この記事では、リクルートエージェントを実際に利用した人に
体験談を投稿していただきました。

今回は特に「エージェントを経由した年収交渉」をテーマに記事を書いていただいています。
転職活動で年収を上げるためには、転職先企業との年収交渉は必須と言えます。
(入社後に自分の給料について交渉するのは非常に困難なので、必ず入社時にやっておく必要があります)
転職をしたいけど年収は下げたくない…という人にはぜひ読んでいただきたい内容になっていますので、ぜひ参考にして見てください。
この記事の目次
リクルートエージェントを使って企業側と年収交渉した体験談
この記事を書いてくれた人
私は経理の仕事をしており、これまでに3度の転職を経験しました。
従業員が100人に満たない中小企業で経理をはじめ、
現在は東証一部に上場している企業に所属しています。
転職活動時には3度ともリクルートエージェントを使いました。
世間的には「転職をするとそのたびに年収は下がる」と言われることが多いですが、
私自身はそういった経験は一度もありませんでした。
コツは企業側との年収交渉をしっかり行うことだと思います。
もちろん、自力でやるのはとても難しいので、エージェントを使うべきですね。
- リクルートエージェントにどのように年収交渉したのか
- 年収を下げないための転職先選びとは
↑実体験をもとに、こういった内容をお伝えします。
あくまでもひとつの事例に過ぎませんが、ご自身の転職活動の参考にしてみてください。
経理の私が「年収アップを転職の絶対条件」としたきっかけ
転職に悩んでいる理由の一つが「転職すると収入が減ってしまう」という心配ではないでしょうか。
未経験で経理を始めたころは、私も同じように考えていました。
当時は従業員が100人にも満たない中小企業で働いており、
経理としてスキルアップを求めての転職だったので、年収に対して強い要望は持っていませんでした。
しかし、ネットで職種別の平均年収を調べたときに衝撃を受けました。
自分の年収はそれよりも約100万円以上の乖離があったからです。
「本当にそうだろうか」ネットの情報を疑いながらも、
「転職先を探すなら平均年収は確保したい」そう考えるようになりました。
担当エージェントに「年収を上げるために転職したい」と伝えたときの返答
転職活動を始めるにあたって、自分一人ですべてやるのは不安が大きかったので、
転職大手のリクルートエージェントを利用することにしました。
転職サイトで無料登録してさっそく担当エージェントさんと面談の日程を組んだのですが、
↓面談で年収についての自分の考えを伝えたとき、以下の返答がありました。
- 年収を条件の一つにするのはいいと思うが、こだわりすぎず柔軟に対応した方がいい
- 仕事のやりがいは給与だけでは決まるものではない
正直な感想ですが「簡単に年収アップは達成できない」そういわれた気がしました。
しかし、私も自分を安売りするつもりはありません。
譲れぬ条件であることを明確に伝え、転職活動を始めることになりました。
転職で年収アップのために必要な2つのこと
担当エージェントさんに面談の中で「年収をアップさせるために必要なこと」として、
↓以下の2つを教えてもらいました。
- 将来のビジョンを明確に説明できるようにすること
- 交渉成功の可能性がある企業にしぼりこんで求人応募すること
私はネットで平均年収を知って「それくらいの年収が欲しい」と漠然と考えていただけだったので、将来のビジョンと言われても何も思い浮かびませんでした。
まずは職務経験の棚卸しから始め、自分には何ができるかを整理します。
注意したことは「あれができます」「これができます」だけではなく、それによって会社にどんな影響を与えたかを話せるようにしました。
それにより、採用後にどんな活躍ができるかを面接官は想像しやすくなります。
年収交渉を成功させるためには、企業に自分をどうやって売り込むか?の戦略をねることがとても重要だと実感しました。
実際の作業は大変でしたが、アドバイスのおかげで自分のアピールポイントが整理できたと思っています。
(自分一人で考えていたら気づけなかったようなアピールポイントを教えてもらえた)
第三者として客観的に自分の職歴を評価してくれるエージェントの存在はありがたいと感じました。
交渉成功の可能性がある企業にしぼりこんで求人応募すること
また、転職で年収をアップさせるには「そもそも応募する企業をまちがえないこと」が重要であることを教わりました。
こちら側が最低条件としている給与水準とマッチしない会社の求人に応募してしまうと、
どれだけ年収交渉しても成功する可能性がきわめて低くなってしまうからです。
↓企業選びで重視すべきこととしてアドバイスされたのは以下の3つです。
- 企業の業績が好調であること
- リーダーやマネージャー候補の求人であること(経理の場合)
- 企業理念や経営理念に共感できること
まず、会社が従業員に給与を払うには元手が必要です。
つまり、業績が良くなければ求める給与を払ってもらえる可能性が少なくなります。
次に給与が高いということは、将来的に重要な仕事を任せられるということでもあります。
特に経理職の場合は、管理職とスタッフ職とでかなり年収に開きがあります。
入社時から管理職として採用されるのが理想ですが、
私の職歴ではそれが難しかったので「リーダー候補」や「将来のマネージャー候補」と明示している求人を狙って応募する戦略を取りました。
最後は「企業理念や経営理念に共感できる会社の社員はモチベーションが高い」というアドバイスももらいました。
モチベーションが高い
=仕事に対して誇りを持っている
=その様な環境なら条件も良い
という見立てです。
私が実際に応募した会社の求人
初めての転職では、自動車部品のメーカーに転職することになりました。
その会社は自動車業界の変化を見据え、
大手自動車メーカーのグループが新たに設立した会社です。
自分で基準とした項目を面接での質問という形で話を進めたことが、選考する側の担当者にも好評だったと入社後に聞くことができました。
転職でどれくらいの年収アップができた?
20代のときの転職では15%アップ、
30代のときの転職では20%の年収アップに成功しました。
面接では自分を安売りしないことが重要です。
企業側はエージェントと事前にある程度の交渉をしていますので、こちらの希望額はすでに伝わっています。
その希望額を伝えた上で面接に進んでいるわけですから、こちらの希望額での採用の余地は十分にあるということです(じゃないと面接には進めないでしょう)
なので、面接で「現職の年収と希望の年収」を聞かれた際には、希望の年収は堂々と伝えましょう。
重要なのは最初の交渉のタイミングで、自分の希望額をベースにしてもらうことです。
いったん「おおよそこの金額で」という交渉の下地ができてしまうと、そこから大幅に金額を変える給与交渉をするのはなかなか難しいそうです。
リクルートエージェントからのアドバイスです。
リクルートエージェントの年収交渉は利用すべき?
まとめですが、私自身はリクルートエージェントを利用してよかったと思っています。
アドバイスが的確でサポートが非常に良い結果につながりました。
転職で年収を増やすには企業へ自分を売り込むのは必須です。
どんなに自分の職歴やスキルに自信があっても、それを相手に伝えないことには結果はついてこないでしょう。
ちょっときびしいようですが、なんとなく「これぐらいの年収を稼ぎたいなあ」みたいに思っているだけではなかなか実現しないと思います。
どうすればうまくいくのか?をエージェントの経験に基づいてアドバイスをもらいつつ、戦略を立てていくのが大切ですね。