- 大学職員の最終面接ではどんな質問がくる?
- ここまで来たらほぼ採用決定って本当?
- 何か質問はありますか?と逆質問されたらなんと答えるべき?
最終面接までくると、
「ここまで来たらまあ大丈夫かな…」
という感触を持っている方も多いかもしれません。
しかし、油断は禁物です。
最終面接=人事権を持つ「エライ人」が面接官
↑ですので、ここでNG判断を喰らうと、
そこまでの評価がどれだけよくても普通に不採用になることがありますよ。
この記事では、大学職員の最終面接で聞かれることの多い質問例と、
高評価につながりやすい回答のしかたを解説します。
これから大学職員(私大職員)への転職を目指す人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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【大学職員の最終面接】よくある質問例と回答のコツ
最終面接の質問例として、
もっとも聞かれることが多いものを5つ紹介します。
この5つの質問例と回答のコツをつかめば、最終面接は大丈夫です。
よくある質問1「これから大学に求められるものは何だと考えますか?」
この質問の意図は、大学経営の目線からの質問になります。
この質問に対しては、中長期の目線で理事者との考えに共感することが重要になるでしょう。
そのため、大学の事業計画に掲げる主要施策などのキーワードを、頭に入れておくと良いでしょう。
(回答の具体例)
DXの推進がますます進み、大学としての学びの場も変わっていく状況下で、事業計画に掲げるオンラインでのリカレント教育コンテンツの充実などは、社会から今後求められていくものと思います。
よくある質問2「当大学のポリシーをどのように思いますか?」
この質問の意図は、教学マネジメントの目線からの質問になります。
この質問に対しては、中長期の目線で理事者、特に理事者の中には学長などの大学教員も居ますので、大学教員の考えに共感することができるかも重要になるでしょう。
そのため、大学における教育研究上の目的に記載されているキーワードを頭に入れておくと良いでしょう。
(回答の具体例)
各種の実験や実習などのカリキュラムを通じて、学生が学びやすい場を提供するなど、積極的に進めていることをwebサイトなどで確認しました。
また、インターンシップなどを通じて、実体験を取り入れた学修効果は学生にとって良い刺激になると考えますから、教育研究上の目的が十分に果たせていると考えます。
よくある質問3「企業との連携に大学は何ができますか?」
この質問の意図は、研究マネジメントの目線からの質問になります。
この質問に対しては、外部の企業出身である理事者などの対策としてお考え下さい。
そのため、志望大学の産官学連携に関するwebサイトなどを事前に確認しておくことをおすすめします。
(回答の具体例)
大学は研究者である教員と学生らによる専門知識の有する場です。
また、研究施設も有していますから、企業が大学と連携し、例えば製品開発や課題解決を目指すことができると思います。
企業にとっても、また教員や学生にとっても多くのメリットがあり、3者がいずれもwin-winの関係を築くことができることから、積極的に推進すべきと考えます、など。
よくある質問4「あなたはどのような能力を活用し、大学に貢献してくれますか?」
この質問の意図は、あなた自身のこと、すなわち仕事をしっかりやってくれるのか、また大学に馴染めるかを見定めるための質問になります。
この質問に対しては、あなたの意思表示を期待しているので、端的にかつストレートな回答をすることを心がけましょう。
すなわち、私で大丈夫です!という回答であれば十分なのです。
(回答の具体例)
持ち前のコミュニケーション能力を発揮し、教員の皆様、また事務職の皆様とも色々な意見交換をしながら、協調性もって仕事に励みたいです、など。
よくある質問5「最後に、何か質問はありますか?」(いわゆる面接官からの逆質問)
逆質問については、しないよりはした方が絶対に印象は良いです。
「特にありません…」は「本当にやる気ある?」
と疑問をもたせる可能性がありますので、避けた方が良いですね。
最終面接まで進んだ場合、
あなたは「能力的にすでに採用OK」が出ていると見て問題ありません。
ただ、当たり前ですがこれはまわりのライバルも同じです。
なので、ここで頭ひとつ抜け出すためには「熱意」が重要になるのです。
逆質問は1つだけでも大丈夫ですから、必ず考えて面接に臨みましょう。
逆質問をあらかじめ用意してのぞむ場合、
↓以下の2つに気を付けてください。
- 給料や福利厚生など待遇に関する質問は避けること
- 面接官が「はい」か「いいえ」で答えられるような内容にすること
(良い回答の具体例)
現在、TOEICのスコアを伸ばすための勉強を進めていますが、将来、国際交流や海外キャンパスへの学生引率などの業務にも携わることはできるのでしょうか?など。
大学職員・最終面接の心構え
「そもそも最終面接ってなんなのか?」
ということをしっかり理解しておきましょう。
当たり前のようですが、実際に最終面接まで進む人を見ていると、
ここをよくわかっていないのが原因で、
質問に対してとんちんかんな回答をしてしまう人が少なくありません。
1. そもそも最終面接って何?どんな目的で行われる?
最終面接では、以下のような点が見られています。
- 仕事へのコミットがしっかりしているか
なぜ、大学職員になりたいのか?が明確になっているかどうかです。その志望動機なら別の仕事でもいいのでは?というツッコミが来ないように対策をねっておくことが大切になります。 - 大学の理念に共感できているか(中長期の目線で)
どんな大学でも「うちの大学の目指すゴールはこういうこと」という理念があります。なぜ、別の大学ではなくこの大学を志望したのか?をしっかり答えられるようにしておきましょう。 - 大学の雰囲気と合いそうか
かなりざっくりしていますが、実は大事なポイントです。実際に配属される予定の職場ではどういう雰囲気の人が働いているのか?そこの雰囲気に自分は合っていると面接官側にイメージさせることが大切です(後でみる逆質問などを上手に使いましょう)
2. 面接官として誰が出てくる?それはなぜ?
面接官は多くの大学で、採用の人事権を持っている理事者が最終面接を行います。
私の大学でも、理事者全員が最終面接官でした。
まれに理事長だけの面接であったり、理事長と執行理事のみで構成される場合もあるようです。
私学法で理事者の人数は5名以上と定められていますから、もし私の大学のように理事者全員が面接官になる場合は、かなりの人数が対応することを想定しておいた方が良いと思います。
3. どういうところを見てる?
①仕事をしっかり進めて行くタイプか、
②大学経営の目線で考えができるタイプか、
③職場に馴染めそうなタイプか、
こうした点を見ているのが最終面接になるのです。
特に②大学経営の目線という点について、もう少しブレークダウンし、「大学経営」、「教学マネジメント」、「産官学などの研究マネジメント」についても確認してくるかもしれません。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
「大学職員の求人に特化した転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
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それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
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結果がかなり変わってくるので、くれぐれも注意して下さい。
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↓利用者の口コミ評判についてはこちらを参考にしてください。
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doda転職エージェントの口コミ評判(体験談14件あり)
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今すぐは転職できない…という人もやっておくべきこと
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転職サイトに登録するという作業すらやる気がなくなるものです。
疲れて仕事から帰ってきたら、
転職サイト見るのすらめんどくさい…ってなるのが自然ですからね。
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良さげな求人が見つかったら、
ブックマーク保存して情報としてストックしておきましょう。
普段から転職サイトから送られてくる求人情報をこまめにチェックするくせをつけておくと、
大学職員の年収や福利厚生の相場が自然にわかってきます。
(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
転職サイトっていろんなところがありますが、
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特に未経験で転職する人は要注意です。
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
地獄のような環境のブラック職場で搾取されることになります。
私も経験ありますが、まじで寿命がちぢまりますからね…。
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