- 理学療法士が転職するなら何年目のタイミングがベスト?
- 年齢的に若い方が転職は有利?
- 1つの職場で実務経験何年ぐらい積むべき?
↑こんなふうに不安や疑問をかかえながら
働いている理学療法士は多いと思います(私もそうでした)
理学療法士としてのキャリア1~2年目の方は「こんなに早く辞めていいのだろうか(石の上にも3年とかいうし…)」と不安を感じているでしょう。
20代後半以降の人は「新卒と競争して勝てるだろうか?」と不安になりますよね。
この記事では、理学療法士が転職するなら何年目のタイミングがベストなのか?を解説します。
適職な転職時期やタイミングを図っている理学療法士の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
【理学療法士の転職時期】何年目のタイミングがベスト?
結論からいうと「転職したい」という意識がすでに固まっている人は、
少しでも早いタイミング(年齢的に若いタイミング)で転職した方が良いです。
転職活動は年齢的に若い人の方が有利です。
これはすべての年代の共通でまちがいありません。
同じ20代でも、28歳の人より26歳の人の方が有利になります。
30代なら、34歳の人より32歳の人の方が有利です。
もちろん、能力や経験の差はありますよ。
でも、年齢というものが判断材料としてかなり重要なものになるのはどの職場でも同じなんです。
私自身も2度の転職経験がありますが、
最初の職場では入職1年以内に転職をしています。
1年ずれていれば転職はあきらめていたと思います。
まわり(友人や同僚・家族)はきっとあなたにいろんなアドバイスをしてくれるでしょう。
しかし、彼らは最終的にあなたの人生に責任を持ってくれるわけではありません。
助言は参考にしつつも、最終的にはあなた自身の判断が必要になるのです。
20代の理学療法士の転職成功のコツ
20代の内はとにかくスピードが大切です。
もちろん「石の上にも3年」という言葉はありますが、
あわない職場というのはありますし、そういった環境では力を発揮できないものです。
(仕事を通じて学べることも少なくなります)
20代はまだ独身の方も多いでしょう。
転職でチャレンジできる期間には限りがあります。
この時期を「まわりの意見」になんとなく流されてしまうのはあまりにもったいないです。
若い内の転職はメリットがたくさんあります。
ただし、20代後半の人は、転職活動の前に自身の強みがなにか?を
しっかり自己PRに落とし込むようにしてください。
20代後半だと中堅という扱いになります。
転職先からはある程度の資格やスキルは求められます。
コツは「転職先にどういうかたちで貢献できるのか?」をしっかりアピールすることです。
ありがちな転職理由として「もっと成長したい」というものがありますが、
これは悪くすると「自分のキャリアのことしか考えていない」という評価になりがちです。
新卒や第二新卒なら笑って許してもらえるかもしれません。
しかし、ある程度社会人経験を積んだ人は「周りへの貢献」という視点が重要になります。
30代以降の理学療法士の転職のコツ
30代以降の転職は20代に比べ、ハードルがやや上がります。
なぜなら、会社が求めるのは20代以上のビジネススキルと技術が必要になるからです。
つまり、即戦力として働くことが求められるわけですね。
また、20代には必要のなかった管理能力も求められます。
特に、理学療法士の現場で30代は若手のお手本にならないといけません。
治療業務で悩む若手に対して解決してあげる技術が必要です。
また、後輩を指導したり、業務の割り振りや調整などリハビリテーション部の管理業務も任されます。
スキルアップの為に転職する20代とは違い、30代には今までの社会経験を存分に発揮してほしいと転職先も考えています。
そのため、自分の棚卸しを含めて、転職前には誰にも負けないものを1つは作っておくと転職後に有利になります。
ちなみに私は、現在リハビリテーション部の主任をしており、臨床業務と管理業務を担っています。
2度目の転職先でも、役職経験があったためすぐに抜擢していただき現在でもその経験が活きています。
そのため、30代での転職は1つでも武器を持つことが大きな強みになります。
年齢的に若いうちの転職が有利になる理由
1. まだ職場でのしがらみが少なく、引き止められにくい
年齢が若ければ若いほど、会社ではまだ重要なポジションに就いている方は少ないのではないでしょうか?
