- 臨床検査技師の給料って高い?安い?
- 給料の高い病院の求人もあるけど、業務はやっぱりきつい?
- 未経験で転職した場合の臨床検査技師の平均年収は?
↑臨床検査技師として働くことを目指している方の中には、こうしたことが気になっている方もいらっしゃるでしょう。
仕事をしていく上で「お給料がどのぐらいもらえるか?」はとても大切なことです。
この記事では、臨床検査技師として中規模の病院で9年働いている私が、臨床検査技師のお給料の実態について説明します。
結論から先に言うと、臨床検査技師は専門職といっても決して給料が高い方ではありません。
それでも高年収を目指すのであれば、実務経験を積みながら超音波検査士や細胞検査士といった「認定資格」を取得しましょう。
こうした資格を取得し、実務経験も転職活動でアピールすることができれば、比較的高い給料で働くことができるようになります。
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この記事の目次
臨床検査技師の給料は高い?安い?
私は、職員数230名・160床ほどの規模の病院で、臨床検査技師として働いています。
在職9年目になりますが、正直にいって給料は高い方とはいえませんね。
年収にすると320万円を少し超える程度です。
↓内訳にすると以下のような感じになります。
- 基本給 :21万円×12ヶ月=252万円
- 役職手当:1万円×12ヶ月=12万円
- 通勤手当:1万円×12ヶ月=12万円
- ボーナス:23万円×年2回=46万円
- 年収合計:約320万円
月収でみると、基本給が約21万円です。
役職に就いておりますので、役職手当として1万円がつきます。
これに通勤手当が付いて、月額総支給額は23万程度です。
賞与は年2回で、計2か月分が支給されます。
臨床検査技師の給料はどう決まる?
病院で働く人たちの給与体系は、学歴、年齢によって決められるのが基本です。
実務経験がある人の場合は、ここに「実務経験給」が加味されます。
ただし、加味されても、だいたい数千円の範囲です。
勤務経験を積むと私のように役職つきになることもありますので、役職手当てとして1万円程度の手当が出るでしょう。
ただし、役職は定員がありますので、前任の役職者の退職がなければ上役にはなかなか就けないのが現状です。
私が働く病院の規模
現在、私が在職している病院は、療養型病棟と一般病棟で160床ほどの規模です。
内科・小児科を標傍しており、職員数は200名ほどです。
ごく大まかに言って「中規模の病院」といえるでしょう。
検査部門は私を含め2名という極めて少人数の体制です。
>>2024年に転職活動を始める人が注意すべきたった1つのこと
臨床検査技師として高年収を狙うなら認定資格を取得しよう
高年収を狙うのであれば、超音波検査士、細胞検査士などの認定資格を取得するのがベストです。
こうした臨床検査技師には、病院から逆にオファーがかかります。
病院としては、レベルの高い臨床検査技師が検査することで、評価向上につながりますから、どうしても確保した人材になります。
そのような立場になれば、病院と給料の交渉も堂々と出来、結果として高年収に繋がります。
資格取得までは何かと大変ですが、高いステータスを将来にわたり得ることが出来ます。
>>20代の方が臨床検査技師に転職するならこちらの転職サイトがおすすめです
病院で働く人たちの基本給は職種によって異なる
私の病院では、基本給は職種によっても異なります。
医師は別として、薬剤師、看護師、リハビリ部門、臨床検査技師・診療放射線技師・管理栄養士といったピラミッド構造です。
給料アップの仕組みは、病院での勤続年数に従ってベースアップしていきます。
一般的には、数千円単位でのベースアップですが、私の病院は数百円単位です。
この仕組みには、病院がどのような形態か、従業員数、人件費などの兼ね合い、また、地域的な事情もあります。
賞与は「査定」によって決まる病院もある
賞与には、査定がある病院も多くあります。
査定というのは、簡単にいえば「どのぐらい業務に貢献しているか?」を管理職の人がチェックして、その度合いに応じてボーナスの金額を決める仕組みのことですね。
私の病院もこの査定制度が導入されています。
10数項目の業務関連の査定項目があり、上司の面接や事務部門の長による評価を経て決定します。
賞与アップの場合もあれば減点方式で減額のための査定もあります。
>>2024年に転職活動を始める人が注意すべきたった1つのこと
臨床検査技師の平均年収は「40歳で約400万円」が相場
日本での臨床検査技師の年収は40歳を例に取ると、約400万と言われています。
ただし、これは都市部・地方・病院の形態などは加味せずに調査した結果です。
(つまり、「すべての臨床検査技師の平均値」です)
地方別に見ると、関東では350万円〜400万円、地方では300万円〜350万円が相場になりますね。
給料の高い臨床検査技師になるには?転職活動のやり方
まず、給料と業務内容はほぼ比例していると思って下さい。
つまり、高い給料がもらえる病院は求められる業務のレベルも高いと言うことです。
基本給が低い所は、比較的余裕のある臨床検査業務で、ほぼ定時での退勤となっています。
当直やオンコールもない所が多いです。
一方、給料が高い所は、認定技師(例えば超音波検査士、細胞検査士など)の資格がないと難しい検査のレベルが求められるケースが多いでしょう。
