- 大学職員は楽な仕事?
- 学生相手だから楽しい?
- ノルマはある?
- 将来的にはオワコンって本当?
大学出てる人にとって、大学職員という仕事に「楽そう…」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。
学生時代に学生課とか就職センターとか行くと、
いかにも楽そうに働いている職員さんを
よく見かけましたよね(笑)
この記事では、大学職員の仕事は本当に楽でホワイトなのか?
実際に現役の大学職員として働いている者として実態をお教えします。
大学事務職員の仕事に興味がある人は参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
新卒で電気メーカー就職→国立大学職員に転職(教務課で3年)
その後、私立大に転職し経理・研究支援・補助金業務を担当。転職時には国立大2校と私大1校で内定。大学職員の転職方法を解説します。
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大学職員の仕事が「楽」と言われる理由
大学職員の仕事が「楽」と言われることが多い理由としては、
↓以下のようなものがあげられるでしょう。
1. ノルマがない
私が大学職員の仕事をしていて「恵まれているな」と思う一番のポイントとして、
仕事にノルマが全くないことが挙げられます。
私も民間の営業マンから大学職員に転職しましたが、
ノルマなしの仕事ってほんと精神的に楽ですよ。
事務処理作業がメインで外回りなどはなく、
事務室で作業していることがほとんどです。
大学職員は、民間企業のように
「今月までにこれだけの成果を出せ!」
ときびしく言われる場面がありません。
逆に言えば、
たくさん成果を出す人と、あまり成果を出さない人とで
給料があんまり変わらないということでもあります。
この点はデメリットと言えるかもしれません。
仕事に成果を求められないのですから、
当然ながら出世競争とかもありません。
(基本的に年功序列で、入職の年数に従って出世していきます)
なので、バリバリ働いてたくさんお金稼ぎたい!
若いうちから出世したい!というタイプの人は、
大学職員には向いてないかもしれませんね。
ただし、大学職員は一般的な事務職と比較して高給取りです。
有名私立大の管理職レベルになると、
年収1000万円近い人も普通にいますからね。
大学が潰れるようなことは滅多にありませんから、
雇用も安定してるのは魅力です。
良くも悪くもまったりと、
ワークライフバランス重視で働きたい人に向いている仕事と言えるでしょう。
2. 年収・福利厚生が民間企業の事務職に比べてホワイト
上でもちょっと触れましたが、
大学職員は年収や福利厚生の面でも恵まれた職業です。
国立大学と私立大学で勤務した経験のある私の年収推移ですが、
↓残業代を含めてこんな感じです。
- 経験1〜3年目
年収400万円〜500万円 - 経験5年目以降
年収500万円〜600万円 - 管理職に昇進した場合
年収700万円〜
産休や育休などの休暇制度も整っています。
特に育児休業は最近はきびしくみられていますから、取得しやすくなっていますね。
(女性のみならず男性でも普通に取得している人がいます)
また、大学職員は基本的に転勤がないため、
住宅選びなどの人生設計が非常にしやすいと思いますよ。
ただし、中には遠隔地にキャンパスをもつ大学もあるので、その場合は注意が必要です。
3. 雰囲気がアットホーム
大学で働く人たちはおっとりとした性格の人が多いように思います。
私の職場では「仕事はできるほうではないが、人柄が良く、どこか憎めない」みたいなタイプの人が多いですね。
理由としては、民間企業のように営業成績等により評価が決まるわけではないことが考えられます。
あまりガツガツした働き方をする必要がないんですよ。
心身ともに落ち着いた働き方をしたい人には向いている職業といえます。
キャンパスを歩いていれば学生と会話をする機会もあるので、
若い人と接することが多いのも大学職員の特徴ですね。
大学職員=オワコン説の検証
「大学職員の仕事は民間企業に比べると楽で、恵まれた環境」
↑という話をしてきましたが、
「でもこの仕事って将来的にはどうなの?10年後にはオワコンでは?」
と思われた方も多いかもしれません。
↓以下では、大学職員の仕事は将来性がない(=オワコン説)
といわれる場合の根拠を見ておきましょう。
1. 大学職員は楽すぎてスキルが身につかない?
大学職員は特殊なスキルを求められる職業ではありません。
大学職員としてベテランになった人が、
民間企業でバリバリ働くことができるか?というと正直かなり微妙ですね。
ただ、大学職員には大学職員のキャリアの築き方があります。
大学職員から別の大学職員に実務経験者として転職していく人とかもたくさんいますよ。
そもそも、最初から「将来的にこの業界は辞めるつもり」
みたいな感じで転職する人は少数派でしょう。
大学という将来的になくなることがありえない安定の業界なので、
いったん入り込んでしまえばまず安定です。
これから大学職員を目指すなら、
大学職員という業界でキャリアを積んでいく道を考えればOKだと思いますよ。
>>ただし、すべての大学職員が安定というわけではないので注意…
2. 大学職員は将来的になくなる仕事?(AIロボットで代替?)
