- 未経験からSEへの転職はやめとけって本当?
- スキルや知識はどの程度身につけておくべき?
- SE未経験者でも活躍できる職場はどう探す?
IT関連事業の需要が高まり続ける近年、転職市場におけるSEの市場価値も高いものとなっています。
こうした背景から、未経験ではあるもののSEの仕事に興味を持つ方も多いことでしょう。
「未経験からSEへの転職はきついからやめたほうがいい!」という声も聞かれるかもしれませんが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
また、未経験からSEへの転職を目指す場合、プログラミングに関する知識はどれほど必要なのでしょうか。
この記事では、実際に未経験からIT企業に就職した私の経験を元に、未経験でSEに転職することの実態や、転職に向けてするべきことなどについて解説します。
SEへの転職に興味がある方は、参考にしてみてください。
【この記事を書いた人】
この記事を書いた人
社会人歴4年目のSE(システムエンジニア)です。
プログラミング未経験でIT企業へ就職し、新卒からSEとして働き始めました。
新卒で入社した会社では案件が少なく、スキルアップも見込めなかったため1年で転職。
転職後は業態がSESのスタートアップ企業で客先常駐エンジニアとして働いています。
入社時には従業員数10人以下の小規模な会社でしたが、約2年で従業員数は3倍ほど増え、現在は30名近くのエンジニアと共に仕事をしています。
SEに未経験で転職はやめとけ?転職前に知っておくべき業界のリアル実態

未経験者でもSEに転職できる?業界の実態は?
1. 未経験でもシステムエンジニアになれる?
結論から言うと、未経験でもシステムエンジニアになれます!
IT業界は慢性的に人材不足なので、育成するコストをかけてでもシステムエンジニアが欲しいからです。
IT業界に興味があるなら、未経験だからとあきらめることはありません。
未経験SEとしてどんな人が働いている?
私の今の会社では中途採用のみのため、SE経験がある状態で入社してくる方がほとんどですが、プログラミングが未経験で入社する人も実際にいます。
プログラミング未経験者の前職は、事務や工場勤務、コンビニの店長、フリーター、不動産業界の営業職など様々でした。
また、年齢的には20代から30代前半までの方が多いです。
なお、他業界・業種からSEへ転職を考えている方は、前職の経験が活かせる点をアピールできると採用の際に印象に残ると思います。
2. 文系出身でも大丈夫?学歴フィルターとかある?
私の知っている中では、経済学部や経営学部、文学部などのプログラミングやITに関係のない文系学部出身の人がいます。
私自身は理系学部の出身ですが、化学や生物が中心で、大学の授業でプログラミングを扱ったことはありませんでした。
他にも理学部で生物系をやっていた人や、薬学部出身の人など、様々なバックグラウンドを持っている人がいます。
未経験の場合はポテンシャル採用になるので、出身学部は全く関係ないです。
また、未経験のエンジニア就職では学歴フィルターは基本的にありません。
未経験で募集している企業ならどこでもチャンスがあります。
採用担当が重視しているポイント
SE未経験者を採用するにあたり、採用担当者がどのような点で判断しているかというと、
- IT業界への意欲や好奇心
- コミュニケーション力
- 転職理由や動機
の3点です。
「IT業界への意欲や好奇心」については、IT業界についての基本的な知識があることや、新しいことに対しての知的好奇心があるのかを見られています。
実績のない未経験者を採用するということは、ポテンシャル採用、すなわち将来性を見込んでの採用ということです。
入社して成長できそうかどうかや、仕事を続けられそうかなどを判断するために、業界への意欲や好奇心の有無を確認しています。
2つ目に「コミュニケーション力」を挙げましたが、意外に思った方もいらっしゃるかもしれません。
SEは一日中PCに向かってカタカタしているイメージが強いかもしれませんが、お客様やチーム内での打ち合わせの場も多いです。
論理的思考力があって、物事を正確に相手に伝えることができる人は重宝されます。
3つ目の、「転職理由や動機」についてですが、未経験でSEになるからには動機や目的がはっきりしている必要があります。
実際に面接では、「SEとしてどのようなキャリアを積みたいのか」や「どんな学習をしているのか」について聞かれることが多いので準備しておくと良いでしょう。
3. 入社時点でプログラミングはどの程度できないとダメ?
