- 不動産賃貸の営業マンはきつい?
- 売上ノルマやクレームはしんどい?
- ストレスを感じるのはどんなこと?
- 仕事を辞めたいと思うのはどんなとき?
不動産賃貸営業は、不動産売買の営業に比べるとストレスの小さい仕事と言われることが多いですね。
ただ、実際にやってみるときつい…と感じる場面も少なくありません。
この記事では、賃貸営業マンを10年やってる私が、
「この仕事やっててこれがきつい」と感じる場面をまとめてみました。
不動産賃貸営業マンへの転職を検討している方は参考にしてみて下さい。
この記事を書いた人
不動産賃貸営業マンに未経験転職しました。地元の不動産業者にて経験10年目です(宅建士資格あり)
トラブルに遭遇したり、業界の裏側見てしまったり…といろいろ珍体験あり。不動産業界のリアル体験談を書きます。
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この記事の目次
不動産賃貸営業の仕事できついと感じる理由6つ
1. 営業ノルマが厳しい
ほとんどの不動産賃貸営業マンは、
売上ノルマを設定されていると思います。
例えば、私が賃貸営業をしている会社では、
毎月120万円前後の売り上げを上げないといけません。
この「毎月120万円前後」というのが
どのぐらいしんどい数字なのか?ですが、
だいたい月に10件〜20件のお客様から成約をとってくる
みたいなイメージですね。
賃貸営業マンの売上というのは、
お客さんの入居が決まった時に受け取る仲介手数料です。
お客様1人あたりの売上が10万だった場合、
12件の契約が必要ということになります。
賃貸仲介営業は1件あたりの売上が低く、
目標達成するためには多く件数をこなす必要があるのです。
売上ノルマの具体的な内容
不動産賃貸営業マンの営業ノルマの計算方法について、
もう少しくわしく説明しましょう。
↓賃貸営業が売上として計上できるものは、以下の2種類があります。
- 仲介手数料(入居者から受け取る報酬)
- 業務委託料(大家さんからもらう報酬)
例えば家賃10万のお部屋を契約した場合、
↓以下のように賃貸営業マンの売上になります。
- 仲介手数料
賃料の0.5ヵ月分=5万 - 業務委託料
賃料の0.5ヵ月分=5万
↑合計して10万の売上ということになりますね。
来店したお客様のうち、6割程度から申し込みをもらえれば
「優秀」という評価になるかと思います。
8割の申し込みをもらえたらトップセールスクラスですね。
(実際、私が過去に表彰をもらえたときのセールスがそのぐらいでした)
1人のお客様につき何件も物件をまわるのが必要
お客様が来店したその日に即決することは珍しく、
内見も3件で決める方もいれば、10件見たい方まで様々です。
なので、1件成約するためには何日にも渡って接客をする必要があります。
10件内見した日は朝から出発し、
気づいたら夜になって1日がかり…みたいなこともあります。
接客をしたお客様全員が成約するとは限りませんので、
賃貸営業は常に忙しく、
ノルマが厳しいと感じることが多いわけです。
【ブラックに入社すると地獄…】不動産業界への転職で注意すべき1つのこと
2. 不動産のクレームはきついものが多い
家を借りるというのは、お客様からすると「とても高い買い物」です。
(衣服や食べ物などと比べると)
しかも簡単に「返品」できるものではないため、
クレームはきつい内容になることがあります。
私も過去に様々なクレームを受けたことがありますが、
クレームの内容は「契約時に思っていたことと違う」
という認識の食い違いから始まることがほとんどですね。
お客様からの要望(クレーム)はいろんなものがありますが、
↓以下のような「そんな無茶な…」と思ってしまうようなものもときどきあります。
- 部屋を変えてほしい
- 設備を追加してほしい
- 思っていた部屋と違うのだから家賃を下げてほしい
- 仲介手数料を返してほしい
一度クレームが起きてしまうと、賃貸営業マンは対応に追われます。
ノルマを追う時間が減ってしまうだけでなく、
入居者や大家さんからの信頼も損なわれてしまうんですね。
クレームは入居者・大家さん双方の信頼を損なうことになります。
信頼を損なっててしまうと会社のイメージ低下にも繋がり、
大家さんからは今後物件紹介をお断りされてしまうケースがあります。
そのため認識の齟齬がないよう、
契約のタイミングで丁寧な説明を心がけることが大切ですね。
3. 残業が多く休みが少ない
賃貸営業マンは、月の中ばから月末は店舗全体が帰りづらい雰囲気になりがちです。
「ノルマ達成の見込みがないのに帰るの?休むの?」といった感じですね。
(最近はだいぶ減りましたが)
このあたりはどの業界の営業マンとも共通だと思います。
残業や休日出社は賃貸営業に限らず、
