- 大学職員に学歴フィルターはある?
- 出身大学(母校)でないとなれないって本当?
- エリート大卒と三流大卒で出世に差はある?
↑大学職員を目指している方の中には、
学歴がないと採用されないのかも?と気になっている方は多いと思います。
ネットの口コミでは、
国公立や有名私立大卒のエリートじゃないと
書類選考で落とされるとか言われてますね。
ただ、私立大で8年ほど働いている者の実感としては、
↓大学職員の学歴要件の実情ってこんな感じだと思います。
- 事務職員の未経験採用は大卒者のみ
- 大卒なら有名大卒である必要はなし(三流大卒もOK)
- 高卒者は事務職の未経験採用は厳しい。
- ただし、高卒者も技術系の区分で入職してキャリアアップしていくケースはある
以下では、大学職員採用での学歴フィルターの実態を解説します。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
この記事を書いた人
営業マンから大学職員に転職して現在勤務8年目。
私立大学の正職員としてワークライフバランス重視で働いています。
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大学職員に学歴フィルターはある?
結論からいうと、大学職員に学歴フィルターはあります。
ただ、求められる学歴ハードルはそれほど高くありません。
具体的には大卒であることだけです。
大学職員になるために有名大学を出ている必要はありません。
私自身、地方の三流大卒ですが、
普通に大学職員として働けています。
同じ部署で働く人の多くもエリート大卒ではありません。
大学職員になるために東大や京大、
MARCHや関関同立などの学歴は必須ではないです。
なお、私が働いている大学は学生2000人程度の地方の私立大学です。
なぜ、大学職員に学歴は必要と言われるのか?
それではなぜ、ネットの口コミなどで、
大学職員になるには一流大卒であることが必須!
みたいにいわれるのでしょうか。
これは比較的簡単なことで、学歴が良い人というのは仕事も優秀な人が多いからです。
↓ちょっと難しい書き方をすればこういうことですね。
- 必要条件
仕事で優秀であること - 十分条件
一流大卒業であること
要するに重要なのは「仕事で優秀であること」であって、
一流大卒であることはおまけということです。
仕事ができる人と評価されさえすれば、
三流大卒でも採用されるってことですね。
逆にいえば、一流大卒でも仕事ができない人と評価されると採用されません。
私が一緒に採用試験を受けた人の中にも、
偏差値の高い大学を出ている人はたくさんいました。
採用試験中は「こんな人たちがライバルならやっぱ無理かなあ…」
みたいに思ってましたが、
フタを開けてみればそういった人たちは採用されず、
三流大学卒業の私が採用されてました。
大卒という最低限のハードルをクリアしている人であれば、
後は前職での経験や能力的なポテンシャルで判断されるケースが多いと思います。
採用後も「どこの大学卒か」なんて職員どうしで話題に上ったことすらありません。
(そんなセンシティブな話題にあえて触れる人間はいません)
高卒者は大学職員になれない?
以下は高卒者の方にはちょっと申し訳ない内容になりますが、
これは客観的な事実ですのでお伝えします。
大学事務の採用は基本的に大卒限定です。
高卒者はそもそも応募ができないというのが実情だと思います。
ただし、大学職員にもいろんな採用区分があることは知っておいて下さい。
採用区分によっては、高卒者や専門学校卒者でも採用されるケースがあるのです。
↓具体的には以下のようなケースですね。
- 技術職の職員採用
- 契約職員からの正社員登用
私が働く大学にも、高卒だけど電気主任技術者等の資格保有者で技術職として臨時採用され、その後に正社員(正職員)になった人がいます。
大学職員は基本的にどこでも同じ仕事をしていますので、
他大学でもこの辺りの事情は一緒かと思います。
学歴不問で大学職員を目指す方は、
契約職員から専任職員に昇格実績のある大学を狙ってもよいかもしれません。
自分の母校(出身大学)でなくても大学職員になれる
自分の母校(卒業した出身大学)で働いている大学職員はけっこういます。
ですが、そういう人はごく一部なのが実情かと思います。
自分の母校であれば、採用面接などでも面接官と話がはずむことはあるでしょう。
そういった面で有利になる程度だと思います。
私自身もそうですが、
母校と全く関係ない大学で働いている職員の方が多いですね。
自分の母校でないと大学職員になれないことはありません。
大学職員採用では学歴よりも職歴(卒業後の人生経験)が重要
大学職員の採用では、
学歴よりも「学校を卒業してからどういう人生経験を重ねてきたか?」の方が重要です。
- 何社の企業を経験してきたのか?や、
- 1社1社の在籍期間はどの程度か?
- どういう内容の仕事をしていたか?
↑こういったことが採用の判断基準になります。
なお、前職での経験内容が大学職員としての配属部署に影響するか?
