
(就労支援員はやめとけって本当?)
- 就労支援員への転職はやめたほうがいい?
- ネットで「就労支援員はやめとけ」って言われる理由は?
- 年収はいくらくらい稼げる?
「ストレスがたまって大変そう」というイメージを持たれがちな就労支援員ですが、もちろん大変な分、やりがいはあります。
ただ、やりがいだけで仕事が続くほど、甘くはないのが現状です。
では就労支援員の仕事は何が大変で「やめとけ」といわれてしまうのでしょうか?
この記事では、事務職を経て就労支援員として働いている筆者が、
仕事の実態やつらいと思う理由などを実体験を元に解説しています。
就労支援員について知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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この記事の目次
就労支援員はやめとけ?現役職員が教えるリアルな仕事内容

(就労支援員は何がつらいの?)
1. 利用者とその家族とのやりとりがつらい
就労支援員は、利用者だけでなく、その家族ともやりとりをすることが多いです。
なかにはこちらの発言を曲解する人も多いのが実際のところですね。
自分に不都合な話だったりすると、
支援員を強い口調で責めたり、無視したりなど攻撃的な態度にでる人もいます。
筆者は「〇〇さんは仕事で活躍できる人だよ」と声を掛けても、
「仕事以外では使えない人間なのか」と被害妄想に近い反応をされたこともあります。
学生の利用者で多いんですが、就職活動の方向性が親と食い違い、
支援員が板挟みになる…なんてこともあります。
- 就労移行支援に通う利用者本人
- 家族
- 就労先の企業
などからクレームが来ることもあり、
ストレスを感じる場面が多いのが就労支援員のつらい点です。
2. 就労移行の職場の人間関係が閉鎖的でつらい
就労移行は職場の人間関係が閉鎖的でつらく感じることがあります。
なぜなら就労移行は1つの事業所につき約20人の利用者を相手にするので、
スタッフの人数も少なく、身内ノリのような様子があるからです。
少数精鋭で事業所を運営する必要があるので、就労支援員はバタバタと忙しく、
わからないことも聞きにくい雰囲気があります。
就労移行では、利用者の就労スキル習得のために就労支援員が講義をすることもあります。
そのなかで、ある就労支援員が講義でペアになった別の就労支援員に対して、
厳しい口調で指摘をしているのを見たこともありました。
就労移行は職場の人数が少なく、人間関係でつまづくとつらくなり、
精神的に追いやられることがあります。
3. 就労支援員平均年収はいくら?
就労支援員の平均年収は、
およそ320万円程度になることが多いでしょう。
現在国が処遇改善を福祉業界を対象に実施しており、
就労支援員の給料は少しずつ増えていますが、それでも決して贅沢はできない給料です。
筆者が勤めている事業所では、勤続5~6年の中堅の支援員ですら、
入社間もない支援員と待遇が変わらず、月収も2~3万円しか変わりません。
筆者の事業所の一例ですが、
- 固定給(200,000)
- 歩合給(20,000)
- ボーナス(240,000)
- 残業代(固定残業代30,000)
- 家賃補助(無し)
- 家族手当(無し)
- 資格手当その他(無し)
となります。
業績により、賞与が貰える年もあります。
業績は就労移行利用者の精神状態や能力に起因する部分が大きく影響するので、
自分の仕事ぶりが反映されにくいのが現状です。
4. キャリアアップは資格が必要
就労支援員のキャリアアップ選択肢はある程度限られており、
資格を取らないと年収も上がりにくいため、将来性は低めです。
- 就労支援員
- 生活支援員
など、各職員に役割を与えていますが、管理職というポジションは「代表」以外に存在しません。
しかし一定の実務経験を積み試験に合格することで、
福士事業所の管理資格である「サービス管理責任者」というキャリアを目指せます。
またスクーリングも必要ですが、
- 社会福祉士
- 精神衛生保健福祉士
などの福祉業界で、自分の専門性を深める道もあります。
給与面でいうと就労支援員の年収は約320万ですが、
サービス管理責任者は資格手当が10万円つくので、年収が400万円くらいまで上がります。
参考例ですが、
- 固定給(200,000)
- 歩合給(10,000)
- ボーナス(240,000)
- 残業代(固定残業代20,000)
- 家賃補助(無し)
- 家族手当(無し)
- 資格手当その他(サービス管理責任者のみ100,000)
こんな感じとなります。
就労支援員でキャリアアップを目指すなら、ぜひ積極的に資格を取得していきましょう。
shita↓