ノルマがある仕事をしている人のあるあるではないでしょうか。
ただしこれは単純な話でノルマ達成ができている、
または見込みがあれば解決することが可能です。
大切なのはただがむしゃらにやるのではなく、
ノルマに対し月何件の契約が必要なのか
↓
そのために何人お客様を接客する必要があるのか
↓
根拠に基づきノルマ達成のためお客様からの反響を○件回してほしいと店長に相談する
など前もって行動することが大切です。
そうすれば月末近くになりノルマが達成できていない…みたいな事態を避けられます。
焦って残業したり、休みを返上したりするのは辛いですからね。
【ブラックに入社すると地獄…】不動産業界への転職で注意すべき1つのこと
4. 退職者が多く常に人材不足
賃貸営業は、はっきりいって離職率がかなり高いと思います。
私の会社の場合「自分に営業は向いていない」と退職してしまう人を、
毎年10人くらいは見送っている感じです。
せっかく教えた後輩が退職してしまうと、
またゼロから別の新人を育てていく必要があるので、
なかなかきついものがありますね。
ただし、ノルマをちゃんと達成し、
結果を残していれば年齢関係なく役職を与えてもらえます。
20代で店長職とかも普通ですからね。
なので、実力主義の方針が合っている方は
不動産賃貸営業は力を発揮できる環境だと思いますよ。
賃貸営業マンは、店長になると給料が月5万上がります。
ただし、仕事内容もきつくなるのは間違いありません。
自分のノルマを追いかける営業だけではなく、
- 新人の採用面接
- 社員育成
- 店舗全体の売上管理
↑などマネジメントの仕事がプラスされるからです。
ただ、これは20代前半ではなかなかできない貴重な経験ともいえます。
不動産賃貸営業は出世が早いのも特徴です。
マネジメントの仕事に興味のある方はやってみる価値はあると思いますよ。
5. 他社との価格競争が激しい
物件の大家さん(不動産を貸す側)は、
少しでも早く入居者に入ってもらって家賃収入を得たいと考えています。
大谷さんからすれば、仲介する不動産賃貸会社を1つに限定する意味はあまりありません。
なので、物件情報は「不動産業者であれば誰でも閲覧できるサイト」で一般公開しているケースが多いです。
このサイトに掲載されている物件は、
自社でも紹介できるし他社でも紹介できることになります。
物件を紹介し契約間近のところで「他社の広告で仲介手数料が安く出ていた」と連絡をもらうことも時々ありました。
どうしてもご納得いただけず最終的に値下げをしたこともあります。
「物件紹介や契約段取りはこちらでしているのに・・・」
と、こちらの言い分もありますが、
お客様が他社へ行ってしまい売上0円になるよりはと苦渋の決断です。
不動産賃貸会社は、自社商品を販売しているわけではありません。
大家さんのアパート・マンションを紹介して仲介手数料をいただく仕事ですから、
他社との価格競争が激しくなるのは避けられないのが実際のところですね。
6. 不動産「売買」の営業マンと比べると年収は低め
不動産賃貸営業は、
不動産売買の営業と比べると年収は低いです。
未経験で転職した人の場合、
入社3年目までは年収は350万〜400万円ぐらい
が相場ではないでしょうか。
↓※ 実際の賃貸営業マンの求人例
売買営業の場合は年収1000万プレーヤーも多く存在しますから、かなりの差がありますね。
もっとも、当然ながら売買営業はノルマがものすごく厳しい仕事です。
売買営業ほどのストレスを感じることなく働きたい人は、
賃貸営業からスタートしてみるのが良いと思います。
賃貸営業マンは、未経験者でも
正社員として採用されやすいという強みもあります。
【ブラックに入社すると地獄…】不動産業界への転職で注意すべき1つのこと
これから不動産業界を目指す人は、
応募する求人をまちがえないように注意してください。
↓まったく同じ職歴や年齢でも、
- ブラックな職場で働く人たち
安い給料で誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。
新人は「利益を生み出さないお荷物」みたいな扱いで放置され、ひたすらに搾取の対象として酷使され、遅かれ早かれ退職を余儀なくされキャリア(職歴書や履歴書)にも傷がついてしまう…。 - ホワイトな職場で働く人たち
最初から平均より高い給料が設定され、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境で、残業も少ないのでワークライフバランスを実現できる人たち。
↑この2種類の働き方をしている人がいるのが現実です。
職歴もスキルも年齢も同じなのに、なんでこんな差がついてしまうのか?ですが、
これはあなたがこれから働く会社が、
ちゃんともうかっている会社かどうか?
