- 国立大学職員と私立大学職員、転職するならどっち?
- 国立大学職員でキャリアアップを叶えたい!
- 国立大学職員の仕事は激務と聞くけど、実際はどうなのかな?
国立大学職員に転職をしようと思った時、私立大学との比較も知っておきたいところですよね。
また、年収についてもどちらが低くてどちらが高いのか、気になる部分でもあります。
この記事では、国立大学職員への転職を視野に入れている方向けに、国立大学職員と私立大学職員の実情を比較しながら紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人
新卒で電気メーカー就職→国立大学職員に転職(教務課で3年)
その後、私立大に転職し経理・研究支援・補助金業務を担当。転職時には国立大2校と私大1校で内定。大学職員の転職方法を解説します。
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この記事の目次
国立大学職員の年収は低い?私立大学職員との年収比較
国立大学職員と私立大学職員の年収を比較した場合、約200万円弱の差があります。
全体の平均年収でも、50代の平均年収でも、同じような金額差です。
給与の面で見ると、間違いなく私立大学職員の方が好待遇であることがわかります。
ときには採用倍率が100倍を超え、50代では年収1000万円以上ということもあり、大学職員は人気の職種となっています。
国立大学職員はどんなふうにキャリアアップしていくの?
キャリアアップすると、年間ではボーナスも含め約80万円も収入が増加します。
国立大学職員の基本給は、等級が約10等級に分かれています。
等級が一つ上がれば、基本給は月額で約5万円ほど上がる仕組みになっているのです。
以下は、国立大学職員の平均的な年間給与です。
国立大学職員の年間給与
- 22歳(大卒初任給)…年間給与 3,145,543 円
- 35歳(本部主任)…年間給与 5,180,906 円
- 50歳(本部係長)…年間給与 6,615,381 円
また、キャリアアップは以下のような流れです。
主任や係長の指示による簡単な事務処理作業
↓
2~3年の間に主任となり、主要業務を任されるようになる
↓
主任として5年ぐらいで部署を異動したのち、係長として業務を任されるようになる
↓
能力を認められれば、課長や部長にキャリアップ
このように、8年前後で課長や部長へのキャリアアップが可能です。
国立大学職員の仕事内容は激務?
時期により、残業時間が多くなることがあります。
基本的には、事務職と同様なので、外回りの営業やノルマ達成などのハードルはありません。
ですが、国立大学の運営ではシステム化やデータ化などは私立大学ほど進んでいません。
その結果、データの確認や通知の出力などの作業を行う必要があり、業務負担は大きくなることもあります。
国立大学職員と私立大学職員の主な特徴は?
国立大学職員は公務員的な要素が大きく、私立大学職員は企業的な要素が大きくなります。
私立大学職員は、大手企業で実績を上げた人材が転職しているケースも多々あります。
前職の経験を活かし、企業的な要素を大学運営に活かしています。
国立大学職員と私立大学職員の給与体系は?
公務員的な働き方を希望する場合は国立大学職員、企業的な働き方を希望する場合は私立大学職員がふさわしいと言えます。
国立大学の法人では同じような評価制度が導入されていたとしても、給与体系に大きな差はありません。
制度自体が有効に機能しているとは言い難いのが現状です。
一方、私立大学の給与体系は年功序列に縛られず、実績に基づく人事評価制度を導入している学校法人も少なくありません。
給与にもそれが反映される仕組みになっています。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
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いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
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特に未経験で転職する人は要注意です。
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私も経験ありますが、まじで寿命がちぢまりますからね…。
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