- 仕事を休みたい…。でも上司が怖くて休めない。
- 精神的理由で辛いと伝えると職場での評価は下がってしまう?
- 毎日、出勤前にはお腹が痛くなる。ストレスで限界…。
精神的理由でストレスを抱えている状態は本当に辛いですよね。
私は転職エージェントをやっていますが、職場の人間関係で悩み、うつ病寸前の状態で転職活動の相談に来られる方はかなり多いです。
どうしても今の会社が辛い場合には、一時的に休暇をとることも検討しなくてはいけません。
ただし、「精神的理由での欠勤」は社内でのあなたの評価を決定的に下げてしまう可能性がありますので、伝え方には注意してください。
この記事では、精神的理由で仕事を休みたいと感じている方向けに、正しい対処法を解説いたします。
この記事の目次
仕事休みたい…精神的理由で限界を感じる時にはどうする?

(「精神的な理由で仕事を休みたい」と職場に伝えることのリスク)
精神的理由で仕事を休みたいときには、会社に対してどのようなかたちで伝えるのが適切でしょうか。
注意しておいていただきたいことは、精神的理由で仕事を休んでしまうと、
職場内でのあなたの評価が決定的に低下してしまう可能性があることです。
もちろん、企業はタテマエ的には「社員のケアもしっかりやっていますよ」ということをいいます。
しかし、現場では「精神的理由で仕事を休みたい」と伝えてしまうと、
- 「あの人はちょっとメンタルが弱い人」
- 「一緒に働く自分たちに何か不満があるのか?」
などの決定的にネガティブな評価を受けてしまう可能性があります。
一度このような評価を受けてしまうと、同じ職場で挽回することは非常に困難です。
「体力的に少し疲れた状態なので、1日か2日だけ休みたい」というのなら問題はありませんが、
「精神的につらいので仕事を休みたい」と職場に伝えることは、よほどの覚悟と準備が必要であることを理解しておいてください。
(どういう準備をしておくべきなのか?については後でくわしく解説します)
上司に相談するのは「最後の手段」

