一人事務とは、内勤の事務職で、すべての仕事を基本的に一人でこなす人のことをいいます。
中小企業・大手企業を問わず、「1つの営業所の社員のほとんどが営業職で、営業職をサポートする事務員が1人だけいる」という体制になっているケースは少なくありません。
一人事務は、その名の通り基本的に1人で仕事をしますから、同僚とのコミュニケーションがなくて寂しいと感じる人も少なくないでしょう。
一方で、一人事務はマイペースでもくもくと作業をすることができますから、職場の人間関係に苦手意識がある方には人気のある仕事でもあります。
今回は、実際に一人事務の仕事を経験された女性に体験談をおききしました。
一人事務の仕事のメリットやデメリット、一人事務として就職するためには具体的にどうしたらいいのか?といったことについて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
私が体験した一人事務の仕事内容
体験談をお聞きした方のデータ
- 性別:女性
- 名前:佐藤紀子(仮名)
- 当時の年齢:22歳
- 当時の給料の金額:手取り月給16万円
私の入社した会社は鉄鋼業の会社で、おもに自社で作った鉄製品を販売する会社でした。
私は、その会社の営業部の事務員として入社しました。
営業の人たちは、基本的に朝以外は会社にいませんので、午前〜退社まで、いわゆる「一人事務」として仕事をしていました。
一人事務として仕事をすることは面接の時点で聞いていましたが、最初のうちはなかなか仕事をおぼえることができず苦労しました。
前任者からの引きつぎもなかったので、探り探り仕事をし、わからないことはまとめておいて、営業の人がいる時に聞くというように工夫していました。
営業の人達は、街にビルや橋を作る計画が始まると、施工業者に営業に行き、見積もりなどを作ります。
私はその見積もり作りを手伝ったり、営業に行く際に必要なカタログ作り、電話当番やFAXの受信確認をしていました。
一人事務の仕事は孤独でしたか?
正直に言って、一人事務は孤独です(笑)
ですが、基本的に自分のペースで仕事ができたので、私には向いていて楽でした。
まず、まわりに自分と同じ仕事をしている人がいないので、人間関係に気を使うことがありません。
コミュニケーションが苦手な方や、事務職にありがちな職場の派閥争いに嫌悪感があるという方は非常にやりやすい仕事なのではないでしょうか。
ただし、一人事務は仕事に慣れるまではかなり大変です。
私の場合は営業の人がみんな外に出てしまい、事務所に一人になると質問等をすぐにできないので不安はありました。
もちろん、まわりも「新人が一人で仕事をしている」という状況なのはよくわかってくれていましたから、質問した時にはていねいに教えてもらうことができましたね。
仕事に慣れてくれば、一人事務は非常にストレスの小さい仕事です。
気楽に仕事ができたので、孤独さを感じることより、楽さを感じるようになりました。
プライベート重視でお仕事を探している方にとっては魅力的な仕事だと思いますよ。
一人事務の仕事は忙しいですか?それとも暇ですか?
私の会社は、忙しい時期と暇な時期がありました。
忙しい時期は、一人なので仕事を振り分けることができませんので、残業する日もありましたね。
電話対応をする人が自分しかいないので、忙しい時はトイレにもなかなか行けません。
お昼休みもデスクから離れられず、休んだ気になりませんでした。
ただ時間が経つのが早く、1日があっという間に終わり、充実感はありました。
逆に暇な時期は、とても暇で時間が経つのが遅く、それはそれで辛かったですね。
誰かいれば話相手になってもらえますが、一人事務なのでそうはいきません。
やることが電話対応以外なかったので、みんなのデスク周りを掃除したり、ネットで調べものをして時間をつぶしていました。
忙しさや暇さは会社にもよりますが、一人事務は基本的に自分で仕事の優先順位や時間配分を決めることが求められる仕事だと思います。
一人事務の仕事のメリット・デメリットについて教えてください
一人事務のメリットとデメリットを大まかにまとめると、以下のようなことがいえると思います。
一人事務の仕事を選ぶメリット
- 自分のペースで仕事ができる
- 人に気を使う機会が少ない
- 自分次第で仕事の幅を広げられる
- 早めに帰りたい時は、早めに帰れる
一人事務の仕事を選ぶデメリット
- 仕事を分担できない
- 暇な時は時間が経つのが遅い
- 忙しいとトイレに行けない
一人事務は、コツコツと自分のペースで仕事したい人に向いている仕事です。
普段から一人でいることが好きな人や、職場での会話や人間関係に苦手意識がある人には特におすすめの仕事と言えますね。
また、自分のやる気次第でいくらでも仕事の幅を広げることができるので、やりがいを求める人も挑戦してみるといいと思います。
その日の仕事量は自分で決める事ができるので、1日のスケジュールが組みやすく、プライベートも大切にしたい人にとって、かなり良い仕事なのではないでしょうか。
