
(税理士事務所職員にあるあるな退職理由は?)
- 税理士事務所を辞める理由は?
- あるあるの退職理由ってどんなもの?
- 税理士業界で転職成功する人は何が違う?
税理士業界は労働条件が決して良いとはいえません。
従業員5名程度の個人事務所が全体の9割を占めている業界ですから、
一部の優良ホワイト事務所を除いて、
かなり厳しいお給料やワークライフバランスで働いている職員がほとんどですね。
なので、この業界で働くなら
「どういう事務所を勤務先に選ぶか?」
がとても大切になります。

この記事では、税理士事務所で働く人にあるあるな退職理由を紹介します。
これから税理士事務所への転職を検討している方や、
すでに税理士事務所で働いているけど、もう辞めたい…
と感じている方は参考にしてみてくださいね。
税理士事務所を辞める理由【退職理由あるある5個】

(税理士事務所の職員に多い退職理由ってどんなの?)
1. 所長税理士や先輩職員との人間関係がつらい
人数の少ない職場で人間関係がうまくいかないと毎日がつらいですよね。
税理士事務所は8割以上が個人事務所です(平成28年経済センサス活動調査より)。
そして税理士の平均年齢は60歳を超えています。
そうなると、職員は完全に丁稚奉公状態です。
偉そうに飛んでくるよく分からない指示、
プライベートにどんどん踏み込んでくるベテラン職員、
少人数なのでそれを愚痴る相手もいない。
そんな環境に耐えられる人は多くないので、職員はどんどん辞めていくことになります。
そんな中でも税理士事務所を辞めない人の特徴を見てみると
- 合格しないまま番頭的な立場になる
- 独立開業に興味がない
- その事務所での出世に興味がある
という、しがらみや人間関係が苦にならない方、
目の前の出世レースに強い興味がある人になりがちです。
(そしてさらにややこしい人間関係が出来上がっていくのです…)
2. 給料・労働条件への不満
税理士事務所で働く税理士補助は給料が安いです。
↓ほとんどのケースで年収300万円前後からのスタートになるでしょう。
ちなみに私は、税理士事務所に未経験で転職した当初は、
手取り16万円で働いていました。
ボーナスは頑張りに応じて出ましたが、数万円出ればいい方でした。
勤続15年の先輩職員の方は年収400万円ほどでしたが、
これ以上は上がらないかなとおっしゃっていました。
この業界で高年収を狙うなら、業績がかなりよい事務所に転職するか、
早めに税理士資格をとって独立を狙うしかないと思います。
3. 労働量が多く激務すぎて不満
税理士事務所は9時出社、18時退社が基本です。
ですが土曜出勤がある事務所も多く、繁忙期は残業で自分の時間がなくなることもザラです。
5月は世間はゴールデンウィークですが、税理士事務所は繁忙期で休日どころではありません。
祝日が多い時期ほど土日に出勤するという、嬉しくないサイクルがありました。
大きい声では言えませんが、残業代が出るという話はあまり聞いたことがありません。
なので体感として、激務の割に給料がとても安いと感じてしまいます。
年末から確定申告にかけては超繁忙期ですが、
それ以外の時期も法人の決算が毎月あるので閑散期はないのが現状です。
4. 税理士試験との両立ができない
税理士試験に合格するには、
3,000~4,000時間の勉強時間が必要だと言われています。
税理士補助をしている人の多くが、
将来税理士になることを目指して受験勉強をしているのですが、
残業あり土日出勤ありの環境で受験勉強を続けるのはかなりハードです。
実際、私も受験勉強に専念するために一度税理士事務所を退職しています。
予備校の授業のある日は残業をしなくていい事務所も多くありますが、
それだけでは勉強時間は確保できません。
所長税理士に気に入られて退職のチャンスを逃した人が試験に合格できず、
番頭のようにその事務所に居続けるという姿はベテラン職員の定番のパターンです。
ただし、中にはこんな感じで
↓職員の試験勉強を応援している事務所もあります。

税理士事務所で働きながら税理士試験合格を目指すなら、
職員の受験勉強を応援する環境のある事務所
で働くことが必須条件になるでしょう。
>>税理士試験受験生を歓迎!勉強との両立がしやすい事務所求人を探す
5. どの税理士事務所も人手不足で転職が簡単
難しい人間関係で丁稚のように扱われ、給料も安く、激務が続く。
私が最初に就職した税理士事務所はそんな環境だったので、ひどい時は2か月に1人のペースで職員が辞めていきました。
そうなるとみんなが「私はいつやめようかな」という気持ちになってしまいます。
実際に実務経験者は転職でも優遇されるため、再就職は難しくありません。
そんな雰囲気の事務所が多いため、ステップアップなどとは関係なく人が辞めていき、
その穴をうめるために求人があるという負のループが続くことが少なくありません。