
(会計事務所の仕事は未経験だときつい?)
- 会計事務所の仕事は未経験者にはきつい?
- 仕事は難しい?1年目の新人はついていけない?
- 先輩が仕事教えてくれないって本当?なんで?
会計事務所(税理士事務所)への転職を考えているけれど、
口コミで「会計事務所は仕事がきついからやめとけ」
と言われることが多く不安を感じている…。
↑こういう方、きっと多いと思います。
その不安はある程度当たっている部分もあります。
税理士業界はかなり厳しい業界なので、
未経験で挑戦するならある程度の覚悟が必要だと思いますよ。
ただ、どれぐらいきついか?は、
実際に入社する事務所の環境によって
かなり差があると思います。

会計事務所に未経験で入社する場合、
どういう事務所に入社して仕事を覚えるか?がとても大切になります。
キャリアスタートする事務所の環境によって、
その後のあなたのキャリアが決まるので注意してください。
以下では、会計事務所未経験者にあるあるな
「仕事きつい瞬間」についてお教えします。
ぜひ参考にしてみてください。
会計事務所未経験者が「この仕事きつい…」ってなる瞬間5個

(会計事務所は未経験者にはきつい?仕事でしんどい瞬間)
1. 先輩が仕事を教えてくれなくてきつい
教育制度の整っていない会計事務所は少なくありません。
特に従業員数が少ない事務所の場合この傾向が顕著です。
少ない人数で業務を回さなければいけないため教育に時間を割くことが難しいためです。
ましてや会計事務所の仕事に必要な知識は会計、税法、財務分析、資金繰りなど範囲が広く、それを一から教えていくということは膨大な時間がかかります。
では未経験者が転職した際、どうやって仕事を覚えていくのでしょうか?先輩や上司から去年の資料を渡され「これ見ながらやって」と言われます。
去年の資料を渡されてもそもそも理解していないので全然わかりませんよね。
わからないながら不安を抱えて仕事をすることはかなりきついものがあります。
先輩、上司に聞こうにも不在の場合もありますし、
確認のために基本的なことを聞くと怒りだすこともありました。
未経験者だからわからないは通用しません。
2. 仕事がしんどいのに年収が低くてきつい
未経験者で会計事務所に転職した場合、
スタート時の年収は300万円前後が相場です。
比較的条件の良いところなら350万円〜の場合もありますが、
逆にブラックな事務所だと年収250万円程度…
みたいなこともありますね。
(どういう事務所に入るか?がかなり重要)

>>未経験で年収400万円〜も!給料の高い会計事務所求人を探してみる
ブラックな事務所だと、
給与規定(固定給やどういうときに昇給・減給するか?などのルール)
が明確ではない事務所も多いです。
所長先生のさじ加減一つで給料が変わることもあります。
私の経験談になりますが、面接の際に提示された月給は総支給18万円でした。
しかし入社2か月後には16万円に減額されてしまいました。
事務所の教育方針は先ほどの通り、
去年の資料を参考にするというもので効率的な教育方法とは言えません。
「仕事の覚えが悪いから減額されるのは仕方がないかもしれないが、
その原因を作っているのは事務所の方針ではないか?」
そのような感情を抱きながら仕事をするのはつらいものがあります。
税理士資格を取得するための費用や、
実務を勉強するための書籍代なども自分で払わなければならないため、未経験者は金銭的に厳しいです。
3. 意外に「外回り」的な仕事が多くてきつい
一般的な会計事務所の仕事内容は従業員が担当を持ち、
お客様のところへ訪問するというスタイルです。
デスクワークのイメージがあるかもしれませんが人と接する機会が多い仕事です。
そのため人と会話をするのが苦手という方や、
コミュニケーションをとることが不得意の方にはつらいかもしれません。
会計事務所の仕事はお客様の困りごとを解決する仕事です。
お客様と意思疎通を図れなければ何に困っているかを理解することができません。
お客様とコミュニケーションをとらずに、
会計のチェックと申告書の作成だけをしていると思わぬ失敗につながることもあります。
「この人は何も相談にのってくれないから他の事務所に替えようかな」とお客様は考え、
その結果解約になるケースも珍しくありません。
実務経験がない場合は会計事務所の仕事内容をイメージしにくいかもしれませんが、
知識だけでなく人間的な側面も重要な仕事です。
4. 無資格職員はお客になめられてきつい
会計事務所のお客様は中小企業の社長であり、
様々な人生経験を積んできて幾度となく修羅場を潜り抜けてきた方々です。
そのような人が会計事務所と顧問契約を結ぶ理由は所長先生のサービスを受けたいからです。
残念ながら未経験、無資格の担当者からのサービスを受けたいわけではありません。
中小企業の社長から見ると未経験、無資格の担当者は頼りなく映ります。
その結果お客様からなめられることになります。
中小企業の社長はクセの強い人も多く、厳しい雰囲気や態度で接する方もいます。
資格があればそれが盾となりますが、取得するには長い時間と労力がかかります。
有資格者と無資格者が等しく扱われることはありません。
その扱いに耐えられるかどうか求人に応募する前に考えてみるのもいいかもしれません。
5. 税理士試験の勉強と仕事の両立がきつい
勉強と仕事の両立はかなりきついです。
使える時間は勉強時間に割き、職場と家を行ったり来たりする生活になります。
試験勉強の時間を捻出するためには、いかに残業しないかがポイントです。
自分の仕事を効率化して早く帰れるようにしましょう。
残業が少なくなれば人件費も少なくなり事務所にとってもメリットがあるはずです。
しかし、私のいた職場は残業をすることを「頑張っている」と考える雰囲気があり、
仕事を終え早く帰る私に対し好意的ではありませんでした。
「残業はしなければいけない」と言ってきた先輩もいます。
このあたりは事務所や所長税理士の考え方によって180度違うので注意してください。
税理士試験との両立が絶対条件な方は、
「職員が税理士試験の勉強をすることを応援します」
↓と明示している事務所に応募するべきですね。
>>税理士試験受験生を歓迎!勉強との両立がしやすい事務所求人を探す
人間って環境に流される生き物です。
毎年科目合格者や官報合格者が出る環境の事務所で働くのと、
仕事最優先!で資格スクールにも通いづらい雰囲気の事務所で働くのとでは、
今から3年〜5年後に大きな差がついていると思いますよ。
この業界は有資格者になってなんぼの世界です。
税理士業界でしっかりお金を稼げるようになりたい人は、
「最初に入社する事務所の環境」には絶対にこだわった方が良いですよ。