理学療法士の転職体験談

理学療法士は飽和状態?将来性は?2022年の現状や平均年収を解説

  • 理学療法士は飽和状態って本当?
  • 手に職をつけるつもりで理学療法士になったのって失敗?
  • 雇用安定の職場で働くには?

ひと昔前に比べると、理学療法士の有資格者の数は増えている印象がありますね。

働く人が増えると当然、競争が激しくなるわけですが、

「飽和状態」といえるほどでしょうか?

この記事では、20年勤務のベテラン理学療法士(人事採用にもかかわる))が、

2022年現在の理学療法士の人事採用の実態について解説します。

理学療法士として転職活動している方は、参考にしてみてください。

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理学療法士は飽和状態?2022年現在の現場の状況

一般病院で理学療法士として20年ほど働いています。

勤務先は200床程度の地方病院で、

理学療法士・作業療法士を合わせて30名程度の規模です。

転職経験者

リハビリテーション科の役職者として、

人事採用にもかかわっています。

(日々の仕事は、一般業務の傍ら、実績の計算や各職員のスケジュール管理)

優秀な人でも採用が決まりにくい…

ちまたでは「理学療法士は飽和状態」と言われることが増えてきましたが、

現場で仕事をしていてもそう感じることが多いです。

私の病院では「退職者が出たら補充する」という感じで採用を行なっているのですが、

理学療法士向けの求人を出すとすぐに応募が来ます。

求人を出して1カ月で2~3人の応募や施設見学の依頼がある感じですね。

また、臨床実習に来ていて「この子は優秀だな」と感じる学生でも、

「2〜3施設で試験を受けたけれど、就職が決まらないんです…」

という話をよく聞くようになりました。

これは、理学療法士が不足していた時代(私の若い頃:20年ぐらい前)と比べると大きな変化です。

当時は理学療法士の働き口はどこにでもあって、

採用がなかなか決まらないなんてことはほとんどなかったですから。

理学療法士は飽和状態といわれるのもうなづける部分があります。

理学療法士の平均年収の実態(新人PTの場合)

現在、理学療法士1年目の平均年収は300万円〜350万円ぐらいが相場です。

↓初任給の月収で言えば25万円ぐらいが平均値になると思います。

理学療法士 飽和状態

理学療法士 飽和状態

(理学療法士の求人例1)

都市部のリハビリに力を入れている病院で、

↓やや好条件なところだと、

初年度から350万円〜400万円ぐらい稼げるかもしれません。

転職経験者

理学療法士 飽和状態

理学療法士 飽和状態

(理学療法士の求人例2)

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一般病院に勤務している理学療法士の場合、2年目、3年目と昇給があります。

昇給率は病院の経営状況が良いか、悪いかに左右されますが、

平均的には2%前後であることが多いでしょう。

(基本給が20万円だと、4000円前後の昇給額になります)

病院の経営の問題でもありますが、診療報酬自体が年々削られてきているのも問題です。

昇給率がどんどん上がるというのは、なかなか難しいことだと思います。

理学療法士は「組織内での出世」がしにくくなっている?

理学療法士の人数が増え、リハビリテーション科としての組織が大きくなっています。

それを管理するため、役職が増えています。

役職者となれば、役職手当という形で、手当てが増えます。

役職の位が上がっていけば、手当ても増えていきます。

手当ては一般的に、1万円~10万円程度まで、

役職の位に合わせて段階的に上がっていきます。

今の50歳代の管理者は年収600~800万円になります。

これは、50歳代の理学療法士が入職したときは、理学療法士が非常に少なく、とても貴重な職業だったため、とても手厚く扱われていたからです。

また、病院の経営も現在よりだいぶ良かったため、昇給率も高かったです。

高齢者の増加に伴い、医療費は増加し、国の財政を圧迫しています。

国は、医療費を削減するため、診療報酬を削減します。

つまり、同じ理学療法を提供しても、30年前と比較するとかなり少ない報酬しかもらえなくなっています。

ですので、今後これが今の若い世代の理学療法士に適応するかはわかりません。

病院の経営が、どれだけ良くなるかで将来の年収は変わってきます。

年収をしっかり稼げる理学療法士になるには?

年収をしっかり稼ぐ理学療法士になるためには、職場をしっかり選択することです。

病院に勤務すると、年収をしっかり稼ぐ理学療法士になることは難しいと思います。

一般病院は、良くも悪くも昔ながらの年功序列です。

個人の業績に関係なく、昇給率は全員均一のところが多いです。

また、経験年数が多くなった人から順に役職が上がって行きます。

認定理学療法士、専門理学療法士を取得しても、給与に反映されない施設がほとんどですからね。

若い世代の理学療法士が多いため、役職になるには競争率も高く、しっかり稼ぐのは難しいでしょう。

その点、公立病院での勤務は、公務員の給与体系であるため、公務員と同様に年収が上がっていきます。

補助金があるため、病院の経営に関係なく、昇給率は高めです。

そのため、一般病院より昇給率が高いため、安定して稼ぐことができます。

しかし、年収をしっかり稼げる理学療法士になろうとするならば、保険外での勤務だと思います。

現在は、整体院やスポーツトレーナーなど、保険外で勤務する理学療法士が増えてきました。

保険外で勤務すれば、実力があればその分しっかり稼げます。

ただし、保険外で働くには、しっかりと理学療法の知識を身につける必要がありますね。

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理学療法士が飽和状態になっている理由

2025年に高齢者の人数がピークを迎え、理学療法の対象となる高齢者は減っていきます。

2040年に理学療法士の有資格者数が需要の1.5倍になります。

2050年からは、人口が減少していき、地域によっては過疎化を迎え、病院の経営自体が厳しくなると予測されています。

というように、高齢者を対象とした病院での理学療法のニーズは、今後減っていくことは明らかです。

そんな中で、以下のように、理学療法士が飽和状態になる理由があります。

1. 理学療法士の養成校が急増した

養成校の急増により、毎年新たに1万人の理学療法士が誕生しています。

養成校が多すぎるのですが、養成校の定員を減らすと、今度は養成校の経営が難しくなるため、簡単には減らせないようですね。

2. 理学療法士は国家試験合格率が高い

理学療法士の国家試験合格率は、現在80%程度と非常に高いです。

しかし、10年前は90%以上あったので、だいぶん難しくはなっていますね。

(私が国家試験を合格したときは合格率95%超えていました)

でも、理学療法士が飽和状態となってきている今、有資格者の人数を制限するためには、合格率をもっと厳しくする必要があると思います。

3. ベテラン理学療法士がいすわり、ポストがなかなか空かない

退職する人が少ない理由は、定年する世代の人が少ないためです。

理学療法士のほとんどが、20~30歳代です。

理学療法士の40~50歳代は、役職者であり、年収をしっかり稼ぐ理学療法士なので、退職はしません。

私の勤務する職場では、毎年2~3名の退職者がいます。

退職者は主に、5~10年程度の経験者で、給料の高い職場に移ったり、最近は保険外の整体院やスポーツトレーナーなどに転職する人も増えてきました。

退職する理由に給料の占める割合は大きいですね。

まとめ

今後、理学療法士として、病院に勤務して年収をしっかり稼ぐことは難しいと思います。

年収をしっかり稼ぐのではなく、生活するだけの年収はいただけますし、夫婦共働きであれば、一般的な生活はできます。

理学療法士の仕事が好きで選んだのであれば、とてもやりがいのある仕事だと思います。

新人理学療法士であれば、これからたくさんの経験を積んでいくと思いますので、その中で自分の進む道を選択していただければと思います。

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