こうした病院では、臨床検査業務のオーダーが多く、臨床検査技師の需要が非常に高いと判断出来ます。
「規模が小さいけれど給料が高い」病院では事務的業務も多くなる
また、病院の規模が小さい割に給料が高い所は、臨床検査技師としての仕事の他に、事務的な業務もある程度発生します。
よくあるのが月に数回、事務当直を課されるケースです。
例えば8時から17時までの臨床検査技師としての勤務の後、引き続き17時から翌日の8時まで事務当直に入るパターンですね。
電話番や夜間の巡回が主な当直業務です。
そこで帰宅できる病院もあれば、引き続き8時から17時まで臨床検査技師の仕事に入る病院もあります。
当直がある場合は業務負担がかなり大きいことも
当直があるところは、正直にいってかなりきついです。
深夜0時から6時まで仮眠出来る場合がほとんどですが、臨床検査業務から事務当直に入るのは、疲労が倍増します。
こうしたケースは、面接の場で知らされることがあり、求人票には記載されないことがありますので、注意が必要になります。
2024年に転職活動を始めるが注意すべきたった1つのこと
2024年現在、コロナも明けてブラック企業とホワイト企業の労働環境の差はますます広がっています。
これから転職活動を始める人は、
ブラック企業の求人にまちがえて応募しないように注意して下さい。
↓まったく同じ職歴や年齢でも、
- ブラック企業で働く人たち
安い給料で誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。
新人は「利益を生み出さないお荷物」みたいな扱いで放置され、ひたすらに搾取の対象として酷使され、遅かれ早かれ退職を余儀なくされキャリア(職歴書や履歴書)にも傷がついてしまう…。 - ホワイト企業で働く人たち
最初から平均より高い給料が設定され、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境で、残業も少ないのでワークライフバランスを実現できる人たち。
↑この2種類の働き方をしている人がいるのが現実です。
職歴もスキルも年齢も同じなのに、なんでこんな差がついてしまうのか?ですが、
これはあなたがこれから働く会社が、
ちゃんともうかっている会社かどうか?
(ちゃんと利益を出せている会社か?)によって生まれる違いなんです。
利益の出ていない会社は常に人手不足で余裕がありません。
利益が出ていませんから当然お給料も安くなりますし、
みんなイライラと不満を持ちながら働くことになるので、
必然的に職場環境が劣悪になりがちなんです。
(これがブラック企業が生まれる仕組み)
どんなに優秀で、やる気のある人であったとしても、
入社する会社をまちがえるとブラックな働き方になってしまうということですね。
なので転職活動のやり方ってたいせつなんです。
- 「採用される可能性が高そうな求人なら、とりあえずどこでもいい」
- 「とりあえず希望職種や希望業界に入れるならどこでもいい…」
- 「入社時はお給料が安くても、がんばって結果を出せばアップしていくはず…」
↑みたいな感じではなく、
最初からしっかりとホワイト企業の求人だけにしぼりこんで応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
入社後になってからものすごく後悔することになってしまいますよ。
会社って、入社後にはお給料や残業時間の交渉とかしてくれませんからね。
こちらの希望を伝えられるのって、基本的に入社前だけです。
これ、実は私もやってしまったミスなんですが、
当時無職ニートだった私は、
「とりあえず採用してもらえるなら、どこでもいいや…」
↑みたいな感じで適当に転職活動していました。
(ハローワークやリクナビの「おすすめ求人」みたいなやつに、
内容も見ずにかたっぱしから応募してました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
これやってしまうと、本当に地獄を見ることになります。
一度入った会社は、そう簡単には辞められない(数ヶ月〜1年は拘束される)
一度入った会社って、そう簡単には辞められないんです。
いろいろ理由をつけて退職日って引き延ばされますし、
たとえ正式に退職願いを出しても、
少なくとも数ヶ月〜1年間は気まずい職場でがまんすることになってしまいます。
どうせ辞めることを決めているどうでもいい会社のために、
自分の人生の貴重な時間をささげるとか最悪ですよね…。
でも、もう嫌だから明日でいきなり仕事辞める!とかやってしまうと、
自分の履歴書が汚れることになるので、これも簡単にはできません。
私もまちがえてブラック企業の求人に応募してしまい、
最悪な労働環境の職場に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の職場に転職したんですが、
今から思うと、本当に人生で無駄な時間でした…。
(最初からホワイト企業にしぼって転職活動すればよかった)
ブラックな職場にまちがえて入ってしまうと、
本当に貴重な人生の時間をドブに捨てて、無意味な時間を過ごすことになります。
めちゃくちゃ後悔することになりますから、くれぐれも注意して下さいね。
「ホワイト求人に強い転職サイト」で求人を探すのがコツ
最初から年収高めで、しかも働きやすい職場で働きたい人は、
ホワイト求人に強い転職サイトを使って求人を探すようにして下さい。