(精神的な理由で仕事を休みたいと上司に相談するのは「最後の手段」です)
信頼できる上司がいて、精神的理由で仕事を休みたいことを相談できるなら理想的です。
しかし、これはあまり現実的ではありません。
というのも、あなたの上司の仕事は、
あなたが「仕事を辞めたい」なんてことを言い出さないようにマネジメントすることだからです。
簡単にいえば、あなたが「仕事を辞めたい」と意思表示した瞬間に、
その上司自身の会社からの評価は下がってしまうということですね。
上司とはいえ、サラリーマンである以上は「自分の評価」がもっとも重要な課題です。
自分の出世よりも部下のために…なんて人はまずいないです。
(あなた自身も上司と同じ立場だったとしたら、そのように思うでしょう)
社会人として生きていく以上、自分の評価は自分で守っていかないと誰も守ってくれません。
精神的理由で仕事が辛い場合、上司に相談するのは「最後の手段」であることを知っておいてください。
退職を伝えるかどうかのギリギリのタイミングまでは、上司に相談するのは避けるべきです。
今の職場が精神的にどうしても辛いなら転職も検討しよう(ただし注意点あり)
- 今の職場が精神的に辛い…。
- 人間関係でいつもびくびくしている。
- 出勤前に体調が悪くなってしまう。
- 月曜日はいつも憂鬱で最低な気分…。
↑このような精神状態で働いている人は、
今の職場を離れる(転職する)という選択肢も視野に入れましょう。
仕事はあなたが人生でもっとも長い時間を使う活動です。
仕事が精神的に辛い状態というのは、人生のほとんどが辛い状態ということです。こんなのつらすぎますよね。
心配しないでも、あなたにあった仕事・楽しいと思える仕事は必ずあります。
私は転職エージェントとして今まで1000人以上の転職相談を受けてきましたが、
「向いている仕事が一つもない」なんて人には一人も出会ったことがありません。
ほとんどのケースで、「自分の適性にあった仕事につけていない」ということだけが問題です。
ちょっと視点を変えるだけで、あなたにあった仕事は見つかるのです。
これだけは注意!転職活動を始める前に知っておくべき3つのポイント
↓ただし、もし転職を選択肢に入れるのであれば、以下の3つだけは押さえておいてください。
この3つだけは重要
- 転職活動は必ず在職中に始める
- 自己分析は「社会人としてのやり方」で行う
- 何か1つだけでも「実績」を今の職場で作っておく(実はそれほど難しくないです)
それぞれのポイントについて、順番に解説いたします。
1.転職活動は必ず在職中に始める
転職活動は在職中に(=今の仕事をしながら)始めるようにしましょう。
転職活動そのものにも時間と労力が必要なので、「今の仕事はいったん辞めて、失業保険をもらいながらゆったりやったほうが良い」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、結論から言うとこれは避けるべきです。
↓失業保険は、在職期間が1年〜5年未満の人の場合、以下の日数しか受け取ることができません。
失業保険の受給期間
- 30歳未満の人:90日
- 30歳〜35歳の人:120日
- 35歳〜45歳の人:150日
- 45歳〜60歳の人:180日
- 60歳〜65歳の人:150日
30歳未満の人ならたったの90日間=3ヶ月です。
転職活動には最低でも半年程度は見ておく必要がありますから、受給期間終了後は無収入になってしまいます。
転職活動は精神的なプレッシャーとの戦い
転職活動は自分との孤独な戦いです。
希望していた求人で不採用になることもありますし、慣れない面接で大きなストレスを感じることもあるでしょう。
ただでさえ精神的な負担が大きいのに、
「失業保険がもらえているうちに絶対に採用を1社は獲得しないといけない…」というプレッシャーを抱えることになると、
「多少は条件面では譲歩することになるけど、しょうがないか」
というかたちで妥協することになりかねません。これでは何のために転職するのかわかりませんよね。
在職中なら少なくとも収入については心配する必要がない
一方で、在職中に始めるのであれば、
少なくとも収入については安定した状況で転職活動を行うことができます。
次の職場ではあなたの希望を叶えるためにも、転職活動は在職中に始めるようにしましょう。
転職先の面接等も平日の昼間に実施されるのが普通ですが、今の職場の有給休暇を上手に活用しながらやりくりするようにしてください。
2.自己分析は「社会人としてのやり方」で行う
多くの人が、学生時代の就職活動で自己分析をされたことでしょう。
しかし、社会人になってからの自己分析は、学生時代の就活とはまったく性質が違います。
学生時代の就活が「人格的なポテンシャルだけでの勝負」だったのに対して、
社会人の転職は「今までの実務経験を生かして、新しい職場にどのように貢献することができるのか」を考える作業になるからです。
社会人経験がすでにあることの強み
もっとも、社会人としての経験がすでにあることは強みにもなります。
自分に向いている仕事・向いていない仕事が、ある程度実感を持って分かるからです。
学生時代には自分は事務職向きだと思ってみたけれど、実際にやってみたらまったくそんなことはなかった…という経験をお持ちの方もいるでしょう。
こうした失敗経験は、次の職場で自分にあった職場を見つける上でのヒントになります。
何の仕事がしたいかわからない人は「絶対に嫌なこと」を明確にしてみよう
「自分が何をしたいのかよくわからない」という方は、
まずは「これだけは絶対にやりたくない」ということを明確にしてみてください。
その「絶対にやりたくないこと」の対極には、あなたが「本来はやりたいこと」が見え隠れしていることが多いです。
例えば、もしあなたが「新規開拓営業のような仕事は絶対に嫌だ」と感じているなら、
あなたは「一回限りの人間関係でなく、じっくりと付き合う形のコミュニケーション」を好む傾向があるのかもしれません。
同様に、事務職の仕事はどうか、数字を扱う経理の仕事はどうか、といったように、
「こういう仕事は嫌だ」というものがないかをリストアップしていってみてください。
社会人としてすでに経験がある人なら、それぞれの仕事がどのような内容なのか?についても学生の頃より具体的にイメージできるでしょう。
「自分が絶対に嫌なこと」は「自分が本来やりたいこと」を見つけるヒントになるのです。
3.何か1つだけでも「実績」を今の職場で作っておく
これから転職活動を始める人は、どんなことでも良いので、
今の仕事で「実績」を作っておくようにしてください。
実績とは言っても「営業成績で〜位になりました」「社内で表彰されました」などのおおげさなものでなくても構いません。
↓例えば、以下のようなことでも立派な「実績」といえます。
今の職場で「実績」を作っておく
- 与えられたノルマに対して、常時80%以上の達成率をキープしていた。
いいかえればノルマは達成できていなかったわけですが、8割以上という具体的な数値を見せることで、「与えられた仕事をきちんとやってきた人」という印象を与えられます。 - 社内での人間関係には常に配慮してきた(具体的なエピソードを作っておく)
コミュニケーション能力の高さを、具体的なエピソードで語れるようにしておくと、次の職場の面接等でもアピール材料にできます。 - お得意先への訪問は毎月〜件は必ず行うようにしていた。
成果ベースでなく、作業ベースでの実績なら、今からでもコツコツやっていけば必ず実績として生み出すことができます。
もし、こうした実績が何もない状態で転職活動してしまうと、
次の職場に対して「過去の実績から、御社でこのように活躍できます」という説得力のある自己アピールができなくなってしまいます。
そうなると、次の職場に採用されたとしても、本当に「ゼロからのスタート」という扱いにされてしまう可能性があるでしょう。
採用可能性が低くなってしまうだけではなく、給料もちょっと前まで学生だった新卒扱いにされてしまうこともあります。
これはできれば避けたいですよね。
「成果ベース」でなく「作業ベース」の実績なら今すぐ作れる
上でもみたように、成果ベースの実績(売上〜円達成したなど)ではなく、
作業ベースの実績(毎週〜件の処理をした、お得意先を訪問した、職場の人間関係でのエピソード)であれば、まわりの環境はどうあれ自分の心がけ次第で作ることは可能です。
こうした実績があるかどうかによって、次の転職の成功率はかなり変わってきますから、ぜひ今日から初めてみてください。
仕事つまらない・給料安い…。今の職場でこれ以上働き続けたくない人へ

