
大卒で入社した会社ももう4年目。年齢的にも27歳になった。
仕事はわりとこなせるようになったけど、いかんせん最近仕事がおもしろくなくてマンネリ気味…。
27歳の今からまったく未経験の職種や業界に転職するのは遅い?
↑今回は、こんな疑問にお答えします。
現在30代後半の私は、これまでに3回の転職を経験して「2勝1敗」でした。
「何をしたら失敗するのか?」と、「こうすれば成功する」の両方を実体験ベースでアドバイスできます。
↓この記事では、以下のようなことについて解説します。
- 27歳の人が転職活動を始めるベストのタイミングがいつなのか?がわかります。
(※先にネタばらしすると、すでに27歳になっているなら「今すぐ」がベストです。その理由は本文を読むと分かります) - 20代後半以降の人が、面接でアピールするべきことが分かります。
- 転職活動は何から始めればいいのか?が具体的にわかります。
この記事では、現在27歳で「転職すべきかどうか迷っている・未経験の職種に転職できるかどうか不安を感じている」という方向けに、
転職・再就職を成功させるための具体的ポイントを解説します。参考にしてみてくださいね。
27歳で転職は年齢的に遅いのか?
転職サイトのdodaが、2019年上半期で転職成功者にアンケートした結果によると、
↓転職成功者の平均年齢は以下のようになっています。
転職に成功した人の平均年齢
- 男性 :32.6歳
- 女性 :29.8歳
- トータル:31.7歳
こうして見ると、「27歳で転職」というのは決して遅くない感じがしますよね。
しかし、上記は「経験者転職と未経験者転職の両方を合わせたデータ」であることに注意が必要です。
今の仕事と同じ業種業界で転職するのと、未経験の業種業界に転職するのとでは、あつかいはまったくちがいます。
- 自動車メーカーの営業マンが、別の自動車メーカーの営業マンに転職
- 自動車メーカーの営業マンが、鉄鋼メーカーの営業マンに転職
- 自動車メーカーの営業マンが、経理マンに転職
↑1〜3で、前提条件がまったく違うのはあきらかですよね。
すでに経験のある業種・業界内で転職するなら、年齢制限なんてほぼ存在しないといって良いでしょう(むしろ即戦力として歓迎されます)
2.の「同じ営業マンという業種・業界だけが違う」の転職でも、年齢はそれほど大きな問題にはならないです。転職後も基本的には同じ仕事(営業マン)をすることになるからです。
転職時の年齢がネックになるのは、「未経験の業種に転職する場合」なのです。
未経験職種への転職は「20代後半」までに始めるのがベスト
これは結論から言うと「20代後半まで」です。
より具体的に言えば25歳〜27歳の「第二新卒」に該当する年齢ですね。
実際の求人を見るとわかりますが、「未経験OK」の求人は募集条件が20代までとなっていることが多いです。
また、あなたもすでに社会人として仕事をしているでしょうから、以下の2つのケースを考えてみてください。
↓以下のどっちの新人が「やりやすい」ですか?
- 25歳の人を新人として教育する。
- 30歳の人を新人として教育する。
あなたの年齢がいま27歳だったとして、教育しやすいのは明らかに「25歳の新人」ですよね。
自分より年上の先輩というのは誰でもやりづらいと感じるものです。
もちろん、即戦力として働いてくれる人なら30代以降でも全然OKですよ。対等な立場の同僚として働けますからね。
一方で、未経験として入社してきた「新人」として扱うとなると、「30代の新人」というのはなかなか厳しいものがあります。
きびしいようですが、これが転職市場の現実です。
25歳〜27歳が未経験転職の適齢期=これ以降は「やや遅い」
未経験の業種・業界に挑戦するなら25歳〜27歳が適齢期ですが、
これは逆に言えば、これ以降年齢になると「やや遅い」ということです。
「特別なポテンシャル」を持っている人でない限り、「30代で業界の経験が全くない人」を企業側が採用する理由はあまりありません。
↓ちなみに、ここでいう「特別なポテンシャル」というのは以下のようなことです。
特別なポテンシャルとは?
- 超高学歴タイプ
東大卒・京大卒など。ちなみに「難関私大卒」では弱いです。 - コミュ力おばけタイプ
「地下アイドルやってました」というようなぶっとんだエピソードがある人。なお、「どんな人とでもすぐ打ち解けます」というレベルは「普通の人」です。 - 行動力おばけタイプ
学生時代にヒッチハイクで海外20か国まわりました、というような人。 - 帰国子女タイプ
片方の親が外国人で英語ペラペラ、海外の大学出てますなど。
いってしまえば、こういうタイプの人はどんな会社であっても採用される可能性が高いです。でも99%の人はこういうタイプではまずないですよね。
私たち「普通の人」が少しでも有利に再就職を決めるなら、年齢は若ければ若いほど有利になります。
ポテンシャル面で上記のような特別な売りがないなら、行動の速さで勝負するのが生存戦略ですよ。
27歳で転職するならこれをアピールしよう
ここからは、27歳の人がいざ転職活動を始めるとして、何を「強み」としてアピールすべきなのか?を解説します。
ポイントは、企業側がなぜ「新卒」ではなく、
「20代後半の社会人経験者」を未経験採用しようとするのか?を理解しておくことです。
↓27歳の人が未経験の職種に転職するなら、書類選考や面接では以下のようなことをアピールすると「採用担当者の心に響くアピール」になります。
- 社会人として最低限のマナーを身につけていること
- どんな職場でもなじめるコミュニケーション能力があること
- 良くも悪くも「もう後がない=覚悟が決まっている」こと
この中では3つ目が一番大切です。
順番に見ていきましょう。
1.社会人として最低限のマナーを身につけていること
企業側から見ると、新人教育を行うための期間や研修費用はコストです。