仕事を覚えるまでは大変などのデメリットもありますが、私自身は大人数の事務員がいる会社より働きやすかったですね。
一人事務として働きたいと考えている方向けにアドバイスをお願いします
一人事務の場合、当たり前ですが会社は「一人でも任せられる人」を取ります。
なので、何よりも「人間的に信用できる人」を採用すると思います。
また、仕事では想定外のこともおこるので、急な仕事にも柔軟に対応できるということをアピールするといいかもしれませんね。
私が採用面接を受けた時は、資格や学歴では私よりもずっと良い人たちがいました。
ですが、結果として採用してもらえたのは私一人でしたので、資格や学歴はあまり関係ないです。
面接では相手の目を見てしっかり話し、「相手が何を聞きたいのか?」を考えて答えるように気をつけるといいと思います。
面接ではあいまいな返答をせず、自分の考えをしっかり伝えることが大切です。
【損失がでかすぎ】向いてない仕事で人生を浪費するな
- この仕事、自分には向いてないと感じる…。
- やりがいをまったく感じない。毎日何も楽しくない。
- 職場の人たちがぜんぜん好きになれない…。
↑こんなふうにモヤモヤしながら働いている方、
きっと多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは「自分に合ってない仕事や職場で、人生の貴重な時間を浪費するのは、本当にもったいない」ということです。
20代で年齢的にうちはまだいいかもしれません。
何ごとも経験だから…。
でがまんできる人もいるでしょう。
でも、これがこの先30年以上ずっと続く…と考えた場合どうでしょうか。
例えば、いま25歳の人なら定年が65歳として、
あと40年(…!)は仕事人生は続きます。
つまり、仕事って人生のほとんどの時間をかけてやっていくものなんですよね。
どうせならやりがいを感じられる仕事の方がいいと思います。
自分に向いていない仕事で、
毎日苦痛を感じながら生きていくなんて、
いったいなんのために生まれてきたんだ…。
って感じても不思議はありません。
(むしろ自然な感情でしょう)
ですが、残念ながらほとんどの人が
「みんながまんしてるんだから…」
で自分も我慢してしまうのが現実です。
どんな仕事でも「向いてる/向いてない」が絶対にある
これはすべての種類の仕事についていえることですが、
仕事って向いてる/向いてないが絶対にあります。
例えば営業マンの仕事。
ものすごくまじめに頑張ってるけど、
なぜか成果が出ない人っているんですね。
その一方で、毎日テキトーに仕事してても、
キャラや見た目の良さでポンポン成果を出してしまう人っています。
事務職でもこれは共通です。
毎日、一生懸命やってるのになぜか職場で嫌われたり、
足を引っ張られたりする人がいる一方で、
どんなにミスをしてもなぜか許されちゃうみたいな人っていますよね。
私も新卒入社した会社で営業配属だったのですが、
ダメダメでした。
本当に嫌で嫌でしょうがなくて、
毎日やめたい…と感じながら働いてましたね。
↑当然ながらこんな働き方で成果なんて出ません。
私がモタモタしているうちに、
楽しみながら仕事をしていた
同期たちにはどんどん差をつけられました。
同期入社の連中はどんどん成果を出し、
役職付きになって昇給していくのに、
自分だけずっとヒラ社員の安月給…。
まわりからも「あいつは仕事ができない」と見下され、
自分でもそんな自分がどんどん嫌いになっていく…。
↑これめっちゃつらいです。
その後どうしても耐えられなくなって
事務系の仕事に転職をしたのですが、
こちらは自分に合っていたのか、
割とすぐに成果を出すことができました。
営業マン時代は完全に「無能」あつかいされていた自分が信じられないぐらい、
すんなりと仕事内容を覚えられたんですね。
仕事には「向き不向き」があるのを痛感した瞬間でした。
仕事がちゃんとできると、職場内での人間関係もスムーズになります。
一緒に働く人たちも「あいつは役に立つ」と認めてくれますから、
仲間として受け入れてもらえるんですね。
「向いてない仕事でがんばる」のは損失が大きすぎる
「好きこそものの上手なれ」ってことわざがありますが、
仕事に関してはこれほんと真理だと思います。
本当はもっと力を発揮できる仕事があるのに、
たまたま自分に合わない仕事を選んでしまったばっかりに、
苦しい思いをして働いている…。
↑こういう損してる人が多すぎます。
仕事なんて実際に現場に出てみるまでは
向いてる/向いてないなんてわからないので、しかたないんですけどね。
逆に言えば、いまうまくいっていない人にも必ず
「これならやれる」って思える仕事はあります。
ただし、まったく未経験の仕事に転職するのって、
年齢が高くなるほど難しくなるのにも注意です。
今の仕事が合ってないと感じている人は、少しでも早く対策をとりましょう。
自分に向いてる仕事を見つける方法(ハロワは使うな)
どうすれば自分に合った仕事を見つけられるのか?ですが、
まずは情報収集から始めましょう。
- いま現在、世の中にはどんな仕事があるのか?