(ちゃんと利益を出せている会社か?)によって生まれる違いなんです。
利益の出ていない会社は常に人手不足で余裕がありません。
利益が出ていませんから当然お給料も安くなりますし、
みんなイライラと不満を持ちながら働くことになるので、
必然的に職場環境が劣悪になりがちなんです。
(これがブラック企業が生まれる仕組み)
どんなに優秀で、やる気のある人であったとしても、
入社する会社をまちがえるとブラックな働き方になってしまうということですね。
なので転職活動のやり方ってたいせつなんです。
- 「採用される可能性が高そうな求人なら、とりあえずどこでもいい」
- 「とりあえず希望職種や希望業界に入れるならどこでもいい…」
- 「入社時はお給料が安くても、がんばって結果を出せばアップしていくはず…」
↑みたいな感じではなく、
最初からしっかりとホワイト企業の求人だけにしぼりこんで応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
入社後になってからものすごく後悔することになってしまいますよ。
会社って、入社後にはお給料や残業時間の交渉とかしてくれませんからね。
こちらの希望を伝えられるのって、基本的に入社前だけです。
これ、実は私もやってしまったミスなんですが、
当時無職ニートだった私は、
「とりあえず採用してもらえるなら、どこでもいいや…」
↑みたいな感じで適当に転職活動していました。
(ハローワークやリクナビの「おすすめ求人」みたいなやつに、
内容も見ずにかたっぱしから応募してました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
これやってしまうと、本当に地獄を見ることになります。
一度入った会社って、そう簡単には辞められないんです。
いろいろ理由をつけて退職日って引き延ばされますし、
たとえ正式に退職願いを出しても、
そこから1ヶ月間は働き続けないといけないのが法律のルールです。
入社後に「思ってたのと違うんだけど…」って思っても、
少なくとも数ヶ月〜数年間はがまんすることになってしまいます。
どうせ辞めることを決めているどうでもいい会社のために、
自分の人生の貴重な時間をささげるとか最悪ですよね…。
でも、もう嫌だから明日でいきなり仕事辞める!とかやってしまうと、
職歴書(履歴書)が汚れることになるので、これもできません。
私もまちがえてブラック企業の求人に応募してしまい、
最悪な労働環境の職場に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の職場に転職したんですが、
今から思うと、本当に人生で無駄な時間でした…。
(最初からホワイト企業にしぼって転職活動すればよかった)
特に、未経験で新しい仕事を始める人は注意して下さい。
ブラックな職場って「新人は使い捨て」みたいな感じなので、
徹底的に搾取されてしまう可能性があります。
せっかく転職するなら、
ワークライフバランスが良くお給料も平均より高い職場で働きましょう。
これから転職活動を始める人は、ここだけは絶対にこだわってください。
くりかえしになりますが、
ブラックな職場にまちがえて入ってしまうと、
あなたの貴重な人生の時間をドブに捨てることになりますよ。
本当に本当に後悔することになりますから、くれぐれも注意して下さいね。
「不動産業界の求人に強い転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
特定の業種業界の求人に強い転職サイトを使って求人を探すようにして下さい。
転職サイトってものすごくたくさん種類がありますが、
それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
実際に求人リサーチしてみました。
この記事を書いている現在ですが、
↓例えば以下のような求人が登録されています。
(なお、無料アカウント登録だけで使えるサイトなので、お金がかかるようなことはいっさいありません)
不動産業界「営業職」の求人例
不動産業界「事務職」の求人例
転職活動ってどこで求人を探すか?によって、
結果がかなり変わってくるので、くれぐれも注意して下さい。
こちらの求人サイトでは、
↓他にも以下のような求人を見つけることができましたよ。
- 20代で年収1000万円を狙える不動産売買営業の求人
- 宅建士などの不動産資格が高く評価される求人
- 在宅もOK、ワークライフバランス重視で働ける不動産事務の求人
- だれもが名前を聞いたことのある大手不動産企業の求人
- 最初から幹部候補で入社できる経験者むけ求人
- フリーターやニートから挑戦できる未経験OK求人
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今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと
いろいろ事情があって、今すぐは転職活動を始められない…という人も、
転職サイトの無料アカウントは精神的に余裕のあるうちに作っておきましょう。
日々の疲労やストレスが限界になると、
転職サイトに登録するという作業すらやる気がなくなるものです。
疲れて仕事から帰ってきたら、
転職サイト見るのすらめんどくさい…ってなるのが自然ですからね。
転職サイトで無料アカウントを作り、
希望年収や志望職種などを入力しておくと、
自分にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえて便利です。
(優良求人が出てきた時に見落としがなくなります)
良さげな求人が見つかったら、ブックマーク保存して情報としてストックしておきましょう。
普段から転職サイトから送られてくる求人情報をこまめにチェックするくせをつけておくと、
この業界の年収や福利厚生の相場が自然にわかってきます。
(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
転職サイトっていろんなところがありますが、
絶対にブラックな職場に入りたくない人は、
ホワイト求人に強い転職サイトで求人を探すようにしてください。
特に未経験で転職する人は要注意です。
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
地獄のような環境のブラック職場で搾取されることになります。
私も経験ありますが、まじで寿命がちぢまりますからね…。
今すぐは転職活動を始められない人も、
まずは情報リサーチから始めましょう。
↓下記の転職サイトは誰でも無料で使うことができますよ。
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