(あわない仕事・人間関係のストレスでつらい働き方をしている人へ)
- 給料がぜんぜん上がらない…。もう2年以上働いてるのに。
- 人間関係のストレスが限界。上司も先輩も大嫌いな人ばかり…。
- 1ミリも興味ない仕事だけど、生活のためにしかたなく働いている…。
↑こんな感じで働いている人ってきっと多いのではないでしょうか。
仕事って人生のほとんどの時間を使ってやっていくことですから、
ストレスの多い環境だとほんと地獄ですよね。
ほとんどの人にとって今の仕事がベストの選択肢じゃないのが普通です。
学生時代になんとなく就活やって、
なんとなく安定してそうな会社に入って、
なんとなく年齢を重ねていく人がほとんどなんですよね。
ただ、こんな感じで30代後半になってくると、状況はもっと悪くなります。
「35歳転職限界説」とかいいますが、
転職って年齢が高くなるほど実務経験を求められるようになりますから、
難易度がどんどん高くなってしまうんですね。
そうしているうちに家族ができ、家を買うために住宅ローンを組んで…。
で、どんどん身動きが取れなくなっていくのが現実です。
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めるのが有利

(営業から経理、総務からマーケティングなど「職種を変える転職」は年齢制限があります)
今いる環境にどうしても限界を感じているなら、
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めましょう。
特に、職種を変えるキャリアチェンジ転職の場合は年齢をかさねるほど不利になります。
(営業から経理、総務からマーケティングなど)
今の仕事とまったく違う職種に行きたいなら、
どんなに遅くとも20代後半、できれば20代前半までに転職しておく必要があります。
業種業界にもよりますが、ここを逃すと未経験職種での採用は非常に難しくなるのが一般的ですね。
- 今の仕事はぜんぜん好きになれない…
- この業界でずっと働きたくない…
↑と感じている人は、
早めにアクションを起こす必要があります。