新卒社員の場合、一からのスタートなので「自社のカラーに染められる」というメリットがありますが、教育に大きなコストがかかります。
25歳〜27歳の社会人経験者は、この面でのコストを大幅に短縮することができますから、企業側としては採用するメリットがあります。
新人教育のコストが低いことを企業側にアピールしましょう。
2.どんな職場でもなじめるコミュニケーション能力
企業の採用担当者というのは、「現場の担当者」から常につきあげをくらっている存在です。
「変な新人を入れたら承知せんぞ」といつも現場から文句をいわれている存在ということですね。
具体的には、「自社の既存のスタッフと、うまくやっていけるコミュ力を持った人をいれないといけない」ということです。
この面でもすでに社会人経験のある人は有利になります。
「年齢性別の違う人、性格の全く違う人たちの中に入っても、組織人としてスムーズになじんでいけます」ということをアピールしてください。
3.良くも悪くも「もう後がない=覚悟が決まっている」こと
一番重要なのはこれです。
ここまで見てきた通り、27歳という年齢は「未経験の職種に挑戦する最後のチャンスとなる年齢」といえます。
あなた自身がこのことをよく自覚しており、「御社に骨を埋めるつもりで頑張ります」ということをアピールしましょう。
20代前半の「ふわふわした人たち」とは一味もふた味も違う印象を与えることができますよ。
私たち「普通の人(上で見た「特別なポテンシャル」のない人)」にとって、結局のところ重要なのはやる気です。
採用を担当する人事担当者も「普通の人」ですから、この手の覚悟をしっかりアピールすれば、高い評価をしてくれるのはまちがいありません。
転職活動を始めるタイミングは「在職中」がベスト
転職活動を始めるなら、「在職中に始める」が鉄則です。
仕事をしながらだと忙しすぎてろくに転職活動に時間がとれないので、退職後にじっくりと転職活動しよう…。
↑このように考えている方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんが、これはまず避けた方が良いです。
これをやるなら、今よりも年収が100万円単位で減ることを覚悟しておく必要があります。
企業側は、いわゆる「失業者」を人材として評価しません。
失業期間が1ヶ月以上になると社会人としてのカンは確実ににぶりますし、
そもそも「会社が倒産したわけでもないのに、この年齢で無職…なんて計画性がなくて無責任なタイプ」というマイナス評価からスタートすることになってしまいます。
すでに離職してしまったという人は現在の状況をスタート地点とせざるをえないですが、
そうでないなら必ず「在職中」に転職活動をスタートするようにしましょう。
転職の相談は上司や同僚にしてはいけない
「実は転職しようと考えているのですが…」という相談は、まちがっても同じ会社の上司や同僚にすべき相談ではありません。
彼らは立場上、必ずあなたを引き留めざるを得ないですし、あなたが退職の意思を持っていることを自分の上司に報告する可能性もあります。
少なくとも、あなたの決断を積極的に応援してくれる人は皆無だと思っておいてください。
あなたが「転職したい」と相談すると…。
=この職場はよくない、といっているのと同じ
=相談された側からしても自己否定されたような気分になる
=相談された側も、自分のアイデンティティを守るためにも引き留める
↑こういう心理が働きますから、確実にネガティブな反応が返ってくるでしょう。
転職というただでさえ心理的なハードルが高い行動で、まわりから「やめとけ」といわれるとさらに行動できなくなってしまいます。
少なくとも、まだ「辞めようかな…」と迷い始めた段階なら、自分の心の中に留めておきましょう。
下手に周りに相談してしまうと、最終的に今の職場に残る決断をしたとしても、「過去に仕事を辞めようとしたことがあるやつ」という評価を受けてしまいますよ(今の会社で出世できなくなる)
直属の上司に退職意思を伝えるのは、次の転職先から内定が出たあとのタイミングで十分です。
社会人である以上、自分の身は自分で守る意識が必要です。
まずは「どういう選択肢があるのか?」を知るところから始めよう
これから転職活動を始めるタイミングの人は、まずは「世の中には、どういう求人があるのか?」をリサーチすることから始めましょう。
自分と年齢が同じ、職種も同じ。
でも、自分より年収が100万円以上高い人がいる。
↑こういう状況は普通にあり得ます。
世の中に出回っている求人は、転職サイトを見れば誰でも簡単にチェックできます。
ただし、こうしたサイトで見られる求人には「公開求人」と「非公開求人」の2種類があることに注意してください。
要注意ポイント
- 転職サイトに登録されている求人情報には「公開求人」と「非公開求人」の2種類がある。
- 数の割合は「公開求人2割:非公開求人8割」ぐらい。
- 誰でも見られる公開求人の情報だけ見て、「自分に合った求人はないかも…」と判断するのはあまりにももったいない。
一般向けに公開されているのは「公開求人」だけです。
割合的には「公開求人2割:非公開求人8割」ぐらいだと思っておいてください。公開求人だけみて「自分が応募できそうな求人はない…」と判断するのは危険です。
「非公開求人」までみたいなら、転職サイトに希望条件その他の情報を登録しましょう(無料です)
メールアドレスやあなたの連絡先情報を登録すると、あなたの条件にマッチした非公開求人を検索できるようになりますよ。
もちろん、大手転職サイトの多くは上場企業などの大手企業が運営しているので個人情報が外に漏れるようなことはありません(あなたが転職活動していることを、会社の人に知られるようなことはありません)
仕事つまらない・給料安い…。今の職場でこれ以上働き続けたくない人へ