正直、プログラミングスキルがゼロの状態で入ることも可能です。
なぜなら、多くの会社において、入社後にプログラミング研修期間が設けられているからです。
私が未経験で転職した会社でも、3か月間の研修があり、そこでHTMLやJava、DBの基礎を学ぶことができました。
研修参加者のほとんどが未経験者であったため、無理のないスケジュールが組まれます。
その後、実際のプロジェクトに参画した後も、研修で基本を学んだので業務内容についていくことができました。
入社前にも勉強しておくべき?
プログラミングスキルがゼロでも入社することはできますが、
自分に適性があるかどうかを測るためにも、IT業界やプログラミングについて学んでから就職するべきです。
私自身、未経験でSEへの就職活動をするにあたり、ITパスポートの資格の取得を行い、プログラミングについても学習しました。
自力でサイト開設やアプリ開発までは行わなかったものの、簡単なプログラムは書ける程度の知識を身につけてから就活に臨んでいます。
前述したような研修もあるため、実際にこのレベルで職場に入ってみて困ることはありませんでした。
とはいえ、いきなり参考書を買ったり有料のスクールで勉強したりするのはハードルが高いと思う方もいることでしょう。
そんな方におすすめなのが、Youtubeなどの動画や無料で利用できるオンライン学習サービスを活用することです。
私が実際に利用したものも含めて、いくつか紹介します。
①ウズウズカレッジ
こちらのYoutubeチャンネルではJavaの基礎講座やITパスポート合格講座などが配信されており、私も就活の時にお世話になりました。
②プロゲート
実際に手を動かしたい人には、プロゲートというオンライン学習サービスもおすすめです。
無料版でも様々な言語の基本的な知識を学ぶことができます。
③Udemy
Udemyは、有料コンテンツが多いですが講座の種類が豊富で現在も使っています。
セールも年に何度かやっているので気になる講座があれば是非チェックしてみてください。
④エンジニアズゲート
エンジニアズゲートでは、プログラミング学習から就職支援まで無料でサポートを受けられます。
…
このようなサービスを活用しながらSEに必要な知識を身につけ、
入社までに簡単なWebサイトを作ったり、ITパスポートなど初級レベルの資格を取得したりすることをおすすめします。
いくつか見て自分が取り組みやすいと感じたものを中心にやっていくと、モチベーションも維持しやすいでしょう。
4. 激務ブラックなイメージがあるけど実態は?
やはりSEと聞くとブラックじゃないの?と思う人も多いのではないでしょうか。
私自身は今のところ基本的に定時で帰宅していますし、有休消化にも問題ありません。
就業時間は9時〜18時で、週に3日は在宅勤務をしています。
1日のスケジュール
私の1日のスケジュールを紹介します。
出社の日は毎朝7時半に起床、9時の出社に間に合うように、8時には家を出ます(通勤時間約45分)。
会社に着いたらまずPCの電源をいれてメールやチャットを確認したのち、チーム内での進捗確認を行い、週次で定例の会議に参加します。
お昼休憩は12時〜13時で、私は一人で外に食べに行く派ですが、コンビニで買ってきたものやお弁当を自席で食べている人も多いです。
午後も打ち合わせがあれば参加しつつ、基本的には自席で設計や開発など自分のタスクを行います。
疲れたらコンビニにコーヒーを買いに行くなど、リフレッシュも欠かせません。
急な打ち合わせなど何もなければ、定時の18時になったらPCの電源を落として退社します。
帰宅後は夕食を作って家族と一緒に食べたり、漫画を読んだりして過ごし、就寝は24時頃です。
安定している時期はこのようなスケジュールなので、ライフワークバランスも良いと思っています。
残業と休日出勤のリアルな実態
忙しかった時期は土日に出勤したこともありましたが、残業は最大でも月30時間程度でした。
残業代は全額支給ですし、毎日続くわけではないので個人的には大変ではなかったです。
月20時間の残業をした月には4万円強が振り込まれていたので、残業代を時給換算すると2200円ほどでした。
ちなみに、時間外労働や夜間勤務では25%以上、休日出勤は35%以上が割増しで支給されることが法律で定められています。
