
関係部署を巻き込んで成功させることは達成感があります。
学生スタッフと協力してイベントを運営するのは、自分も大学生に戻ったような気持ちにもなります。
イベントだけでなく、高校を訪問し大学を売り込んだり、
SNSやホームページで広報したりと、工夫や努力が問われます。
その結果が、受験者数という数字で表れるのも面白いですね。
挑戦しがいのある仕事と言えるでしょう。
また受験生から得られる試験料や入学金は、大学の大きな収入源です。
大学経営に直接貢献していると感じられます。
4. 国からの補助金を獲得する仕事
私立大学の大きな収入源は、国からの補助金です。
その大半は学生数等の大学の規模で金額が決まるのですが、
施策誘導型の補助金もあります。
例えば、複数の学部をまたぐ学際的なプログラムの実施が補助金獲得の条件だったとします。
その場合、各学部の教員や教務課等、複数の利害関係者を調整します。
補助金獲得というゴールに向けて動いていくのが大学職員の役目です。
難しい仕事ですが、やりがいを感じる仕事ですよ。
5. 地域や社会に貢献する仕事
教育や研究成果を地域社会や産業界に還元することは、大学の役割の一つです。
私の大学では、地域住民に向けて社会人講座を開講しています。
教員や行政と協力して、地域の人に多く集まってもらえるとやりがいを感じます。
産学連携では研究者と民間企業の間に入り様々な調整をします。
一般企業での経験も活かせるので、特に転職者はやりがいを感じられるのではないでしょうか。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
「大学職員の求人に特化した転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
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あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
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いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
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特に未経験で転職する人は要注意です。
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
地獄のような環境のブラック職場で搾取されることになります。
私も経験ありますが、まじで寿命がちぢまりますからね…。
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