というと、必ずしもそうではないと思います。
私自身は営業マンの経験があったので、
外部との接触が多い部署に配属されるのかなと思っていました。
しかし、実際の配属先は大学施設を管理する部署です。
営業の仕事とは真反対な事務職ですね。
これまで経験してきた職業とはまったく違う仕事をしてみたいという方も、
大学職員に挑戦してみる価値はあるでしょう。
ブランク期間ありの第二新卒でも大学職員になれる?
大学職員を目指す人の中には、
新卒で入った会社を短期間でやめてしまった人や、
ブランク期間(無職の期間)がある方もいらっしゃるでしょう。
現在は大卒フリーターだけど、
なんとかこの状況から脱出したい!
とがんばっている人もいらっしゃるかもしれません。
いわゆる「第二新卒」として仕事を探している方たちですね。
↓これも事実をありのままお伝えすると、
ブランク期間(無職になってしまった期間)は、
履歴書上ないにこしたことはありませんが、
あれば即不採用ということでもありません。
私自身も学校を出てからフリーターをやっていた期間はあります。
無職の期間があったとしても、
その間にどういうことを考えてどういう行動をしていたか?
をしっかり話すことができればOKです。
学校を出て迷いなく働いている人は一部のエリートだけ
学校を出てから何の迷いも悩みもなく、
順調にいっている人なんて一部のエリートだけです。
みんな「この会社にずっといていいのかな…」とか、
「就活してなんとなくこの会社にいるけど、実はやめたくてしょうがない…」
とか考えながら働いてるのが普通です。
無職の期間があったとしても、
コンプレックスに感じることはありません。
あなたの人生全体という長い視点でみましょう。
無職期間中に何を学んだか?を面接ではアピールすればいいのです。
大学には就職課という部署がありますが、
ここでは将来のキャリアに悩んで
相談にやってくる学生さんがたくさんいます。
仕事に悩んだ経験がある人は、
彼らにアドバイスできることがたくさんあるはずです。
大学職員にはコニュニケーション能力が重要
大学職員の採用では、コミュニケーション能力をチェックされます。
大学職員としてキャンパス内で働いていると、いろんな人と関わります。
学生さんはもちろん大学教員や学生の保護者など、
外部の関係者と接する機会が多くあります。
大学職員は「縁の下の力持ち」的な人が好まれます。
専門的なスキルや学歴などの項目よりも、
コミュニケーション能力が重要視される傾向があるのです。
大学職員の採用面接ってどんな質問がされる?
実際の大学職員の面接でどのような質疑応答があるかというと、
↓以下のようなものが多いでしょう。
- 自己紹介を簡潔にお願いします。
- これまでの職歴の中で1番苦労したこと、それをどう乗り越えたかを教えてください。
- 前職の退職理由を教えてください。
- なぜ大学職員になろうとしているのか教えてください。
- 数ある大学の中で、なぜ本学の採用試験を受けているのか教えてください。
- 本学に対するイメージを教えてください。
面接は複数回行われる可能性があります。
対応してくれる面接官によっても面接での質問内容は異なるでしょう。
ただ、最低でも上記の質問に対しては回答を用意しておいてください。
仮に別の質問があったとしても、
上の質問への回答を用意しておけば、応用可能な場合が多いです。
まとめ
今回は、大学職員に求められる学歴の実態について解説しました。
結論的に大学職員は一流大卒でなくても十分転職できます。
それほどハードルを高くする必要はありませんので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
「大学職員の求人に特化した転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
特定の業種業界の求人に強い転職サイトを使って求人を探すようにして下さい。
転職サイトってものすごくたくさん種類がありますが、
それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
実際に求人リサーチしてみました。
この記事を書いている現在ですが、
↓例えば以下のような求人が登録されています。
(なお、無料アカウント登録だけで使えるサイトなので、お金がかかるようなことはいっさいありません)
>>大学職員の実際の求人を見てみる
(無料アカウントで求人検索できます)
転職活動ってどこで求人を探すか?によって、
結果がかなり変わってくるので、くれぐれも注意して下さい。
こちらの求人サイトでは、
↓他にも以下のような求人を見つけることができましたよ。
- 未経験OKで年収450万円スタートの求人
- 第二新卒・社会人経験なしでも積極採用の求人
- 学生数ランキング上位の人気大学の求人
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- ビジネススクールや大学院などの運営に関われる事務職
- 将来の幹部候補として入職できる大学求人
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↓利用者の口コミ評判についてはこちらを参考にしてください。
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doda転職エージェントの口コミ評判(体験談14件あり)
「dodaの口コミ評判は悪い?」この記事では、dodaの口コミ体験談をまとめています。コロナ禍後に実際にdoda転職エージェントを利用した人だけに限定して口コミ体験談を募集しましたので、最新の情報に基づく体験談を集めることができました。
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(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
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いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
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特に未経験で転職する人は要注意です。
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