そのため、会社からはしつこく引き止めをされにくい為、すんなりと辞めやすいといったメリットがあります。
私も1度目の転職は3年目で平社員でしたので、会社には特に何も言われずすんなりやめれました。
ただ、同時期に役職に就いている先輩が退職した時は、「辞めるまでに2年かかった」という話も聞きました。
重要なポジションに就いている方ほど、代わりがいないので辞めるのに時間がかかるといったこともあります。
そのため、将来性がない会社なら早く見切ることもひとつですね。
2. 転職先でも新しい人間関係を作りやすい
転職に多い理由として人間関係があります。
上司・後輩・他職種と様々な人間関係があり、とても複雑な業界のためストレスが溜まります。
また、コミュニケーションが上手くいかず、精神的に参って休職する方も多い業界です。
私の新人時代は、指導者の方が厳しくストレスでうつ状態になっていたことがあります。
どうしても我慢できず3年で退職しましたが、転職先では先輩・後輩に恵まれ楽しく仕事が出来た経験があります。
あのまま転職しなければ体調不良でもっとひどいことになっていた可能性もあります。
人間関係は、環境が変わることでかなり改善されます。
そのため、早く転職してあらたな人間関係を築くことができるには大きなメリットがあります。
3. 新たなスキルを身につけることができる
総合病院のようにたくさんの疾患のリハビリを経験ができるならいいですが、
クリニックのような小さな場所では経験できることは限られます。
若い方で経験を積む機会が少ない所で働いている方は、
自分のスキルがついているのか自信をなくす方も多いのではないでしょうか。
経験年数が経つと、結婚をしたり、子供が出来たりと新たな環境に飛び込むのには勇気がいります。
そのため、若い内にたくさんの経験を積みたい方は、できる限り早く転職することがおススメです。
4. 周囲の目が優しい
経験年数が高い方の転職は転職先からも警戒されやすいです。
特に、転職先の年下からは「どんな経験を持っているのか」という期待の目があります。
一方、上司の方たちは「どれくらいできるのか」という不安や「ある程度経験しているから強く言いにくい」などの遠慮も起こりやすいです。
いろいろな意味で周りからの目があるので経験年数の高い方の転職は人間関係でリスクを伴います。
一方、若い方の転職は転職先も「知らないことも多いから教えてあげよう」と歩みよってくれることも多いです。
そのため、良好な人間関係の中で働きたいのなら転職は早い方がおススメです。
5. 年齢的に若い人は採用されやすい
特に第2新卒(卒業後3年以内)は、
社会人経験が新人に比べて備わっているため重宝されやすいです。
医療職は技術も重要ですが、それと同時にビジネススキルも大切になります。
新人の方は、1から指導をしないといけませんが、
その点第2新卒はビジネススキルをある程度取得しているため直ぐにスキルに打ち込みやすいメリットがあります。
また、ビジネススキルやスキル面が不足していても、
若い分伸びしろがあり期待できます。
そのため、上記の特性を活かすには早めに転職をした方が有利なのです。
転職活動を始めるなら何月?理学療法士の求人が増える時期
転職時期で狙い目は、9月、1月、4月は退職者が多くなるので活動のタイミングです。
理由としては、
・9月や1月は、前月にボーナスが入るため貰ってから辞める方が多い。
・4月は人事異動のタイミングで不満を持ち退職する人が多い。
上記の特徴が多い傾向にあります。
特に人事異動で希望配属先にいけずに辞める方は理学療法士は多いです。
急性期病棟勤務希望なのに、回復期病棟に移されたりして自身の思い描くキャリアに合わないといったことが多いのも病院の退職で多い理由のひとつです。
また、病院だけでなく訪問看護ステーション勤務の方であれば、
事業拡大に伴い希望と合わないといったこともあります。
訪問リハビリをしたいのに、施設勤務になり不満が募り辞めるなどはよく聞きます。
理学療法士はキャリア思考の方が強く、
人事異動の問題での退職が多いため、上半期と年度末での退職が多くなる傾向です。
その退職者が増えるタイミングで、転職先も人員の確保が必要なため募集をかけることが多いのが特徴です。