就職先を考える時、大手企業にするか中小企業にするかで、まず悩む人もいるのではないでしょうか。
私は大学卒業後、中小企業の直販メーカーで6年間営業職を行い、その後東証1部上場企業に転職しました。
私自身が中小企業に就職して後悔した体験を通して、
なぜ中小企業がダメだったのか!?どこが良くなかったのか!?
中小企業の問題点を具体的に解説したいと思います。
この記事の目次
後悔した理由1:待遇の違い
入社する前は、
「中小企業には大手にはないやりがいというものがある」と信じていました。
大手と比べて、基本給・賞与・手当といったものが劣るということはもちろん知っていました。
しかし、そういうお金に関わる待遇より、「やりがい」というものに魅力を感じたのです。
中小企業の待遇
中小企業でも、採用人数を確保するために、基本給を大手近くにまで上げている会社もあります。
しかし、そのような会社は、
福利厚生(住宅手当、家族手当、子手当、営業手当など)の部分が大きく劣ります。
それぞれの手当は数万円でも、全て合わせると10万円ほどの差になることもあります。
そうすると、年間100万円ほどの実質年収の差になってしまうのです。
いくら「やりがい」といっても、現実的に年間100万円の差があるとなると、モチベーションに大きく影響します。
実際の年収
私は中小企業の時は年収450万円で、大手企業に転職後2年目で550万円まで上がりました。
さらに福利厚生を加えると、実質年収は600万円以上になりました。
つまり、年収に150万円も差が出たのです。
後悔した理由2: 仕事量
ほとんどの中小企業が、大手に比べて仕事量は遥かに多いです。
これには明確な理由があります。
大手企業の場合、営業、総務、事務等各部署に分かれて、バックオフィスがしっかりしています。
ですから、それぞれの社員は、配属された部署の業務に専念することができます。
しかし、中小企業では、内勤職もいるにはいるものの、人数、質ともに十分ではないことが多いのです。
そのため、中小企業の営業職は、内勤業務を自分でやらなければならないのです。
実際の仕事量
私の働いていた企業にも内勤職はいましたが、私は自分で、
発注から伝票の起伝、郵送や売掛金の回収まで、全ての業務を行う必要がありました。
これを営業後、帰社して行うとなると数時間かかります。
全ての業務を自分で完結しなければならない以上、繁忙期にはとてつもない業務量になりますし、
ミスやトラブル時の対応も自分でやらなければなりません。
気の休まる時がありませんでした。
後悔した理由3: ワンマン社長で経営が不安定
大手企業の多くは経営が安定していますが、私の働いていた中小企業は、安定とは程遠い世界でした。
また、中小企業では俗に言うワンマン社長が多く、社長の一存で全てが決まる傾向にあります。
実際のワンマンぶり
私が働いていた会社では、ある日突然、翌年からの契約内容の変更が発表されるということがありました。
そして、全ての得意先に対し、契約の見直しと契約書の取り直しを求められました。
それ自体は、どこの会社でもあるかもしれません。
しかし、現場の意見を無視したその契約書は、
売上を上げるどころか、下手をしたら契約打ち切りになるような内容でした。
何故そのようなことが起こるかというと、まず、社長に意見を出来ない雰囲気だからです。
そして、営業部長というポジションにつくのは、社長の顔色を窺い社長の意のままに動く社員だからです。
もちろん、営業部長は社長の意思のごり押しで、対応は現場に丸投げです。
後悔した理由4: パワハラ
特にワンマン社長の会社では、労基法が守られていないケースが多いです。
いまだに、長く働くのが美徳という文化があり、長時間働き上の言うことを忠実に守るイエスマンが、重宝されます。
能力は関係ないのです。
パワハラも酷く、社長自身がパワハラという観念が欠如しています。
社長からパワハラを受けた上司が、ストレスのはけ口のように部下にパワハラ、暴言、怒鳴りつけるということが起こります。
これくらい中小企業では労基法やパワハラへの認識が低いのです。
新卒で中小企業に就職して後悔しているあなたへ。優良企業に転職する方法
ここからは、中小企業から大手優良企業に転職する方法を、実体験をもとに紹介します。
中小企業から大手企業に転職するのは、とても難しいというイメージかもしれません。
しかし、しっかり対策をすれば大丈夫です。
中小企業では大手企業に比べて業務量が多く、色々な経験をしているからです。
中途採用は実務経験者採用が基本
私は新卒で入った中小企業で6年働き、大手企業に転職しました。
30歳前後の中小企業から大手企業への転職は、スキルが求められます。
面接時に「今までこのような業務を行い、このような実績を出しました」だけではダメです。
そこにもう一つプラスし
ポイント
- 「御社のこのような業務は、今までの経験から貢献できます」
- 「この業務で最大限能力を発揮できます」
といった未来の話、入社後に活躍できるというアピールが、面接で必要になります。
中小企業で業務を行ってきた強みは、全ての業務を自分自身で完結してきたことです。
しっかり業務内容を整理して、希望する企業とマッチングしましょう。
20代半ば、第二新卒の大手企業への転職
中小企業に入って3年以内、20代半ばまでの方が大手企業に転職するには
ポイント
- 「志望動機」
- 「転職理由」
の2つを明確にすることが大事です。
この年齢ですと、社会人として問題がないかという点と、熱意を見られます。
なぜ新卒で入った会社でなく、この会社に転職したいのか、と志望動機を明確にしましょう。
仕事つまらない・給料安い…。今の職場でこれ以上働き続けたくない人へ