AIロボットが発達しても、
正規職員として採用された大学職員が仕事を失うことは考えにくいと思っております。
特に国立大学の場合は、大学職員は「みなし公務員」としての扱いになります。
基本的に解雇されることは法律上ありえないことになってるんですね。
私立大学ではどうか?ですが、
これは有名大学といわゆるFラン大学で、
かなり事情が違ってくるかもしれません。
地方の非有名大学などでは、
少子化のあおりをモロに受けているところも少なくありません。
大学は学生さんたちの納める授業料によってなりたっていますから、
少子化で学生数が減れば、大学の経営は苦しくなります。
当然ながら大学職員の待遇が悪くなってしまうケースも考えられるでしょう。
逆に、早稲田や慶応といった有名私立大で志望者がいなくなる(定員割れ)なんてことは、
将来どんなに少子化が進んだとしても考えにくいです。
私立大学の職員を目指すのであれば、
なるべく学生数の多い有名私立大学の求人を狙っていくのが良いでしょう。
3. 大学職員はやりがいがない?
確かに単調な仕事に退屈してしまうこともあるかもしれません。
ただ、教員や学生と接することなど、
ほかの職業ではあまりできない経験を大学職員はすることができます。
大学は日本の教育研究を担う重要な組織です。
一流の研究をしている先生方をサポートする仕事でもあります。
先生方が助成金や補助金を国から取得するための手続きを一緒にやったりなど、
刺激的な仕事もたくさんあります。
そのような経験の中からやりがいを見出すことで、
大学職員として楽しくやりがいをもって働くことは十分に可能だと思いますよ。
「大学職員の求人がなかなか見つからない…」という人へ
大学職員の求人ってなかなか見つけにくいですよね。
もちろん、「とりあえず大学職員になれるならどこでもいいや…」みたいな感じで探すならたくさん見つかるとは思うんですが、
こういう探し方で見つかるのって、
たいていはブラック環境な大学職員の求人だったりします。
大学職員とひとくちにいっても、
実際に働く環境はさまざまなので注意してください。
大学職員といってもすべてがホワイトではありません。
同じ「大学職員」でも、
↓こんな感じで二極化しているのが2024年現在の実情ですね。
- ブラックな大学で働く大学職員たち
安い給料で新人研修もなくいきなり現場に放り込まれ、恥をかきながら仕事を覚えさせられ、やる気のない学生相手に誰からも感謝されず、しんどい働き方をしている人たち。 - ホワイトな大学で働く大学職員たち
最初から平均より高い給料で、しっかりとした新人教育を受けることができ、職場の仲間と協力しながらやりがいを持って働ける環境。
残業も少ないのでワークライフバランスを実現できている人たち。
↑同じ大学職員なのに、
なぜこういう差がついてしまうのか?ですが、理由は簡単です。
毎年入学者が殺到するような人気大学と、
学生にぜんぜん人気のない定員割れの過疎大学…では、
大学職員として働く環境がまったく違うからです。
大学は、学生さんたちが納めてくれる学費によって成り立っている組織です。
大学職員の給料もそこから出ています。
なので、学生に人気がなくて学費をちゃんと集められていない大学では、
経営は苦しくなり、大学職員の給料も安くなってしまうのです。
しかも、こういう不人気大学では、
人件費を少しでも安くするために、
最低限のスタッフ数しか雇用しない傾向があります。
結果的に、職員は限界ギリギリの状況で現場をまわすことになり、
土日出勤やサービス残業の横行する、
激務ブラックな雇用環境になりがちなんですね。
「偏差値高い大学 = ホワイト職場」ではない(2023年の学生数ランキング参照)
注意していただきたいのは、
必ずしも「偏差値の高い大学=大学職員にとってホワイトな雇用環境」ではないことです。
高偏差値大学の職員になれた!