(あわない仕事・人間関係のストレスでつらい働き方をしている人へ)
- 給料がぜんぜん上がらない…。もう2年以上働いてるのに。
- 人間関係のストレスが限界。上司も先輩も大嫌いな人ばかり…。
- 1ミリも興味ない仕事だけど、生活のためにしかたなく働いている…。
↑こんな感じで働いている人ってきっと多いのではないでしょうか。
仕事って人生のほとんどの時間を使ってやっていくことですから、
ストレスの多い環境だとほんと地獄ですよね。
ほとんどの人にとって今の仕事がベストの選択肢じゃないのが普通です。
学生時代になんとなく就活やって、
なんとなく安定してそうな会社に入って、
なんとなく年齢を重ねていく人がほとんどなんですよね。
ただ、こんな感じで30代後半になってくると、状況はもっと悪くなります。
「35歳転職限界説」とかいいますが、
転職って年齢が高くなるほど実務経験を求められるようになりますから、
難易度がどんどん高くなってしまうんですね。
そうしているうちに家族ができ、家を買うために住宅ローンを組んで…。
で、どんどん身動きが取れなくなっていくのが現実です。
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めるのが有利

(営業から経理、総務からマーケティングなど「職種を変える転職」は年齢制限があります)
今いる環境にどうしても限界を感じているなら、
少しでも年齢が若いうちに転職活動を始めましょう。
特に、職種を変えるキャリアチェンジ転職の場合は年齢をかさねるほど不利になります。
(営業から経理、総務からマーケティングなど)
今の仕事とまったく違う職種に行きたいなら、
どんなに遅くとも20代後半、できれば20代前半までに転職しておく必要があります。
業種業界にもよりますが、ここを逃すと未経験職種での採用は非常に難しくなるのが一般的ですね。
- 今の仕事はぜんぜん好きになれない…
- この業界でずっと働きたくない…
↑と感じている人は、
早めにアクションを起こす必要があります。

