- 訪問リハビリで働くと理学療法士は給料高いって本当?
- 給料が高めなのは仕事がきついから?
- 理学療法士が資格と技術を活かして高年収になるには?
理学療法士の職場といえば病院がメジャーですが、
実際には訪問リハビリで働いている理学療法士もたくさんいます。
私は11年目の理学療法士です。
回復期の病院で5年で働いた後、
訪問リハビリ施設に転職して6年働いています。
理学療法士が訪問リハビリで働く魅力は、
やはり給料が高めに設定されていることですね。
(もちろん、その分だけ仕事でしんどいこともたくさんあります)
この記事では、実際に訪問リハで理学療法士として働いている私が、
訪問リハPTの給料の実態について解説します。
訪問リハビリの仕事に興味がある理学療法士の方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
訪問リハPTは給料が高い?一般病院の理学療法士と比較
一般的に訪問リハで働く理学療法士は、
病院勤務の理学療法士より年収が高いです。
↓おおまかにいうと給料相場は以下のような感じですね。
(もちろん実際に働く施設によって差はあるんですが、全体の傾向として)
- 訪問リハ勤務
年収400万円〜650万円程度 - 一般病院勤務
年収300万円〜400万円程度
私は回復期病院で働くPTとしてキャリアスタートしましたが、
勤務5年目当時の年収で390万円ほどしかありませんでした。
いつも「給料少ないなあ。もっと稼ぎたいなあ…」
と不満を感じながら働いていたんです。
その後、訪問リハに転職してからは、
年収500万円程度にまでアップすることができました。
病院勤務時代よりも仕事はきつくなった部分もありますが、
その分だけ給料という形で反映してもらえているので、
仕事の満足度は上がったように感じています。
私が訪問リハに転職して年収が上がった理由
訪問リハに転職して年収が上がった理由としては、
単に経験年数が増えての昇給も含まれていますが、
↓訪問リハにはインセンティブ(出来高の給与)があることが主な要因ですね。
私が訪問リハで働くことになったきっかけは、
先輩から「やってみない?」と誘われて
副業的に訪問リハの仕事を経験したことでした。
最初は「まあ何ごとも経験かなあ」という感じでやってみたのですが、
まず1ヶ月やってみて振り込まれた給料の多さにびっくりしたんですね。
そこから訪問リハビリに興味が出てきて、
メインの勤務先も回復期病院から訪問リハに転職しました。
稼ぎたい理学療法士は副業やアルバイトをすべき?
私は週に1回だけ訪問看護ステーションでバイトもしてます。
(正直、メインの勤務先の仕事だけだと、
体力があまってしまってしょうがないので…)
副業OKの非常勤で募集されているPT求人ってとても多いのですが、
かなり効率的に稼ぐことができますよ。
↓最初は時給制でスタートのことが多いですが、このぐらいは稼げます。
私の場合、1単位のリハビリごとにお給料が発生する仕組みで働いています。
1単位=1800円なので、
1日14単位リハビリを行ったとすると25,200円になります。
これはかなり美味しいですよね。
もっと入りたい所ではありますが、
移動に時間を食うので14〜16が限界ですね。
理学療法士のバイトや副業についてはいろいろ意見がありますが、
私はメインの勤務先がOKとしているなら、
バンバンやるべきだと思いますよ。
正直、理学療法士は「受け身の姿勢」でやってると、
いつまで経ってもたくさんお金稼ぐのは難しい仕事です。
せっかく理学療法という
「世の中にとって必要な技術と資格」を身につけたのですから、
それをしっかり活用してお給料を稼ぎましょう。
理学療法士にも生活があります。
ビジネスで動くべき部分ってどんな職業でもありますからね。
訪問リハビリで働く理学療法士の給料が高い理由3つ
1. 応用的な知識やイレギュラーの対応
訪問リハビリは療法士1人で利用者様(介護保険を利用している人は「患者」ではなく「利用者」と呼びます)のお宅へ伺いリハビリを提供する仕事です。
そこには医師も先輩もいません。
そのため、リハビリの提供にあたり利用者の状態の把握やさまざまな情報収集、緊急時の対応をあらかじめ確認しておく必要があります。
免許をとりたての新人にはかなり荷が重いので、訪問リハビリの療法士には新人はほぼいないと思います。
法人独特の教育計画などもあるでしょうから、新人でも訪問リハを経験させるという可能性もありますが、私は聞いたことがありません。
新人に行かせるにはデメリットしかありません。
上記の理由からしっかりした経験者が訪問業務に当たるので、給料は高い傾向にあります。
2. インセンティブ(出来高給与)が設定されている
多くの訪問リハビリ事業所で取り入れられているのが、インセンティブ(出来高)です。
具体的には「訪問件数に応じて支払われる給与」です。
基本給とは違うので変動性ですが、件数を取れば取るほど稼ぐことができます。
3. 病院勤務より業務量が多い
病院で働いている時と比べると訪問の業務量はとても多いです。
まず「訪問」ということで、移動に時間が取られます。
さらに利用者様本人やご家族、CMや他事業所とのやり取りなども毎日あります。
夕方ヘトヘトになって戻ってきたあとは書類業務やレセプト業務等があるので、病院で働いていた時の2倍以上の業務量だと思います。
そのため、残業代もつきやすいです。
以上3点のことから訪問リハビリの方が給料が高い傾向にあると感じています。
まとめ
今回は、理学療法士が訪問リハビリで働く場合の給料についてお伝えしました。
訪問リハビリは給料が高いです。
「給料もっと稼ぎたいのに…」と不満を感じながら働いている理学療法士の方は、
訪問リハビリ勤務も選択肢として検討してみてください。
せっかく身につけた技能と資格ですので、ぜひ活用しましょう。