…と思って実際に職場に入ってみたら、
地獄のような職場環境で体調を崩し、
退職を余儀なくされた…。
なんてことは珍しくないので、注意して下さい。
例えば、2023年の学生数ランキング(私立大学)がこちらなんですが、
↓学生数で1位は日本大学です。
↑早稲田(2位)や立命館(3位)、慶應(6位)など、
偏差値トップクラスの私大もランキングに入っていますが、
4位に近畿大学、5位に明治大学、7位に東洋大学…と、
偏差値的にはあまり有名でないところも、
学生数ではランキング入りしている「人気大学」だったりするんですね。
先にもお伝えしたように、
大学職員の給料は学生さんの納める学費から出ています。
少しでも良い環境の大学で働きたいなら、
学費をしっかり集められている人気大学で働くことが必須になります。
大学職員として「自分の職場を選ぶ」という視点で見る場合、
見るべきなのはその大学の偏差値ではなく、
学生をたくさん集められている人気大学かどうか?であることを知っておいてください。
学校法人は「大学運営だけ」で利益を出しているわけではない
また、あまり名前の通っていない大学であっても、
ホワイトな大学職員として働けるケースもあります。
大学経営そのものがうまくいっているケースがあるからです。
大学というのは「学校法人」という組織が運営しているんですが、
学校法人は大学運営だけで利益を出しているわけではありません。
なかには大学付属の保育園〜高校の一環運営などで、
しっかりと利益を出しているところもあったりするんです。
大学を「自分が働く職場」として考える場合、
見るべきなのは有名大学かどうか?ではなく、
きちんと利益を出していて、
職員の給料や雇用環境の良い大学か?
であることに注意しましょう。
私も「とりあえず大学職員になれるならどこでも…」で転職活動し、地獄に落ちました
- 大学職員になれるならどこでもいい。
- 最初はお給料が安くても、年功序列で給料アップしていくはず。
- なので、大学職員の求人を見つけたら、とりあえずかたっぱしから応募する!…
↑これ、実は私がやってしまったミスなんですが、
「大学職員ってホワイトらしいので、
とりあえず採用してもらえるならどこの大学でもいいや…」
みたいな感じで、テキトーに転職活動していました。
(大学のサイトの採用ページを毎日チェックして、
かたっぱしから応募していました)
今から考えたらアホだったなあ…という感じなんですが、
結果的にブラックな大学職員求人に応募してしまい、
最悪な労働環境に入ってしまったことがあります。
結局、その後に別の大学に転職したんですが、
今から思うと、ブラック大学で働いていた期間って本当に人生で無駄な時間でした…。
これから転職活動を始める人は、
どういう大学職員の求人を狙って応募するか?
には絶対にこだわってしぼりこんだ方が良いです。
ブラックな大学にまちがえて応募してしまうと、
貴重な人生の時間をドブに捨てることになります。
ホワイトな大学職員になりたいなら、
しっかりとホワイト大学の求人を狙って応募することが大切になります。
ここだけはきちんとやっておかないと、
あとでものすごく後悔することになるのでくれぐれも注意してください。
せっかく大学職員に転職するなら、
ワークライフバランスが良いホワイト環境で働きましょう。
お給料も高い方が良いに決まってますからね。
「大学職員の求人に特化した転職サイト」で求人を探すのがコツ
年収高めで、しかも働きやすいホワイト職場で働きたい人は、
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それぞれ得意分野が違うので注意しておきましょう。
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(なお、無料アカウント登録だけで使えるサイトなので、お金がかかるようなことはいっさいありません)
>>大学職員の実際の求人を見てみる
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転職活動ってどこで求人を探すか?によって、
結果がかなり変わってくるので、くれぐれも注意して下さい。
こちらの求人サイトでは、
↓他にも以下のような求人を見つけることができましたよ。
- 未経験OKで年収450万円スタートの求人
- 第二新卒・社会人経験なしでも積極採用の求人
- 学生数ランキング上位の人気大学の求人
- 将来的に年収1000万円を狙える有名私立大学求人
- ビジネススクールや大学院などの運営に関われる事務職
- 将来の幹部候補として入職できる大学求人
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↓利用者の口コミ評判についてはこちらを参考にしてください。
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doda転職エージェントの口コミ評判(体験談14件あり)
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今すぐは転職できない…という人もやっておくべきこと
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疲れて仕事から帰ってきたら、
転職サイト見るのすらめんどくさい…ってなるのが自然ですからね。
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良さげな求人が見つかったら、
ブックマーク保存して情報としてストックしておきましょう。
普段から転職サイトから送られてくる求人情報をこまめにチェックするくせをつけておくと、
大学職員の年収や福利厚生の相場が自然にわかってきます。
(「ここはちょっとやばいかも…」みたいにブラック求人を自然に見分けられるようになります)
あと、普段からいろんな選択肢を見ておくと、
今の環境がどうしてもしんどくなったら転職もあると気づけるのも重要ですね。
いい意味での「逃げ道」を余裕のあるうちに確保しておくのが大事ですよ。
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特に未経験で転職する人は要注意です。
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
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