まずは「自分にはどんな選択肢があるのか?」のリサーチから始めよう

(まずは「自分の学歴・職歴でどのぐらいの求人を狙えるのか?」のリサーチから始めましょう)
とはいえ、いきなり転職活動なんてハードルが高く感じてしまいますよね。
生活費を稼がないといけないから、今すぐ転職は難しい…。
↑という人もきっと多いはずです。
転職って重要な決断になりますので慎重になるのは当然ですよね。
いきなり転職活動なんて無理…と感じる方は、
まずは「世の中にどんな仕事があるのか?」
「自分の学歴・職歴だとどんな仕事に転職できる可能性があるのか?」
のリサーチから始めてみるのがおすすめです。
具体的には、無料で使える転職サイトでいろんな求人情報を見てみましょう。
転職サイトは今すぐ転職する気がない人も気軽に使うことができますよ。
マイナビエージェント
高年収な優良求人が絶対見つかる!(無料転職サイト)
マイナビエージェントは個人的に最もおすすめな転職サイトです。
未経験から高年収を目指せる求人から、
実務経験者限定のクローズド求人まで、
好条件なホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。
無料で使える鉄板の大手転職サイトなので、転職活動が初めてな人も安心です。
転職サイトで無料アカウントを作っておくと、
あなたにマッチする求人が出てくるたびにメール自動通知してもらうえます。
気になった求人をブックマークしておくだけでも、
いざとなったら転職もあるという選択肢を持つことができるんですね。
今の職場で限界が来たときに、
転職という対抗策を打つことが可能になります。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくことが大切です。

転職サイトは完全無料で使うことができます。
いつでも利用をやめられますし、
変な連絡が来ることもないのでリスクはゼロです。
今すぐは転職できない人も、転職サイトを活用して情報収集から始めましょう。
転職成功するのに「特別優秀」である必要はない

(ごく普通の人でも転職で成功することは可能です)
- 特別優秀なひとにぎりの人だけが高年収になれる。
- コミュ力が高くてルックスも良く人脈もないと人生負け組。
- 一流大学を出てないと出世なんてできない…。
↑こんなふうに考えている人って多いと思いますが、実はこれまったくの誤解です。
私は転職支援の仕事をしてるので、
年収700万円〜1000万円の人たちとたくさん会いますが、
彼らは特別優秀な人ばかりではありません。
もちろん、中には弁護士や会計士みたいに
特別優秀な人もいますけどね。
でも、営業マンや経理マンなど
ごく普通の仕事でも高年収の人たちもたくさんいます。

問題は「ごくフツーの人が、なぜ理想的な働き方ができるようになったのか?」ですが、
これは日頃から自分がどういう環境で働ける可能性があるのか?
の情報リサーチをしっかりやっているからなんです。
情報リサーチといえば新聞をまずイメージしますよね。
ですが、ニュースにくわしくなって年収上がった人を私は見たことがないです。
お金と時間を消費して新聞を読むぐらいなら、
転職サイトを見るようにした方がよっぽど年収アップにつながりますよ。
実際、年収高い人って今すぐ転職する予定はなくても
転職サイトに登録だけはしています。

転職サイトで希望条件を入力しておくと、マッチする求人が自動的に情報として入ってくるので情報感度が高くなるんですよね。
最新の求人情報につねにアンテナを貼っておいて、
チャンスがめぐってきたらすぐに行動を起こせるようにしておくのが大切です。
転職サイトを使った情報リサーチのやり方
\ 高年収な求人多数あり!/
転職サイトに無料登録すると、
↓こんな感じで最新の求人情報にいつでもアクセスできるようになります。

↑実際の求人情報を見てみるとわかりますが、
年収の高い仕事であっても、
特別な能力って求められていないことに気づくと思います。
サラリーマンの年収って、所属先の会社がもうかっているかどうか?でほぼ決まるからです。
逆にいうと、所属先の会社がもうかっていないと、
あなたがどんなに優秀な人であっても大したお給料を稼ぐことはできません。
これは優秀な人ほど見逃しがちな重要ポイントですね。
もうかっている会社は転職サイトに好条件で求人をバンバン出しています。
こういう情報を常日頃からリサーチしておくことがとても大切ですよ。