ブラック企業の求人は最初から排除されているサイトなので、
リクナビやハロワより圧倒的に好条件な求人を見つけることができますよ。
↓例えば、以下のような優良ホワイト求人もたくさんあります。
転職活動ってどこで求人を探すか?によって、
結果がかなり変わってくるので、くれぐれも注意して下さいね。
(ハロワとかで探すとブラックに入ってしまう可能性大です)
- 20代未経験で年収450万円〜の求人
- 最短1週間〜2週間で入社の急募求人
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今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと
いろいろ事情があって、今すぐは転職活動を始められない…という人も、
転職サイトの無料アカウントは精神的に余裕のあるうちに作っておきましょう。
日々の疲労やストレスが限界になると、
転職サイトに登録するという作業すらやる気がなくなるものです。
疲れて仕事から帰ってきたら、
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(優良求人が出てきた時に見落としがなくなります)
良さげな求人が見つかったら、ブックマーク保存して情報としてストックしておきましょう。
普段から転職サイトから送られてくる求人情報をこまめにチェックするくせをつけておくと、
この業界の年収や福利厚生の相場が自然にわかってきます。
(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
転職サイトっていろんなところがありますが、
絶対にブラックな職場に入りたくない人は、
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マイナビエージェント(おすすめの無料転職サイト)
20代がホワイト求人探すならここ!
マイナビエージェントはホワイト求人が非常に見つかりやすい転職サイトです。
20代未経験で年収400万円〜の求人や、
在宅勤務OKのリモートワーク求人、
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↑こちらはホワイト企業の求人に強い転職サイトです。
無料で使えるサイトですので、情報リサーチに活用しましょう。
転職活動を「すべて自力でやろうとする」のは完全に無理ゲー
この記事を書いている2023年現在、
転職活動をすべて自力でやる…というのは、
完全に無理ゲーになっています(難易度が高すぎるという意味です)
もちろん、ルール的には自力でやってもいいんですよ。
ですが、現在はほとんどの人が転職エージェントを使って転職活動してますから、
自力で頑張ってもまず勝てない状態なのが現実なんですよね…。
受験や資格の勉強でみんなが予備校や資格スクールに通って
高確率で受かるテクニックみたいなものを知っているのに、
自分だけが手探りで独学でやってる…みたいな感じです。
これだと、書類選考すら通らない可能性が高いので注意して下さい。
今どきないとは思いますが、
自分で考えた手書きの履歴書や職歴書…とかは、
どんなに一生懸命書いても見づらくて、
採用担当者にうざがられるだけなんで注意して下さいね。
書類選考は転職エージェント経由で応募するのがごく普通になっています。
転職活動では、独学や自力でがんばろうとするタイプの人って絶対に損しちゃうんで注意して下さい。
大学入試や資格の勉強とかでもときどきみかけますが、
自分で成功法則を見つけよう!
…みたいに頑張っちゃうタイプの人ってだいたい落ちるんですよね。
(集中すべきなのはそこじゃない)
受験も転職も、一番大事なのは合格することです。
それ以外のことは、転職活動が終わってしまえば二度とかえりみることもありません。
そもそも、転職活動なんて人生でそう何度もやることではないんで、
成功法則やテクニックなんて見つけても、あとで使う場所がありませんしね…。
成功法則やテクニック!とかは転職のプロに任せて、
採用を勝ち取ることだけに集中しましょう。
次はこういう仕事やってみたい!って、
進路がなんとなく決まってる人はなおさらですね。
採用確率を確実にアップさせるためにも、
とりあえず転職エージェントの無料相談を受けることから始めましょう。
(リモートでもできますよ)
↓転職エージェントは以下のようなことを代わりにやってくれます。
なお、転職エージェントに報酬を払っているのは採用側だけですから、
私たち転職活動する側は完全無料で使うことができますよ。
- 書類選考対策(履歴書や職歴書などの添削)
- 面接のアポイント取りや日程調整の代行
- 希望する年収や勤務地に合わせた求人候補の提案
- 年収交渉の代行(面接への同席を含む)
↑特に最後の「年収交渉」は、やるかやらないか?で、
年収が100万円単位で変わってくることもあるので絶対利用した方が良いです。
むずかしい年収交渉を自力でできる人なんてほぼいません。
ただでさえ緊張する採用面接の場で、
給料これだけ下さい…!とか交渉するなんて現実的ではないですしね。
転職エージェントは完全無料なので、使わない理由はありません。
↓個人的におすすめの転職エージェント会社はこちらです。
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