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(急性期病院の理学療法士は忙しい?)
- 急性期病院で働く理学療法士は忙しい?
- 回復期や維持期と仕事内容はどう違う?
- 給料は高い?転職先としておすすめ?
私は急性期病院で勤務して4年目の理学療法士です。
主な担当は、脳血管疾患や神経難病の入院患者ですが、広い範囲の疾患を経験しました。
私が勤めている病院は、500床を超える病床数をもち、救急科を始め、整形外科、脳神経内科・外科、循環器、呼吸器内科・外科など様々な診療科に対応しています。
リハビリテーション科は、50人以上が在籍しており、急性期リハに力を入れている施設です。
この記事の目次
急性期病院で働く理学療法士は忙しい?回復期や維持期との比較
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(急性期病院の理学療法士は忙しい?回復期・維持期との違いを比較)
1. 担当する患者数が多い?
「急性期病院だから患者数が多い」とはいえません。
急性期病院の中でも、病院の機能や特色によって患者数が異なります。
担当する患者数が多い病院とは、
〇〇総合病院や〇〇医療センター、
〇〇市民病院など、専門性の高い診療科が集結した急性期病院です。
このような急性期病院では、病床数が400以上あるため、患者数も多くなります。
専門性が高く、様々な診療科を扱う急性期病院のリハビリテーション科は、
リハスタッフの数が少ない、もしくはリハスタッフの数が多くてもリハ依頼件数が多い傾向にあります。
私の職場でも、リハスタッフの数は多いのですが、
様々な診療科からリハ依頼が出されるため、
1日に12人以上の患者様を担当する日もあります。
担当の患者数にゆとりがある病院
急性期病院の中でも、地域に密着した病院や、
一部の診療科に特化した病院などの病院では、
担当する患者数にゆとりがあるでしょう。
このような病床数が200前後の規模が小さい病院は、
リハ依頼の件数も少なく、ゆっくり患者様と向き合えます。
回復期・維持期との違い
回復期では、リハを目的とした入院なので、1人あたり3単位かかる場合がほとんどです。
1人あたり3単位かかる患者様が多いと、1日にみる患者数は少なくなります。
維持期で働くリハスタッフの数は少ないため、担当する患者様は多いでしょう。
維持期では、ゆっくりとした時間を過ごすような方が多く、
隔日で関わる患者様もいるため、急性期とは仕事内容が異なります。
2. 予定通りに回れない
「予定通りに患者様を回れない」といった悩みは「急性期あるある」です。
回復期は機能改善のためにリハが目的で入院されていますが、急性期は違います。
急性期では、病気の治療を目的に入院されている患者様に対してリハを実施します。
そのためリハ以外の予定が多く、患者様の全身状態が変わりやすいのです。
例えば、
- 患者様を車いすへ移乗した途端、検査に呼ばれたり・・・
- 発熱や嘔吐など、全身状態が変わっていたり・・・
- 病室へ訪問と、他科の受診でいないことも・・・
運が悪い時は、別の患者様も、
また別の患者様も同じような理由で、リハができないこともあるのです。
予定通りに回れないことも想定して、
ほかのスタッフと連携を取りながら、柔軟に対応する力が求められます。
3. 事務作業が多い
急性期病院は、回復期や維持期と比べると事務作業が多くあります。
急性期病院は、病院の回転率が高いので、
一人の患者様を担当する期間が2週間前後と短いのが特徴です。
担当した患者様が数日後に退院することもよくあります。
患者様の入退院に合わせて、
計画書や転院のサマリーを作成する必要があるので、事務作業は増えてしまいます。
急性期病院に限りませんが、
臨床研究する施設では、基本情報や理学療法評価などのデータ入力もありますよね。
臨床業務と事務作業のどちらも多い急性期病院は「忙しい病院」といえます。
4. 残業は多い?
急性期病院でも残業の多さは、施設によって異なります。
急性期病院では、事務作業が多いのですが、
自分で一日の予定を組んで柔軟に動けるため、空き時間を利用して進められますよ。
基本的な事務作業以外に、臨床研究したり、
後輩の指導業務があったり、カンファレンスがあると、残業する日もあります。
ワークライフバランスを重要視する方は、
残業時間の記載がある病院を選ぶと安心ですね。
(「残業は月10時間以内程度」と記載されているところなど)
月10時間の残業なら、1日の残業時間は平均30分以内なので、
少ないといえるのではないでしょうか。
中には、〇〇分を過ぎたら残業扱いとする病院などもあるので、注意してくださいね。
5. 休みの取りやすさは?
急性期と回復期では、休みの取り方が異なります。
回復期は「365日体制」をとっているので、シフト制です。
急性期は「365日体制」をとっている病院が少なく、
「土日祝日が固定休み」もしくは
「日曜固定+平日のどこかで1日休み」の体制をとっている病院がほとんどです。
年末年始も休みの場合が多いので、
子育てしながら働く方にとって、働きやすい環境ではないでしょうか。
6. 急性期病院で働く年齢層は?
急性期病院で働く年齢層は、新卒から10年以上の経験をもつスタッフまで幅広い年齢が集まります。
急性期や回復期は、新卒に人気が高いのですが、
急性期は長く勤めるスタッフが多いので、転職者向け求人の数は少ない傾向にあります。
維持期の病院や介護福祉施設は、子育てしながら働くパートの方や、
経験を積んで転職した方など、中堅層の理学療法士がほとんどです。
急性期病院で働く理学療法士の給料は高い?
急性期病院で働く理学療法士の給料は、
↓月給25万〜30万程度が相場と言えるでしょう。
他に理学療法士が比較的高いお給料で働ける職場としては、
介護福祉施設やクリニック、訪問リハがあげられることが多いです。
給料だけでみると、介護福祉施設などに魅力を感じる方もいらっしゃるでしょう。
介護福祉施設などは、転職して勤めている方が多く、
理学療法士としての実績が求められる施設もあります。
しかし、急性期の病院には「運営母体が大きいため、福利厚生が充実している」という魅力があります。
例えば、託児所が完備されていたり、
住宅手当や家族手当があったり、医療費補助制度があったりするんですね。
福利厚生が充実していると、子育てをしながらでも、安心して働けます。
給料だけでなく、ライフイベントに合わせて勤められるような職場を選びましょう。