- 自分の性格で向いている仕事ってどういうものなのか?
- どういう仕事をしている人が給料高いのか?
- どういう業種にニーズが集まっているのか?
- どういう業界が今後も伸びていくのか?
↑こういったことについての現状把握から始めることがたいせつです。
なお、求人はハロワとかでも一応は探すことができますが、
正直ブラック求人が多いので避けた方が良いですね。
ハロワって政府が「本当に本当に仕事がなくてどうしようもない状態の失業者」向けに提供しているサービスです。
はっきりいって生活保護と同じレベルの最低限のサービスなので、
最後の手段ぐらいに考えておきましょう。
普通に高校や大学出てて、
普通にネット使える環境の人は転職サイトを使いましょう。
転職サイトは無料サイトなので、お金がかかることはありません。
自分の年齢・職歴に合った転職サイトを使うのが重要(じゃないと門前払いを食らう)
転職サイトを使う場合には、1つだけ注意点があります。
それは、自分の年齢や職歴に合った転職サイトを使うことです。
転職サイトっていろんな種類があって、
↓こんな感じでそれぞれ利用者層が違うんですね。
- 30代〜40代のベテラン向け求人をメインであつかう転職サイト
- 20代若手向けの求人だけをあつかう転職サイト
- 金融業界の求人だけを専門であつかう転職サイト
- 経理職の求人だけを専門であつかう転職サイト
- 薬剤師や看護師など特定の資格を持つ人向けの転職サイト
例えば、20代若手の人が30代〜40代のベテラン向けの転職サイトとか使っても、
まず応募できる求人なんて出てこないです。
自分に合っていない転職サービスで仕事を探してしまうと、
マッチする求人件数0件…みたいな状態になってしまうので注意してください。
(いわゆる「門前払い」です。これってまじで絶望的な気分になります)
\ 未経験OK!20代向け求人多数あり/
↑無料アカウント登録で求人検索機能を使えます。
(年収や残業時間などのくわしい情報を指定して検索できます)
転職支援サービスは、
自分の状況に合ったところを使う。
(20代は20代向け、未経験者は未経験むけのところ)
↑これは転職活動のコツというか鉄則です。
ネット使い慣れている人でも、
意外に見落としがちなポイントなので注意してください。
自分にマッチする求人は「探す場所」さえまちがえなければ、
誰でもちゃんと見つけることができますよ。
無料アカウントを作っておくと、
自分にマッチする求人が出た時に最速で通知してもらえたり、
「こんな職種もありかも?」的な情報メールが定期的に受け取れます。
自分ではまず思いつかないような
意外な仕事の選択肢を知れたりしますよ。
未経験の職種に挑戦する場合、
はば広い選択肢の中から仕事を選ぶのが大切ですからね。
世の中で不況で「若い人は仕事なんてどこにもない…」とかとんでもないウソです
日本の若年失業率はたったの3.7%です(世界平均は13.6%)
仕事は探す場所さえまちがえなければ山ほどあるんです。
あと、学生時代の就活ってある程度は選択肢がしぼられてましたよね。
(ある程度の大手企業に行こうと思ったら営業マンしかない…など)
でも、いったん社会人になった後の転職活動って、
選択肢がものすごく多いんです。
人事やマーケティングといった人気職種も、
未経験OKの求人がたくさんありますし、
最初から「将来の幹部候補」などのかたちで募集されている求人も多いですよ。
いざというときの選択肢を確保しておくのが重要
転職支援サイトで無料アカウントを作ったら、
自分の年齢や職歴・希望年収などを入力しておきましょう。
条件にマッチする求人を定期的にメールで配信してもらうことができます。
自力で探していたらまず気づけなかった選択肢にも気づけますよ。
↑日常的に送られてくる求人メールをチェックしておいて、
気になったものを情報としてストックしておくのがコツです。
これやっておくと、
「今の仕事がどうしても辛くなったら転職もある」
という選択肢を持てるのが大きいです。
疲労とストレスで倒れる前に転職という対策を打てます。
転職サイトは誰でも無料で使うことができます。
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