忙しさが給料に反映されていると考えると、残業もそう悪いものではないという認識です。
炎上プロジェクトに参加した時はかなりの激務も…
炎上プロジェクトとは、予算不足やスケジュールの遅延などによって期日までの納品が困難な状態のプロジェクトを指します。
一般的に期日までの納品が難しい場合、人を増やすことで対応しますが、
人を増やす予算もその教育にあてるコストもない状況になってしまうと、メンバーの作業量が増えて全員連日残業続きになってしまうのです。
私自身は余裕を持って業務にあたれるよう日々の作業量を調整していましたし、職場の人員も十分だったためそこまで酷い状況になったことはありません。
しかし、先輩社員の中には、期日に間に合わせるために会社に泊まりこみで作業した、終電帰りが続いたなどといった経験をしている人も実際にいるため、
会社やプロジェクトによっては激務となることも覚悟しておいたほうが良いでしょう。
なお、SEの仕事は個人プレーではなく、基本的にチームで協力して進めます。
そのため、誰か一人がタスクを抱えて残業するということはなく、分業してチーム全体で間に合わせるようにするのが一般的です。
5. 未経験からSEに転職してみて後悔してるのはどんなこと?
未経験からSEになって後悔していることは、入社前にもっと勉強しておけば良かったということです。
未経験だとSESの企業に就職となるケースが多く、スキルに見合った案件に配属されることが一般的です。
様々な業界のシステムに携わることができるのがシステムエンジニアの魅力ですが、スキルが足りないことで希望する案件に携われないこともあるでしょう。
仕事が始まってしまうと忙しい時期もありますし、現場で新しいことを日々学んでいくのでそれだけで手一杯になってしまいます。
私の場合、プログラミング言語の基礎は学んでいましたが、ネットワークの知識なども業務で使うことが多く、理解が足りなかったと感じました。
特にWeb系の案件が多い場合は、Webシステムの基本的な構造について勉強しておくことをおすすめします。
また、最近ではクラウドを扱う案件も多いので、AWSなどについても学んでおけば、より多様な仕事をするチャンスが得られたのではないかと思います。
勉強以外にも、就活に向けてポートフォリオやアプリなどの成果物を準備しておくと良いでしょう。
勉強している内容も意欲も伝わるだけでなく、未経験で作成している人は多くないため、高評価になります。
プログラミング経験者も募集している企業や大手企業への就職を考えている人は、
ポートフォリオ作成することを目標として、勉強をすすめてみてください。
6. 未経験だと初任給はいくらぐらい?どういう求人がおすすめ?
新卒時に未経験で中小企業のSEとして就職した際、初任給は20万円でした。
内訳は基本給16万+住宅手当3万、あとは通勤手当が1万円程度です。
基本給については大卒か院卒かで変わってくるところが多いですが、一般的な未経験SEの給料だと思います。
実際に転職サイト上で「システムエンジニア・プログラマー・未経験」で検索してみたところ、200件以上の求人があり、
多くの会社において未経験者の月収は20万円前後と記載されていました。
ちなみに、新卒の場合も同程度の給与です。
社会人経験がある場合やスクールで学んでいた等の条件次第で25万円以上の求人もありますが、未経験の場合は下限値の月収になると思ってください。
未経験者は「新人研修が充実している会社」の求人を狙おう
未経験や独学の場合は、研修が充実している会社を選んだほうが絶対に良いです。
現場で学べることもありますが、言語によらずIT業界やプログラミングの基礎的な部分は事前に身につけておかないと厳しいと感じます。
スクール等で実践的な勉強をしていない限りは、研修のある会社にて必要なスキルを身につけるべきでしょう。
ただし、研修内容が曖昧で具体的な記載がない場合は、充分な研修が受けられるか不安が残るため、
研修内容について企業に確認を取るなどしておいたほうが無難です。
求人を探す際には、「研修充実」「ITスクール」といったキーワードで検索してみると、研修内容に自信のある企業が中心に出てきます。
未経験でも安心して転職するために、社員の教育制度に着目して求人を探してみてください。