(あわない仕事・人間関係のストレスでつらい働き方をしている人へ)
- 給料がぜんぜん上がらない…。もう2年以上働いてるのに。
- 人間関係のストレスが限界。上司も先輩も大嫌いな人ばかり…。
- 1ミリも興味ない仕事だけど、生活のためにしかたなく働いている…。
↑こんな感じで働いている人ってきっと多いのではないでしょうか。
仕事って人生のほとんどの時間を使ってやっていくことですから、
ストレスの多い環境だとほんと地獄ですよね。
ほとんどの人にとって今の仕事がベストの選択肢じゃないのが普通です。
学生時代になんとなく就活やって、
なんとなく安定してそうな会社に入って、
なんとなく年齢を重ねていく人がほとんどなんですよね。
ただ、こんな感じで30代後半になってくると、状況はもっと悪くなります。
「35歳転職限界説」とかいいますが、
転職って年齢が高くなるほど実務経験を求められるようになりますから、
難易度がどんどん高くなってしまうんですね。
そうしているうちに家族ができ、家を買うために住宅ローンを組んで…。
で、どんどん身動きが取れなくなっていくのが現実です。
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めるのが有利

(営業から経理、総務からマーケティングなど「職種を変える転職」は年齢制限があります)
今いる環境にどうしても限界を感じているなら、
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めましょう。
特に、職種を変えるキャリアチェンジ転職の場合は年齢をかさねるほど不利になります。
(営業から経理、総務からマーケティングなど)
今の仕事とまったく違う職種に行きたいなら、
どんなに遅くとも20代後半、できれば20代前半までに転職しておく必要があります。
業種業界にもよりますが、ここを逃すと未経験職種での採用は非常に難しくなるのが一般的ですね。
- 今の仕事はぜんぜん好きになれない…
- この業界でずっと働きたくない…
↑と感じている人は、
早めにアクションを起こす必要があります。

まずは「自分にはどんな選択肢があるのか?」のリサーチから始めよう

(まずは「自分の学歴・職歴でどのぐらいの求人を狙えるのか?」のリサーチから始めましょう)
とはいえ、いきなり転職活動なんてハードルが高く感じてしまいますよね。
生活費を稼がないといけないから、今すぐ転職は難しい…。
↑という人もきっと多いはずです。
転職って重要な決断になりますので慎重になるのは当然ですよね。
いきなり転職活動なんて無理…と感じる方は、
まずは「世の中にどんな仕事があるのか?」
「自分の学歴・職歴だとどんな仕事に転職できる可能性があるのか?」
のリサーチから始めてみるのがおすすめです。
具体的には、無料で使える転職サイトでいろんな求人情報を見てみましょう。
転職サイトは今すぐ転職する気がない人も気軽に使うことができますよ。
マイナビエージェント
高年収な優良求人が絶対見つかる!(無料転職サイト)
マイナビエージェントは個人的に最もおすすめな転職サイトです。
未経験から高年収を目指せる求人から、
実務経験者限定のクローズド求人まで、
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無料で使える鉄板の大手転職サイトなので、転職活動が初めてな人も安心です。
転職サイトで無料アカウントを作っておくと、
あなたにマッチする求人が出てくるたびにメール自動通知してもらうえます。
気になった求人をブックマークしておくだけでも、
いざとなったら転職もあるという選択肢を持つことができるんですね。
今の職場で限界が来たときに、
転職という対抗策を打つことが可能になります。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくことが大切です。

転職サイトは完全無料で使うことができます。
いつでも利用をやめられますし、
変な連絡が来ることもないのでリスクはゼロです。
今すぐは転職できない人も、転職サイトを活用して情報収集から始めましょう。
転職成功するのに「特別優秀」である必要はない

(ごく普通の人でも転職で成功することは可能です)
- 特別優秀なひとにぎりの人だけが高年収になれる。
- コミュ力が高くてルックスも良く人脈もないと人生負け組。
- 一流大学を出てないと出世なんてできない…。
↑こんなふうに考えている人って多いと思いますが、実はこれまったくの誤解です。
私は転職支援の仕事をしてるので、
年収700万円〜1000万円の人たちとたくさん会いますが、
彼らは特別優秀な人ばかりではありません。
もちろん、中には弁護士や会計士みたいに
特別優秀な人もいますけどね。
でも、営業マンや経理マンなど
ごく普通の仕事でも高年収の人たちもたくさんいます。

問題は「ごくフツーの人が、なぜ理想的な働き方ができるようになったのか?」ですが、
これは日頃から自分がどういう環境で働ける可能性があるのか?
の情報リサーチをしっかりやっているからなんです。
情報リサーチといえば新聞をまずイメージしますよね。
ですが、ニュースにくわしくなって年収上がった人を私は見たことがないです。
お金と時間を消費して新聞を読むぐらいなら、
転職サイトを見るようにした方がよっぽど年収アップにつながりますよ。
実際、年収高い人って今すぐ転職する予定はなくても
転職サイトに登録だけはしています。

転職サイトで希望条件を入力しておくと、マッチする求人が自動的に情報として入ってくるので情報感度が高くなるんですよね。
最新の求人情報につねにアンテナを貼っておいて、
チャンスがめぐってきたらすぐに行動を起こせるようにしておくのが大切です。
転職サイトを使った情報リサーチのやり方
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↓こんな感じで最新の求人情報にいつでもアクセスできるようになります。

↑実際の求人情報を見てみるとわかりますが、
年収の高い仕事であっても、
特別な能力って求められていないことに気づくと思います。
サラリーマンの年収って、所属先の会社がもうかっているかどうか?でほぼ決まるからです。
逆にいうと、所属先の会社がもうかっていないと、
あなたがどんなに優秀な人であっても大したお給料を稼ぐことはできません。
これは優秀な人ほど見逃しがちな重要ポイントですね。
もうかっている会社は転職サイトに好条件で求人をバンバン出しています。
こういう情報を常日頃からリサーチしておくことがとても大切ですよ。