まずは「自分にはどんな選択肢があるのか?」のリサーチから始めよう

(まずは「自分の学歴・職歴でどのぐらいの求人を狙えるのか?」のリサーチから始めましょう)
とはいえ、いきなり転職活動なんてハードルが高く感じてしまいますよね。
生活費を稼がないといけないから、今すぐ転職は難しい…。
↑という人もきっと多いはずです。
転職って重要な決断になりますので慎重になるのは当然ですよね。
いきなり転職活動なんて無理…と感じる方は、
まずは「世の中にどんな仕事があるのか?」
「自分の学歴・職歴だとどんな仕事に転職できる可能性があるのか?」
のリサーチから始めてみるのがおすすめです。
具体的には、無料で使える転職サイトでいろんな求人情報を見てみましょう。
転職サイトは今すぐ転職する気がない人も気軽に使うことができますよ。
マイナビエージェント
高年収な優良求人が絶対見つかる!(無料転職サイト)
マイナビエージェントは個人的に最もおすすめな転職サイトです。
未経験から高年収を目指せる求人から、
実務経験者限定のクローズド求人まで、
好条件なホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。
無料で使える鉄板の大手転職サイトなので、転職活動が初めてな人も安心です。
転職サイトで無料アカウントを作っておくと、
あなたにマッチする求人が出てくるたびにメール自動通知してもらうえます。
気になった求人をブックマークしておくだけでも、
いざとなったら転職もあるという選択肢を持つことができるんですね。
今の職場で限界が来たときに、
転職という対抗策を打つことが可能になります。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくことが大切です。

転職サイトは完全無料で使うことができます。
いつでも利用をやめられますし、
変な連絡が来ることもないのでリスクはゼロです。
今すぐは転職できない人も、転職サイトを活用して情報収集から始めましょう。
転職成功するのに「特別優秀」である必要はない

(ごく普通の人でも転職で成功することは可能です)
- 特別優秀なひとにぎりの人だけが高年収になれる。
- コミュ力が高くてルックスも良く人脈もないと人生負け組。
- 一流大学を出てないと出世なんてできない…。
↑こんなふうに考えている人って多いと思いますが、実はこれまったくの誤解です。
私は転職支援の仕事をしてるので、
年収700万円〜1000万円の人たちとたくさん会いますが、
彼らは特別優秀な人ばかりではありません。
もちろん、中には弁護士や会計士みたいに
特別優秀な人もいますけどね。
でも、営業マンや経理マンなど
ごく普通の仕事でも高年収の人たちもたくさんいます。

問題は「ごくフツーの人が、なぜ理想的な働き方ができるようになったのか?」ですが、
これは日頃から自分がどういう環境で働ける可能性があるのか?
の情報リサーチをしっかりやっているからなんです。
情報リサーチといえば新聞をまずイメージしますよね。
ですが、ニュースにくわしくなって年収上がった人を私は見たことがないです。
お金と時間を消費して新聞を読むぐらいなら、
転職サイトを見るようにした方がよっぽど年収アップにつながりますよ。
実際、年収高い人って今すぐ転職する予定はなくても
転職サイトに登録だけはしています。

転職サイトで希望条件を入力しておくと、マッチする求人が自動的に情報として入ってくるので情報感度が高くなるんですよね。
最新の求人情報につねにアンテナを貼っておいて、
チャンスがめぐってきたらすぐに行動を起こせるようにしておくのが大切です。
転職サイトを使った情報リサーチのやり方
\ 高年収な求人多数あり!/
転職サイトに無料登録すると、
↓こんな感じで最新の求人情報にいつでもアクセスできるようになります。

↑実際の求人情報を見てみるとわかりますが、
年収の高い仕事であっても、
特別な能力って求められていないことに気づくと思います。
サラリーマンの年収って、所属先の会社がもうかっているかどうか?でほぼ決まるからです。
逆にいうと、所属先の会社がもうかっていないと、
あなたがどんなに優秀な人であっても大したお給料を稼ぐことはできません。
これは優秀な人ほど見逃しがちな重要ポイントですね。
もうかっている会社は転職サイトに好条件で求人をバンバン出しています。
こういう情報を常日頃からリサーチしておくことがとても大切ですよ。